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1章 白雪とドライブ
3話 他愛ない会話とかりんとうまんじゅう
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山に向かう車内では久々に会ったということもあり、会話に花が咲いていた。
「そういえば朱音ちゃんは元気してるか?」
「うむ、元気だが拓斗に会えなくて寂しがっていたぞ。夏休みになったらまた三人で遊べるって喜んでいたくらいだ。」
「俺も久しぶりで会うのが楽しみだよ。朱音ちゃんももう高校二年生かぁ。こないだまでランドセル背負ってた気がするぞ。」
なんとまあ年寄りくさいこと言ってるなと思いながらもう一人の幼馴染のことを思い出す。
大内朱音。拓斗の実家のお隣さんで昔よく白雪と三人で遊んだ女の子である。16歳と年は離れていたが妹の面倒を見ているような感じであり、拓斗が兄貴分になって色々教えたり、遊びに連れて行ってやったりもした。少々引っ込み思案なところがあり、白雪なんかよりよっぽど女の子しているので二人でよく可愛がっていたものである。
「拓斗もそう思うか?オレもだ。まったく社会人になると時間の過ぎる速さが半端ないな。」
「それじゃあシロも年寄りになったってこったな。」
「ふふっ、オレみたいなピッチピチのレディに対して年寄り扱いとは容赦ないな。」
「一人称がオレの時点でレディでも何でもないだろ。」
「それもそうか。」
そんな他愛のない会話をしてるうちに目的地である山の麓に着いてしまった。
これから山道に入るわけだがその前にいつも寄るところがある。
「拓斗―、今日もアレ買っていくぞー。」
そういって白雪は道路沿いにある煙突から煙が出ているお店の駐車場に車を進める。
駐車場に車を止め、白雪が下りてお店に向かう。しばらくして小さい袋を持って戻ってきた。
「ほれっ、買ってきたぞ。これも久しぶりだろう。」
白雪から渡されたそれはこの山の名物の饅頭だった。作りたてなのかほのかに温かい。いつも白雪とこの山にドライブしに行くときはここの饅頭を買って山の駐車場で食べるのだ。饅頭自体は所謂かりんとう饅頭で油もしつこくなく、餡子の甘みもくどくない食べやすい饅頭で拓斗も気に入っている。朱音も好きでいつも多めに買って余りをお土産にしている。
「やっぱりここに来たらこれだよなぁ。」
しみじみと言いながら饅頭をバッグにしまう。ドライブ後が楽しみだ。
そして再び山を登っていく。
「そういえば朱音ちゃんは元気してるか?」
「うむ、元気だが拓斗に会えなくて寂しがっていたぞ。夏休みになったらまた三人で遊べるって喜んでいたくらいだ。」
「俺も久しぶりで会うのが楽しみだよ。朱音ちゃんももう高校二年生かぁ。こないだまでランドセル背負ってた気がするぞ。」
なんとまあ年寄りくさいこと言ってるなと思いながらもう一人の幼馴染のことを思い出す。
大内朱音。拓斗の実家のお隣さんで昔よく白雪と三人で遊んだ女の子である。16歳と年は離れていたが妹の面倒を見ているような感じであり、拓斗が兄貴分になって色々教えたり、遊びに連れて行ってやったりもした。少々引っ込み思案なところがあり、白雪なんかよりよっぽど女の子しているので二人でよく可愛がっていたものである。
「拓斗もそう思うか?オレもだ。まったく社会人になると時間の過ぎる速さが半端ないな。」
「それじゃあシロも年寄りになったってこったな。」
「ふふっ、オレみたいなピッチピチのレディに対して年寄り扱いとは容赦ないな。」
「一人称がオレの時点でレディでも何でもないだろ。」
「それもそうか。」
そんな他愛のない会話をしてるうちに目的地である山の麓に着いてしまった。
これから山道に入るわけだがその前にいつも寄るところがある。
「拓斗―、今日もアレ買っていくぞー。」
そういって白雪は道路沿いにある煙突から煙が出ているお店の駐車場に車を進める。
駐車場に車を止め、白雪が下りてお店に向かう。しばらくして小さい袋を持って戻ってきた。
「ほれっ、買ってきたぞ。これも久しぶりだろう。」
白雪から渡されたそれはこの山の名物の饅頭だった。作りたてなのかほのかに温かい。いつも白雪とこの山にドライブしに行くときはここの饅頭を買って山の駐車場で食べるのだ。饅頭自体は所謂かりんとう饅頭で油もしつこくなく、餡子の甘みもくどくない食べやすい饅頭で拓斗も気に入っている。朱音も好きでいつも多めに買って余りをお土産にしている。
「やっぱりここに来たらこれだよなぁ。」
しみじみと言いながら饅頭をバッグにしまう。ドライブ後が楽しみだ。
そして再び山を登っていく。
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