精霊貴族に転生～精霊の力を使って最強を目指します～

転生

父さんと勝負

ノフィが姿を見せると父さんは祈りだした。

「顔を上げてよ」

ノフィは父さんに顔を上げるように促した。

すると父さんは顔を上げた。



「大精霊ノフィリアーナ様ですね。まさか貴方様がルイトのそばに？」

「そうだよ」

「なんと大精霊ノフィリアーナ様が.,..」

父さんは驚きながらため息をついていた。



「これは余計に報告できませんな」

「え、どうして？というより父さん、誰に報告するの？」

俺は疑問に思っていたことを聞いてみた。



「陛下にだよ。本当は貴族は報告義務があるのだが.,..。」

「それならステータスに隠匿をかけておくよ。それで、精霊との接点はばれないようにしよう。

加護は仕方がないがね」



「ありがとうございます。ですが、一つだけ聞いてもいいでしょうか？」

「いいよ」

「ということはさっきのは隠匿がかけられているのですか？」

父さんは俺のステータスに隠匿がかかっていることに気付いたようだ。



「あぁ、かかっているよ。それも相当な数」

「そうですか...それを今解いていただくことは」

「無理だね、君でも見せられない。しかるべき時に見せると約束しよう」

そういうと父さんはあっさりと引いた。



「それではノフィリアーナ様これからもなにとぞルイトのことよろしくお願いします」

「あぁ、それはもちろん。君たち家族にも僕はつかないけど微精霊がつくから」

「ありがとうございます」

「それとルイト明日から俺が訓練してやる。魔法は俺よりもノフィリアーナ様のほうがうまいと思うが、剣は俺が教えたほうがいいと思うからな。ノフィリアーナ様もそれでよろしいでしょうか？」

「うんいいよ」

「じゃあ明日の朝から始めるから訓練場に来なさい」



こういって俺たちは執務室を後にした。

俺は部屋に戻る途中、ノフィにさっきのことについて聞いてみた。

「ノフィほんとにさっき教えてよかったの？」

「うーん、まあいいかな。ルイト君のお父さんは信用できそうだし」

「そっかじゃあこれからもよろしくね」

「うん」



そういって俺たちは部屋に戻ってから寝たのだった。





次の日の朝

「おはようルイト」

「おはよう父さん」

俺は家にある訓練場に来ていた。訓練場が二つあり、魔法用と武闘用だ。

ちなみに今いるのは武闘用のほうで基本的に内装はほとんどない。



そこで俺と父さんは剣を持って向かい合っていた。

父さんが俺がいつも訓練しているのを見て俺の今の実力を見極めたいといいこうなった。

ちなみに今はノフィは来ていない。部屋で寝ているそうだ。



「それではルイトいつでも来なさい」

そういって父さんは自分の目の前に剣を構えた。

この型はいくつかある中の一つ龍覇流の型だ。

これは最も帝国で使われる型で、大胆に攻める中に小技も入れ隙をなくすといったもので、剣技の完成形という人もいる。



俺は実際に父さんと向かい合ってものすごいプレッシャーを浴びていた。

俺は間合いを十分にとると一気に身体強化魔法で父さんに接近した。



俺は身体強化魔法を使った右上から左下への切り下ろし。

対する父さんは剣を真横に振った。

すると、身体強化魔法を使っているのにも関わらず吹き飛ばされそうになった。



そのあと何度繰り返しても結果は変わらず、試合は父さんの勝ちとなった。

すると父さんが近寄ってきて



「ルイトいつの間にそんな強くなったんだ？」

と言ってきた。俺は負けたが父さん的には満足な結果だったのだろう。



「毎日コツコツ頑張ったからだよ」

というとうなずきながらこれからのメニューを考え始めた。