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第3章 第1幕 はぐれ梁山泊極端派【愛と勇気と学園モノ!!】
第154話 ここがええのんか?
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「うう……ここは…どこ…ですの?」
「アニキ! 先輩が目を覚ましたでヤンス!」
決闘で勝利した後、俺は先輩をそのまま拉致する形になった。決闘の運営とやらが言っていたように放っておけば、命の危険が及ぶ可能性があったので、終了後のドタバタに紛れて脱出を図ったのだ。そして、俺らのアジト、もとい寮のテントまで連れてきた。
「おっ! 先輩、目を覚ましたね?」
連れてくる間はずっと気絶していたので、抵抗されずにすんだ。下手に意識でもあったら、ここまで連れてくる事は出来なかっただろう。
一応逃げられないように縄で縛ってある。
「どういうつもりですの? あたくしに一体何をしようと言うんですの!」
「いやあ、決闘に勝ったからには色々、交渉しないといけないことがあるんですよねえ? ぐへへ!」
トラブルに巻き込まれたのだから、いっそのこと、色々と利用させてもらうつもりだ。コチラは住環境からして不利な状況なので、それを少しでも改善するためには必要不可欠なことだ。
「その前に先輩のこと、どう呼んだらいいッスかね?」
「普通に名前でお呼びなさいな! それ以外に何があると言うんですの!」
「いやぁ、普通に名前で呼ぶのはおもしろくないじゃないッスか?」
「意味がわかりませんわ!」
正直、普通に名前で呼ぶのはもったいない気がする。見た目も個性的なのでちょっとしたあだ名を付けた方が親しみが出ると思うんですよ。
「魔獣とかがお好きなようなんで……野獣先輩とかどうすか?」
「なんですの、その品性のかけらもない呼び方は! 大体、その呼び方はあたくしが野獣と誤解されてしまいますわ!」
「魔獣飼ってるぐらいだから、先輩自身も実は野獣なんじゃないのかと思いまして……。」
「ムキーッ! し、失礼な! あたくしは別に野獣ではありませんわ!」
「え? 特にその『ムキー』とかいうのが野獣みたいじゃないですか?」
「あたくしをおちょくるのはおやめなさい! 許しませんわよ!」
どうやらご立腹のようだ。ピッタリだと思ったんだがなあ。もしかして、魔獣先輩の方が良かったのだろうか?
「あっしからもハイ! セクシー先輩がいいと思うでヤンス! 決闘のクライマックスでセクシーな見えてはいけないモノを拝見したので、ピッタリだと思うでヤンス!」
「ああ、確かに! あの時は戦闘中だったからあんま見れんかったけど……チラ見してました。」
「んまーっ!? なんて破廉恥な! セクハラで訴えますわよ!」
さすがにダメだったか。せっかくタニシが名案を出してくれたのだが、却下されてしまった。じゃあ、それはそれとしてタニシがこういう場面でやっておきたいことがあると言っていたから、さっさと済ますか。
「タニシ? やりたいことがあると言っていたが、やらなくていいのか?」
「うへへ! お楽しみの時間がやってきたヤンス! じゃあ、さっそく計画を実行に移すヤンス!、それっ……!」
「ちょっ……!? ん、何をしてるんですの!」
「こちょ、こちょ! こちょヤンス!」
何をするのかと思ったら……先輩の足の裏を鳥の羽とかでくすぐり始めた。そんな微妙なイタズラみたいなお仕置きなんてしてどうするつもりなんだ? 確かにヒドい目にあわされたから、仕返ししたいんだろうけど……。
「ちょっ……いい加減におやめなさい! くくっ!?」
「惜しい! もうチョイでヤンした! それ、一こちょ、二こちょ、三こちょし!」
「くくっ!? くっ!?」
「そこで……ハイ!」
「……?」
タニシは先輩をくすぐりながら、何かを言わせようとしている。意味がわからない。先輩や俺には全くその意図がわからないので、何をしようとしているのか理解できずキョトンとするしかない。
「こういう時に言うことがあるでしょうが!」
「は……? 何ですの?」
「いや、意味がわからんのだが?」
「あーっ!? アニキも物わかりが悪いでヤンスねぇ! こういう時は『くっ殺』でしょうが!」
「ナニソレ?」
「こういう時のお約束、『くっ、殺せ!』は定番でしょうが! 美人がとらわれの身になって拷問されたら、必ず言うセリフなんでヤンス!」
「知らないんだが……。」
どこで仕入れた知識なんだ? 聞いたことがない。美人が拷問っていうシチュエーションはどこにでも転がってはいそうだが、そういうのは知らないな。
「言ってくれないなら、あっしも強硬手段に出るでヤンス! 足の裏ペロペロこうげ……キッ!?」
(ズダン!! ベシャッ!!!)
「いい加減にしろ! このエロ犬がっ!!」
「わギャ!! わギャース!!!」
タニシの暴挙は急遽乱入してきたミヤコの手によって阻止された。手っていうか、足だけど。後ろから蹴倒し、そのままの勢いで踏んづけたのだ。なんというタイミングの良さなんだろう。
「アニキ! 先輩が目を覚ましたでヤンス!」
決闘で勝利した後、俺は先輩をそのまま拉致する形になった。決闘の運営とやらが言っていたように放っておけば、命の危険が及ぶ可能性があったので、終了後のドタバタに紛れて脱出を図ったのだ。そして、俺らのアジト、もとい寮のテントまで連れてきた。
「おっ! 先輩、目を覚ましたね?」
連れてくる間はずっと気絶していたので、抵抗されずにすんだ。下手に意識でもあったら、ここまで連れてくる事は出来なかっただろう。
一応逃げられないように縄で縛ってある。
「どういうつもりですの? あたくしに一体何をしようと言うんですの!」
「いやあ、決闘に勝ったからには色々、交渉しないといけないことがあるんですよねえ? ぐへへ!」
トラブルに巻き込まれたのだから、いっそのこと、色々と利用させてもらうつもりだ。コチラは住環境からして不利な状況なので、それを少しでも改善するためには必要不可欠なことだ。
「その前に先輩のこと、どう呼んだらいいッスかね?」
「普通に名前でお呼びなさいな! それ以外に何があると言うんですの!」
「いやぁ、普通に名前で呼ぶのはおもしろくないじゃないッスか?」
「意味がわかりませんわ!」
正直、普通に名前で呼ぶのはもったいない気がする。見た目も個性的なのでちょっとしたあだ名を付けた方が親しみが出ると思うんですよ。
「魔獣とかがお好きなようなんで……野獣先輩とかどうすか?」
「なんですの、その品性のかけらもない呼び方は! 大体、その呼び方はあたくしが野獣と誤解されてしまいますわ!」
「魔獣飼ってるぐらいだから、先輩自身も実は野獣なんじゃないのかと思いまして……。」
「ムキーッ! し、失礼な! あたくしは別に野獣ではありませんわ!」
「え? 特にその『ムキー』とかいうのが野獣みたいじゃないですか?」
「あたくしをおちょくるのはおやめなさい! 許しませんわよ!」
どうやらご立腹のようだ。ピッタリだと思ったんだがなあ。もしかして、魔獣先輩の方が良かったのだろうか?
「あっしからもハイ! セクシー先輩がいいと思うでヤンス! 決闘のクライマックスでセクシーな見えてはいけないモノを拝見したので、ピッタリだと思うでヤンス!」
「ああ、確かに! あの時は戦闘中だったからあんま見れんかったけど……チラ見してました。」
「んまーっ!? なんて破廉恥な! セクハラで訴えますわよ!」
さすがにダメだったか。せっかくタニシが名案を出してくれたのだが、却下されてしまった。じゃあ、それはそれとしてタニシがこういう場面でやっておきたいことがあると言っていたから、さっさと済ますか。
「タニシ? やりたいことがあると言っていたが、やらなくていいのか?」
「うへへ! お楽しみの時間がやってきたヤンス! じゃあ、さっそく計画を実行に移すヤンス!、それっ……!」
「ちょっ……!? ん、何をしてるんですの!」
「こちょ、こちょ! こちょヤンス!」
何をするのかと思ったら……先輩の足の裏を鳥の羽とかでくすぐり始めた。そんな微妙なイタズラみたいなお仕置きなんてしてどうするつもりなんだ? 確かにヒドい目にあわされたから、仕返ししたいんだろうけど……。
「ちょっ……いい加減におやめなさい! くくっ!?」
「惜しい! もうチョイでヤンした! それ、一こちょ、二こちょ、三こちょし!」
「くくっ!? くっ!?」
「そこで……ハイ!」
「……?」
タニシは先輩をくすぐりながら、何かを言わせようとしている。意味がわからない。先輩や俺には全くその意図がわからないので、何をしようとしているのか理解できずキョトンとするしかない。
「こういう時に言うことがあるでしょうが!」
「は……? 何ですの?」
「いや、意味がわからんのだが?」
「あーっ!? アニキも物わかりが悪いでヤンスねぇ! こういう時は『くっ殺』でしょうが!」
「ナニソレ?」
「こういう時のお約束、『くっ、殺せ!』は定番でしょうが! 美人がとらわれの身になって拷問されたら、必ず言うセリフなんでヤンス!」
「知らないんだが……。」
どこで仕入れた知識なんだ? 聞いたことがない。美人が拷問っていうシチュエーションはどこにでも転がってはいそうだが、そういうのは知らないな。
「言ってくれないなら、あっしも強硬手段に出るでヤンス! 足の裏ペロペロこうげ……キッ!?」
(ズダン!! ベシャッ!!!)
「いい加減にしろ! このエロ犬がっ!!」
「わギャ!! わギャース!!!」
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