【第2部完結】勇者参上!!~究極奥義を取得した俺は来た技全部跳ね返す!究極術式?十字剣?最強魔王?全部まとめてかかってこいや!!~

Bonzaebon

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第3章 第2幕 はぐれ梁山泊極端派【灰と青春と学園モノ!!】

第210話 破壊VS無効化

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「ギロチン・バースト!!」

(ザンッ!!)


 逃げ回りながら、銀仮面の攻撃を躱し続ける。通常の点による攻撃となぎ払う攻撃を織り交ぜながら、俺を執拗に追い詰めてくる。今度は縦方向になぎ払う攻撃だ!


「逃げ回ってばかりだな! 防戦一方では決着が付かんぞ!」

「余計なお世話だっ!」


 戦いはずっと一方的な展開だった。相変わらず銀仮面の攻撃を凌ぐ手段は思いついていない。あのなぎ払う攻撃もあるせいで余計に困難になってしまった。


「勝敗を決する条件を加えようか? お前が降参するという条件を。」

「でも、そうなったら、なんらかのペナルティを課してきたりするんだろ?」

「もちろん。」


 そんな条件を加えてくるとは。相手もそろそろ飽きて来やがったんだろう。あまりにも俺が抵抗をしないので、早く決着を付けたがってるのかもしれない。それなら、こちらも付き合ってやるとするか。


「……?」


 早速、行動に移した。それと同時にヤツの動きも止まった。ヤツが俺の居所を探る方法、それの裏を突く手段を試した。ヤツは戸惑っているようだが、俺の居所の痕跡が完全に消失したと思っているかもしれない。もちろんそれは、俺の推理が当たっていればの話だが。


「何をした? 今さら小細工をしたところでお前に勝ち目があるとは思えない。無駄な抵抗はよせ。」


 変化に気付いている。やっぱりヤツからは俺は消えたように思っているんだろうな? そうとわかれば、一気に決める! ヤツの気配は手に取るようにわかるので、一思いにヤツの眼前まで躍り出る。


「ムッ!? そんなところにいたのか! そのまま隠れていれば、わからなかったものを。わざわざ負けに来るとは!」

「早期決着がお望みだったんだろう? その望み叶えてやるんだよ!」


 銀仮面に向かって走る。その間にヤツはエベリオンを構えて、破壊術を撃ってくる。来るのはわかっているので、無効化しながら前に進む。


破壊デストラクション!! 破壊デストラクション!! 破壊デストラクション!!」

「無効!! 無効!! 無効!!」


 後、二、三歩で届くところまで来た。その状態であの攻撃が来た。


「ギロチン・バースト!!」


 横薙ぎの攻撃! 俺は無効化せずにスライディングをしながら躱した。相手の意表を突きたかったからだ。


「クッ!? そううまく逃れられると思うな!」


 なぎ払いの後、素早く切り返し、目前に迫った俺にエベリオンを突き付けてきた。これは無効化が間に合わない。でも、撃たせない!


「これならどうだ!」

「なっ!? どういうつもりだ!」


 突き付けられたエベリオンを逆に俺の胸に当てさせた。普通に考えたら絶体絶命だが、ヤツは撃たなかった。いや、撃てないんだ。


「撃てないんだろ? この状態で撃っちまったら、俺は確実に死ぬ。でも、殺したら計画は台無しになる。そうだろ?」

「だったら、お望み通り撃ってみせるさ!」

「峨嶺辿征!!」

(ボンッ!!!!)


 撃つ前に俺の技が発動し、エベリオンに亀裂が入った。魔法無効化で壊れたのだ。これも俺の予想通りだった。


「クッ!? 私のエヴェリオンが!?」

「おかしいと思ったんだよ。強い魔法を即座に撃って、連射も出来るのは何か秘密があると思ってたんだよ。連射式の弩みたいに予備の玉をコレに詰めてあるんだろ? だから、これに対して無効化を使えばそれも消滅する、それで合ってるよな?」

「おのれ! 気付いていたのか! 魔力喪失といい、小細工を使いおって!」

「剣も武術も禁止されてるんだから、こういう戦い方しか出来ないだろ? それに、ヤッパリその鎧、相手の魔力を感知して居場所を特定できるんだな?」

「気付いたからといって、探知不能に出来るはずはない! 魔力が全く無い状態など人間に出来るものか! 魔力が0なのは死体でない限りありえんのだ!」


 ありえないのか? そのありえない人間が目の前にいるんですけどね? 俺って実は死体だった? んな、アホな!


「魔力を0にする方法、それは……魔法無効化を空打ち連発してたからだ!」

「バカな! そんな馬鹿げた方法に私は騙されたのか!」

「バカげた方法で悪かったな! でも、お前はそのバカに負けたんだよ!」

「おのれ! 認めんぞ!」

「往生際が悪いぞ!」


 とりあえず勝った。倒してはいないが、エベリオンを壊して使用不能にしたから勝ちのはず。でも、銀仮面は納得がいってないようだ。困ったヤツだな。
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