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魔法の使い方
しおりを挟む室内で魔法を使うのは危ないから、
わたしたちは外に出た。
小さな池のほとりでルイス先生は立ち止まった。
「では、お嬢様、さっそく練習しましょう」
「はい!ルイス先生」
「まず、魔力の流れを感じましょう。」
ルイス先生は目を閉じた。
「そして、魔力を放つのです。出でよ炎」
ルイス先生の手のひらから拳ほどの炎が現れた。
「わぁ!」
わたしはファンタジーな光景に
目を輝かせた。
「すごいです!ルイス先生」
「ありがとうございます。私の魔法の属性は炎ですが、お嬢様はどうでしょうね、イザベル様の家系の風かアルフレッド様の水のどちらかでしょうね」
ルイス先生が微笑んだ。
わたしもやってみよう。
わたしは瞳を閉じた。
魔力の流れを感じるとルイス先生は言っていた。
ドクドクと血流の流れを感じると同時に
血液とは違う、温かいものが体を巡っているの
を感じた。
これが、魔力だわ。
「お願いです。魔法を出現させてください」
そう言いながら魔力を空気中に放つ。
「こ、これは……」
ルイス先生の驚いたような声に、わたしは目を開く。
「!!」
手のひらから出てきていたのは、拳ほどの大きさの
黒い玉のようなもの。
「これは闇ではないか。」
ルイス先生が敬語も忘れて呆然とする。
闇?!
「えっ?」
「信じられない、これは闇の女神の力。」
そうなの!?
突然ガシッと肩を掴まれた。
「いいですか。ヴァイオレットお嬢様、創造神の力を持つ者はごくわずか。
このことは誰にも言ってはなりません。」
わたしは闇の力を持つということに
戸惑いながらも頷いた。
たしかに、光の力と闇の力を持つ人はほぼいないと
ルイス先生が言っていた。
外に漏らせばその力を悪用する者も出てくる。
だから、ルイス先生はこんなにも、必死なのだ。
「極力、その力は人前で見せないように。分かりましたね?」
こわばった表情のルイス先生にわたしは頷いた。
「安心してください。
人前で使うようなことはしません。」
その言葉にホッとしたような表情になるルイス先生。
「では、本日の授業はここまでとします。屋敷に戻りましょう。」
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