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9夜 : 本当の瑠美
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「二重人格?」
「そう。生まれつきってわけではないから何か理由があると思う。」
隼人はため息をついた。
咲は首をかしげた。
「何かしら気づくでしょ。イジメとか虐待なんかは無かったの?」
「いや。何もないんだ。両親は中々帰ってこないし、心配で瑠美の担任にも話したけどわからないんだ。…でも」
「でも?」
私が聞き返すと、隼人は私をじっと見つめた。
「この城に手がかりがあると思う。もう1人の瑠美がこんなに長い時間出たことは初めてなんだ。それに明らかに何か知ってる…なぜか瑠美は愛川を敵視しているようだし」
私もそれは思っていた。
シャイン王国を知るには瑠美が鍵を握っているのだ。きっとミレファ様と私が瓜二つな理由も……
「絵梨香?」
翔が私の肩をたたいた。
「え?何?」
「あ、いや。別に…なんか焦ってるみたいだったから」
そう言う翔の方が慌て気味のような…
私は微笑んで翔を見た。
「大丈夫だよ。それより、瑠美ちゃんが言ってた、女王の兄弟について調べよう」
「あぁ…」
私は隼人を再び見つめた。
「私達と出会ってからの瑠美ちゃんは、何回人格が入れ替わったの?」
「1度も入れ替わらなかった…」
「1度も?」
「この城に来てからずっと瑠美は…本物の瑠美は出てきてない」
「……瑠美ちゃんは、どんな子なの?」
「控えめで大人しい子なんだ。暴言を吐いたり、あんな勝手なことは言わない…」
「そっか……」
次に瑠美ちゃんと接する時は、本来の人格だといいけれど…
私はふと思い出し、本棚を見上げた。まだここで調べたいことがあったのだ。
「女王ミレファ!」
すると再び棚が動き出し、そのうちの1つが私の前で止まった。
『シャイン王国。家系図』
と書かれた本を手に取った。
「ミレファ様の前の女王がミュラ。この方がミレファ様のお母さんね………あれ?」
「どうしたの?」
風華が本をのぞきこんだ。
私は文字を目で追った。
「前女王は、ミレファ様のお母さんじゃない。叔母だって。その前の女王、ダイアナがミレファ様の母親…」
「ダイアナが退位する時にミレファ様はまだ小さかったとか?」
咲が独り言のように呟いた。
「でも、ダイアナ退位の時点でミレファ様はもうすでに17歳だよ?………!!…しかも、同年に将軍の地位を得ている。」
私が驚いていると、翔が言った。
「17歳なら即位できるだろうし、何より王女が将軍に?…何か、そうせざるを得なかった理由があるはず……」
その時、別の本を見ていた隼人が呟いた。
「ミレファが一番信頼していた家来がいるって書いてある。名前は…ナージャ」
ナージャ……その名前を聞いた私は、何故か言いようのない安心と懐かしさを感じた。
「そう。生まれつきってわけではないから何か理由があると思う。」
隼人はため息をついた。
咲は首をかしげた。
「何かしら気づくでしょ。イジメとか虐待なんかは無かったの?」
「いや。何もないんだ。両親は中々帰ってこないし、心配で瑠美の担任にも話したけどわからないんだ。…でも」
「でも?」
私が聞き返すと、隼人は私をじっと見つめた。
「この城に手がかりがあると思う。もう1人の瑠美がこんなに長い時間出たことは初めてなんだ。それに明らかに何か知ってる…なぜか瑠美は愛川を敵視しているようだし」
私もそれは思っていた。
シャイン王国を知るには瑠美が鍵を握っているのだ。きっとミレファ様と私が瓜二つな理由も……
「絵梨香?」
翔が私の肩をたたいた。
「え?何?」
「あ、いや。別に…なんか焦ってるみたいだったから」
そう言う翔の方が慌て気味のような…
私は微笑んで翔を見た。
「大丈夫だよ。それより、瑠美ちゃんが言ってた、女王の兄弟について調べよう」
「あぁ…」
私は隼人を再び見つめた。
「私達と出会ってからの瑠美ちゃんは、何回人格が入れ替わったの?」
「1度も入れ替わらなかった…」
「1度も?」
「この城に来てからずっと瑠美は…本物の瑠美は出てきてない」
「……瑠美ちゃんは、どんな子なの?」
「控えめで大人しい子なんだ。暴言を吐いたり、あんな勝手なことは言わない…」
「そっか……」
次に瑠美ちゃんと接する時は、本来の人格だといいけれど…
私はふと思い出し、本棚を見上げた。まだここで調べたいことがあったのだ。
「女王ミレファ!」
すると再び棚が動き出し、そのうちの1つが私の前で止まった。
『シャイン王国。家系図』
と書かれた本を手に取った。
「ミレファ様の前の女王がミュラ。この方がミレファ様のお母さんね………あれ?」
「どうしたの?」
風華が本をのぞきこんだ。
私は文字を目で追った。
「前女王は、ミレファ様のお母さんじゃない。叔母だって。その前の女王、ダイアナがミレファ様の母親…」
「ダイアナが退位する時にミレファ様はまだ小さかったとか?」
咲が独り言のように呟いた。
「でも、ダイアナ退位の時点でミレファ様はもうすでに17歳だよ?………!!…しかも、同年に将軍の地位を得ている。」
私が驚いていると、翔が言った。
「17歳なら即位できるだろうし、何より王女が将軍に?…何か、そうせざるを得なかった理由があるはず……」
その時、別の本を見ていた隼人が呟いた。
「ミレファが一番信頼していた家来がいるって書いてある。名前は…ナージャ」
ナージャ……その名前を聞いた私は、何故か言いようのない安心と懐かしさを感じた。
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