精霊貴族に転生～精霊の力を使って最強を目指します～

王都

皇女誘拐事件３

俺たちが皇城に着くとすぐに会議室に通された。

「まだ見つからんのか」

「捜索隊の人数を増やせ｝

「ですがこれ以上は帝都の警備が」

「では軍も投入しろ」



会議室では軍や近衛騎士団、大臣など様々な人が皇女救出に動いていた。

その中にはライルや見知った顔の貴族なども多くいた。

どうやらまだ何もつかんでおらず人員を増員し続けているようだ。

するとライルがこちらに近づいてきた。



「こんにちはニアラス伯爵。ルイトもこんにちは。それでどうしたの？」

おそらくライルは俺に陛下から勅命が下っていることを知らないのだろう。

なので、なぜここに来たのか聞いてきた。

するとライルの後ろから陛下が



「ニアラス伯爵どうしたのだ？」

と聞いてきた。おそらく陛下もここまで早く来ると何かあったのだろうと思ったようだ。

すると父さんが

「できれば場所を移動したいのですが...」

というと陛下はこの場所を別なものに任せ、宰相とライルとともに執務室に移動し始めた。



執務室に着いた途端陛下は

「それで何があったのだ」

そう聞いてきた。そこで父さんが

「シア殿下の居場所がわかりましたので、ご判断いただきたく」

というと、宰相やライル、陛下までもが驚いていた。



（陛下が探すように言ったはずなんだがな）

するとライルが

「それで、シア殿下の居場所は？」

そう聞くと父さんは俺から聞いた「ミレアダンジョンの中です」と答えた。



すると、陛下たちが驚きから悲壮感に変わった。

それほどまでにミレアダンジョンとは危険な場所なのだ。

「そうかミレアダンジョンか」



陛下は悩んでいたが

「それでどうしたらいいと思う？」

答えが出なかったらしくそう部屋にいる全員に問いかけた。

そこで俺が一歩前に出て



「俺が行きます」

そういった。しかし陛下は

「だめだ。いかにルイト君でもあのミレアダンジョンでは...」

とどうするのか悩んでいた。ライルや宰相も難しい顔をしている。

すると父さんが

「陛下、ルイトならやってくれます」

そういうと「分かった。ルイト君頼む」そういった。







そこからはダンジョンの許可証や必要なもの、救出した後の流れなどを話し合った。

救出後には念のために配置しておく近衛騎士団の部隊と合流する手はずになっている。

こうして準備が整うと俺は近衛騎士団とともにミレアダンジョンに向かった。