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2章 三人でドライブ
2話 高原山
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白雪の運転で工業団地を抜け、バイパスに入る。それからしばらくして大きな幹線道路に入りひたすら北へ。
車内では拓斗と朱音が昔話に華を咲かせていた。一緒に海に行って朱音がおぼれかけた話や山で迷子になりかけた話、子供達だけで花火やって大人に怒られた話など話題が尽きることはなかった。
最初は拓斗に対してぎこちなかった朱音もだんだんと元の調子に戻り、普通に会話するようになった。
「…その時コメ皓のやつれた表情と言ったら最高だったな。」
「ふふっ、文皓さんも大変でしたね。」
「おっとお二人さん、お楽しみのところ悪いがそろそろ交代だ。」
白雪の声で気が付くと車はコンビニの駐車場に止まっていた。
「お、おう。早かったな。」
「もう一時間以上走ったぞ。とりあえずコンビニで休憩だ。」
もうそんなに経っていたのかと拓斗は申し訳なさそうに車から降りた。
コンビニで三人分の冷たい飲み物を買い、車に戻るとさっそく朱音がこれから行く山の方にカメラを向けファインダーをのぞき込んでいる。カシャ、カシャと何枚か撮り終わるのを見計らい、朱音にジュースを渡す。
「わぁ、ありがとうございます拓斗さん。ねぇねぇ知ってました?あの山っていつも冬に行ってるスキー場の山なんですって!シロちゃんが言ってました。」
三人は昔から家族ぐるみでスキーやスノボをしに雪山に行くことがあった。あの山がどうやら拓斗達がよく行っている山らしい。そう言われてみると見おぼえが…そういえばスキー場手前の峠の茶屋の傍に小さい滝があったな。その滝かな?
「残念ながらその滝ではないぞ。今日行くのはスキー場とは反対側のスッカン沢だ。」
いつの間にか後ろにいた白雪に思考を読まれていたらしい。拓斗の考えている事は何でもお見通しと言わんばかりにドヤる白雪。慣れっこの拓斗は思考が読まれていることについては軽くスルーする。
「そのスッカン沢ってところは涼しいのか?」
「標高900m付近だからな、山奥で滝も多いし涼しいぞ。」
それは楽しみである。なんせ今、朝だというのに気温は30℃を超えている。車の外に出ているだけでも汗ばんでくるため拓斗は早めに涼みたいのだ。
ここから交代して運転して行くとの事。かなり山が近くに見えているしここから完全に田舎道のようだ。早速運転席に乗り込む。エアコンが効いていて心地よい。白雪のせいで山道には慣れっこになった拓斗。今度はどんなくねくね道路が待っているのか楽しみである。
車内では拓斗と朱音が昔話に華を咲かせていた。一緒に海に行って朱音がおぼれかけた話や山で迷子になりかけた話、子供達だけで花火やって大人に怒られた話など話題が尽きることはなかった。
最初は拓斗に対してぎこちなかった朱音もだんだんと元の調子に戻り、普通に会話するようになった。
「…その時コメ皓のやつれた表情と言ったら最高だったな。」
「ふふっ、文皓さんも大変でしたね。」
「おっとお二人さん、お楽しみのところ悪いがそろそろ交代だ。」
白雪の声で気が付くと車はコンビニの駐車場に止まっていた。
「お、おう。早かったな。」
「もう一時間以上走ったぞ。とりあえずコンビニで休憩だ。」
もうそんなに経っていたのかと拓斗は申し訳なさそうに車から降りた。
コンビニで三人分の冷たい飲み物を買い、車に戻るとさっそく朱音がこれから行く山の方にカメラを向けファインダーをのぞき込んでいる。カシャ、カシャと何枚か撮り終わるのを見計らい、朱音にジュースを渡す。
「わぁ、ありがとうございます拓斗さん。ねぇねぇ知ってました?あの山っていつも冬に行ってるスキー場の山なんですって!シロちゃんが言ってました。」
三人は昔から家族ぐるみでスキーやスノボをしに雪山に行くことがあった。あの山がどうやら拓斗達がよく行っている山らしい。そう言われてみると見おぼえが…そういえばスキー場手前の峠の茶屋の傍に小さい滝があったな。その滝かな?
「残念ながらその滝ではないぞ。今日行くのはスキー場とは反対側のスッカン沢だ。」
いつの間にか後ろにいた白雪に思考を読まれていたらしい。拓斗の考えている事は何でもお見通しと言わんばかりにドヤる白雪。慣れっこの拓斗は思考が読まれていることについては軽くスルーする。
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「標高900m付近だからな、山奥で滝も多いし涼しいぞ。」
それは楽しみである。なんせ今、朝だというのに気温は30℃を超えている。車の外に出ているだけでも汗ばんでくるため拓斗は早めに涼みたいのだ。
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