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朝起きた時、隣にアンヘルは居なかった。
彼女はもう、天界へ帰ってしまったんだ。
私は一人になってしまったんだ。
部屋を見渡す。
部屋には当然誰も居ない。
一人用の部屋なのに、アンヘルが居ないこの部屋はやたらと広く感じる。
「…………」
「…………」
「アンヘル……」
「うっ……」
「うぅ、ひっく……うああっ……」
昨日の夜、堪えていた涙が今になって一気に溢れだした。
「うわああぁあんっ、寂しいよっ、アンヘルッ……!」
涙がどんどん零れて来る。
拭っても拭っても、どんどんどんどん零れ落ちて来る。
「私、まだまだアンヘルが必要だよッ……!
アンヘルのお陰で生きていられるのに、それなのに、私、何も返せてないっ!
アンヘルに何もお礼できてないのに……!!
もっと一緒に、居たかったよッ……うああぁあっ」
――インターホンの音が響き渡る。
宅配便かセールスか何かだろうか。
今は悲しくてそれどころではないので、無視してやろう。
「ひっく、ううっ、アンヘル……
アイツに、もっと優しくすれば良かった……
私、意地悪ばっかだった……」
ぴんぽん。ぴんぽん。
泣いている最中なのに、インターホンが鳴りやまない。
「ああ、もう!うるさいな!」
もう両親は仕事へ行ってしまったのか、家には私しか居なかった。
お母さんが居れば、出て貰えたのに。
このしつこさは異常だ。
「はいはい、どちら様!?」
苛立ちを込めて、乱暴に玄関を開ける。
すると、そこには、
「え……」
「えへへ……」
アンヘルが居た。
「アンタ、帰ったんじゃないの……?」
「ええ、まあ、帰ったんですけど……」
「何か忘れ物でもしたの?」
「いえ、そうじゃないんですけど……」
「じゃ、どうしたの?」
「あの、実は…………
天界を追放されてしまいまして……」
「追放!?」
「はい。まともに仕事も出来ない天使は天界には不要だって言われて……
人間界で頭を冷やして来いって……」
「…………」
「それで、あの、行くところがないので……
戻って来てしまいました。
良かったらまた、居候させて貰えませんか?」
「……………………絶対イヤ」
「え、ええっ、そんな!?
私、本当に行くところがなくて……!」
「ホテルにでも泊まれば?」
「お金がないから無理ですよぅ……」
「身体でも売れば~?
顔がブスでも胸がでかいからきっと良い値段で売れるよ」
「ブスではないです!!
っていうかなんでそんな冷たいんですか?
私達友達じゃないですか!」
「うるせぇ!
これじゃあ超寂しがってた私が馬鹿みたいじゃん! 私の涙を返せー!」
「さ、寂しかった? え、泣いてたんですか?
えへへ、やっぱり莉子さん、私の事好きなんですね」
「調子に乗るなよ!
この、アバズレクソ天使!!!!」
私はまだまだ生きて行くことになりそうです。
この、くだらない世界で――……
彼女はもう、天界へ帰ってしまったんだ。
私は一人になってしまったんだ。
部屋を見渡す。
部屋には当然誰も居ない。
一人用の部屋なのに、アンヘルが居ないこの部屋はやたらと広く感じる。
「…………」
「…………」
「アンヘル……」
「うっ……」
「うぅ、ひっく……うああっ……」
昨日の夜、堪えていた涙が今になって一気に溢れだした。
「うわああぁあんっ、寂しいよっ、アンヘルッ……!」
涙がどんどん零れて来る。
拭っても拭っても、どんどんどんどん零れ落ちて来る。
「私、まだまだアンヘルが必要だよッ……!
アンヘルのお陰で生きていられるのに、それなのに、私、何も返せてないっ!
アンヘルに何もお礼できてないのに……!!
もっと一緒に、居たかったよッ……うああぁあっ」
――インターホンの音が響き渡る。
宅配便かセールスか何かだろうか。
今は悲しくてそれどころではないので、無視してやろう。
「ひっく、ううっ、アンヘル……
アイツに、もっと優しくすれば良かった……
私、意地悪ばっかだった……」
ぴんぽん。ぴんぽん。
泣いている最中なのに、インターホンが鳴りやまない。
「ああ、もう!うるさいな!」
もう両親は仕事へ行ってしまったのか、家には私しか居なかった。
お母さんが居れば、出て貰えたのに。
このしつこさは異常だ。
「はいはい、どちら様!?」
苛立ちを込めて、乱暴に玄関を開ける。
すると、そこには、
「え……」
「えへへ……」
アンヘルが居た。
「アンタ、帰ったんじゃないの……?」
「ええ、まあ、帰ったんですけど……」
「何か忘れ物でもしたの?」
「いえ、そうじゃないんですけど……」
「じゃ、どうしたの?」
「あの、実は…………
天界を追放されてしまいまして……」
「追放!?」
「はい。まともに仕事も出来ない天使は天界には不要だって言われて……
人間界で頭を冷やして来いって……」
「…………」
「それで、あの、行くところがないので……
戻って来てしまいました。
良かったらまた、居候させて貰えませんか?」
「……………………絶対イヤ」
「え、ええっ、そんな!?
私、本当に行くところがなくて……!」
「ホテルにでも泊まれば?」
「お金がないから無理ですよぅ……」
「身体でも売れば~?
顔がブスでも胸がでかいからきっと良い値段で売れるよ」
「ブスではないです!!
っていうかなんでそんな冷たいんですか?
私達友達じゃないですか!」
「うるせぇ!
これじゃあ超寂しがってた私が馬鹿みたいじゃん! 私の涙を返せー!」
「さ、寂しかった? え、泣いてたんですか?
えへへ、やっぱり莉子さん、私の事好きなんですね」
「調子に乗るなよ!
この、アバズレクソ天使!!!!」
私はまだまだ生きて行くことになりそうです。
この、くだらない世界で――……
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