【第2部完結】勇者参上!!~究極奥義を取得した俺は来た技全部跳ね返す!究極術式?十字剣?最強魔王?全部まとめてかかってこいや!!~

Bonzaebon

文字の大きさ
299 / 331
第3章 第3幕 はぐれ梁山泊極端派【絶望と憎しみと学園モノ……と大戦争!?】

第299話 アレはウチが作った!

しおりを挟む

「くっせぇ、くっせぇ! ゲロとかウ○コとか混ぜたみてえな匂いがプンプンするぜぇ!」

「失礼ナ! ネオ・トマホークさんの香しイ匂いヲ否定するトは許しマせンヨぅ!!」


 耐えがたい腐臭を発しながら、フレッシュ・ゴーレムはゴリラ野郎の足止めをしている。魔王軍のヤツですらアレは耐えられないモノなのか? そもそもアンデッドはヤツらの専売特許じゃなかったのか? ということはやはり、オプティマのオッサンは魔族以上の変態だったんだな。


「ちょっと! よそ見してないで、少しは手伝え! 鎧が治せないでしょ!」


 馬鹿女は鎧の破片を出来る範囲でかき集めている。何でも、鎧を修復するからだそうだ。そんな事が出来るのか? 作成者のオプティマでさえ出来ないというのに。ただの遊び人風情が何をすると言うんだ?


「無駄なあがきでこんなところまで来やがって。お前は自分の命が惜しくないのか?」

「命は惜しいよ! それでもアンタをほっとけなかったし、アンタが戦ってくれてるんなら、他の人も助かるって思ったから! こんな時に体張らなくてどうすんのよ!」

「だから、その体の張りどころが間違ってるって言うんだよ!」

「間違ってない! それを今から見せてやるから、さっさとかけらを集めろ!」


 正直、馬鹿過ぎて付き合ってられない。でも、いいさ。この後、盛大に失敗したところで、笑いものにしてやるさ。世の中ハッタリや口先ではどうでもならないということを思い知らせてやろう。


「大体これぐらいね。全部集めるべきでしょうけど、ゴリラと汚いヤツとの戦いに巻き込まれるから、ココまでにしとく!」


 おおよそ三分の二ぐらいは集まった。流石に細かいかけらは勘定に入っていないと見える。とはいえ、コア以外はほぼバラバラだ。こんなんじゃ、鍛冶師や甲冑職人でさえお手上げなレベルだ。それを今から即席で治そうと言うんだからな。馬鹿げているにも程がある。


「ちょっとアンタ! 目を閉じて戦いとか、自分にとって大切な物を思い浮かべなさい!」

「は!? こんなところでなんでそんなことしなきゃいけないんだ? ここは戦場なんだぞ! 冗談も大概にしろ!」

「いいから、言うことを聞けーっ!!」


 キレた馬鹿女はオレに蹴りを入れてきた。キレたいのは俺の方だ。戦闘中に馬鹿げたことを要求されているのだ。腹が立たない方がおかしい。


「アンタさあ、ゆーしゃの剣って誰がどうやって作ってるか知ってる?」

「知らん。どこかの鍛冶師の爺さんが作ってるんだろ? しかも、今の勇者が持っているのは刃が付いてない珍品らしいな。如何にも、あのマヌケ勇者にお似合いの剣だ。鍛冶師にも見限られたんじゃないか?」

「アレはウチが作った!」

「……は?」


 今、なんて言った? この女が勇者の剣を作っただと? そんな馬鹿げたことがあり得るのか? 鍛冶に必要なハンマーさえ持ち上げられなさそうな、この女が? そんなこと出来るわけが……、


「ついでに言うと、ジュニアの十字の炎剣フランメ・クロイツも作ってやった! 最近はゆーしゃの義手も作ったぞ!」

「……。」


 呆れて物が言えない。ホラのオンパレードだ。ジュニア? あのお坊ちゃんの事か? ヤツの剣は勇者の剣よりも洗練されているのは見ただけでもわかった。だが、同じ鍛冶師が作ったようには見えない。それに、義手を作ったとはどういう事だ? ホラとはいえ、話が飛躍しすぎている。ワケがわからん。


「もう! 時間がないんだからさっさとしろ! もういい! ウチから強引にこうしてくれるわ!」


 オレは油断していた。馬鹿女は予測不可能な行動を取った。コイツが敵だったなら、オレは命を落としていただろう。コイツはあろうことか、オレの唇に自分の唇を合わせてきた!


「……なっ!? お前、何てことしやがる!」

「相手と心を通わせる最終手段はコレなの! コレなら一瞬で済むし、こうするしかなかった! ウチのファースト・キスをくれてやったんだから、感謝しなさいよ!!」


 確かに一瞬、視界が真っ白になったような気はした。キスぐらいどうと言うこともないが、おかしな感覚がしたのはそのためか? オレはこの女に記憶を読み取られたのか? そんな訳あるか……?


「行くわよ! これから鎧を再構築する! ついでに剣も合成してやるから、そこで待ってなさい!」

「……あ、ああ。」


 かき集めた鎧の破片を前にして、馬鹿女は何やら儀式めいた事を始めた。魔術の詠唱の様な文言をつぶやきながら、両手に魔法力を集中させている。こんな魔術は聞いたことも見たこともない。


「……新たなる姿に生まれ変わり給え!」


 詠唱を終えた途端、鎧の破片が輝き始め、次第にその姿が見えなくなるまで輝きを増した。その光の中に吸い込まれるようにして、オレが手にしていたガノスのコアが引き込まれてしまった。一体、何が起きるっていうんだ……?いうんだ……?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

盾の間違った使い方

KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。 まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。 マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。 しかし、当たった次の瞬間。 気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。 周囲は白骨死体だらけ。 慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。 仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。 ここは―― 多分、ボス部屋。 しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。 与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる 【異世界ショッピング】。 一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。 魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、 水一滴すら買えない。 ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。 そんな中、盾だけが違った。 傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。 両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。 盾で殴り 盾で守り 腹が減れば・・・盾で焼く。 フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。 ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。 ――そんなある日。 聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。 盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。 ​【AIの使用について】 本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。 主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。 ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。 しかし神は彼を見捨てていなかった。 そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。 これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!

菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは 「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。  同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう  最初の武器は木の棒!?  そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。  何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら 困難に立ち向かっていく。  チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!  異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。  話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい! ****** 完結まで必ず続けます ***** ****** 毎日更新もします *****  他サイトへ重複投稿しています!

処理中です...