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鉄拳制裁の金貨
「ガヘリス、教えてくれ。お前はただのギルド職員ではなかったのか。これはいったい、どういうことだ」
焦るガヘリスは、汗を拭いながらこちらへ向かってくる。
「いや、先にヘンリー、お前のことを聞かせてもらうぞ。お前は『追放』したはず。その後、そこの暗殺者を向かわせたが……暗殺には失敗したようだな」
アサシンさんを睨むガヘリス。
「仕事はしたさ。でも、私は常に金払いの良い方の味方。それに、こんな奴隷売買しているヤツの仕事は受けない」
「……そうか、まあいい。それで、ヘンリー、お前はどうやって“呪い”を克服した?」
「俺にはそういう力がある」
「馬鹿な。あの“呪い”は、わざわざ妖精王の力を利用して張り巡らせたんだぞ。帝国騎士も買収してな」
なるほど、話の筋は通っているわけか。ヨークの言う通り、妖精王・ヘイスティングスの力を何らかの方法で使ったんだな。
「もういいだろ、ガヘリス。お前は終わりだ」
「終わり? なにを言っている、ヘンリー。終わりじゃないさ」
「なんだと」
「この私と手を組め、ヘンリー! どうやら、今のお前は有能らしい。知っているぞ、お前、なんらかの方法で金貨を作れるのだろう……?」
「な、なんでそれを!」
「知ってるさ。聖者しか使えない『金貨投げ』を私の部下に使っただろう」
ガースとエルヴィスか。
そうか、あの戦いをどこかで誰かが監視していたのかもしれない。――って、ん? 聖者しか使えない?? その情報は初めてだ。
ともかく、ガヘリスを止めねば。
「その金貨投げでお前をぶちのめしてやる」
「いいのか、その強力な金貨投げを使えば奴隷共も巻き込む! お前にそんなことができるかな!?」
――確かに、ガヘリスの周囲には何十人もの奴隷がいた。僕の金貨投げでは巻き込む可能性が高い。
ここは剣で戦うか。
「ヘンリーくん、俺に任せてくれ」
僕の肩に手を置くクリフォード。
そうだな、こういう時こそ彼の力を借りよう。
「分かった。その代わり、ガヘリスは僕が鉄槌を下したい」
「もちろん。君には妹を救ってもらった恩がある。だから――」
ドンッと、電光石火の勢いで加速するクリフォードは、周囲にいたガヘリスの護衛十人を一瞬で斬りつけ、倒してしまった。
な、なんて速度だ。
ヨークやアサシンさんもびっくりしていた。
「クリフォードさん、凄すぎですよ!」
「そうだな、ヨーク。これほどとは思わなかった。これが聖騎士の力なんだ」
護衛のいかつい男達は一斉に倒れた。その光景を見たガヘリスは、腰を抜かして震えていた。
「ば、ば、馬鹿な……聖騎士クリフォードだと……ありえん。ありえん! お前の妹・リーゼには呪いをかけたはず!! なんでヘンリーなんかの味方を!!」
「そうか、ガヘリス。お前が俺の妹に呪いを掛けたんだな!!」
「そうだ!! 聖騎士の中では、貴様が一番厄介な存在だったからな。クリフォード、貴様を動けなくすれば、他の聖騎士の士気も低下する。その通りだった……だが、なぜだ。なぜお前はここにいる! 失墜の中にいたのではないのか!!」
「リーゼは助かった。ヘンリーが助けてくれたんだ」
クリフォードは静かにそう口にする。それを耳にしたガヘリスは、怒り狂った。
「またか!! またヘンリー貴様はあああああ!! くそ、くそが!! ヘンリー、お前は、お前は私の邪魔ばかり!! もういい、奴隷を盾にしてやる!!」
だが、アサシンさんが既に動いていた。奴隷たちをこっそり何人か救出。ヨークもそれに続いていた。
「スイカ、二人を守ってくれ」
「分かりました、ヘンリーさん」
僕はその間に階段を駆け上がっていく。ガヘリスを一度、この拳でぶん殴りたいからだ。
息を忘れるくらい階段を駆け上がっていく。駆けて、駆けて、駆けまくって――ついにガヘリスの目の前に飛び跳ねた。
「うわ、うわ、うわああああああ、ヘンリー!! くるなああ!!」
「ガヘリス!! 覚悟!!」
右手の中に『金貨』を握りしめ、僕は全力でガヘリスの顔面を殴った。
「金貨投げえええええええええええええええええええええ!!」
「やめろおおおおおおおおおお、うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ……!!!」
ガヘリスの頬が陥没する。
グニャリと変形し、捻じれ曲がっていく。凄まじい変形を続けて、ガヘリスの体は高速回転して飛んでいった。
「ぶふぉおおおおおおおおおおああああああああああああ…………」
焦るガヘリスは、汗を拭いながらこちらへ向かってくる。
「いや、先にヘンリー、お前のことを聞かせてもらうぞ。お前は『追放』したはず。その後、そこの暗殺者を向かわせたが……暗殺には失敗したようだな」
アサシンさんを睨むガヘリス。
「仕事はしたさ。でも、私は常に金払いの良い方の味方。それに、こんな奴隷売買しているヤツの仕事は受けない」
「……そうか、まあいい。それで、ヘンリー、お前はどうやって“呪い”を克服した?」
「俺にはそういう力がある」
「馬鹿な。あの“呪い”は、わざわざ妖精王の力を利用して張り巡らせたんだぞ。帝国騎士も買収してな」
なるほど、話の筋は通っているわけか。ヨークの言う通り、妖精王・ヘイスティングスの力を何らかの方法で使ったんだな。
「もういいだろ、ガヘリス。お前は終わりだ」
「終わり? なにを言っている、ヘンリー。終わりじゃないさ」
「なんだと」
「この私と手を組め、ヘンリー! どうやら、今のお前は有能らしい。知っているぞ、お前、なんらかの方法で金貨を作れるのだろう……?」
「な、なんでそれを!」
「知ってるさ。聖者しか使えない『金貨投げ』を私の部下に使っただろう」
ガースとエルヴィスか。
そうか、あの戦いをどこかで誰かが監視していたのかもしれない。――って、ん? 聖者しか使えない?? その情報は初めてだ。
ともかく、ガヘリスを止めねば。
「その金貨投げでお前をぶちのめしてやる」
「いいのか、その強力な金貨投げを使えば奴隷共も巻き込む! お前にそんなことができるかな!?」
――確かに、ガヘリスの周囲には何十人もの奴隷がいた。僕の金貨投げでは巻き込む可能性が高い。
ここは剣で戦うか。
「ヘンリーくん、俺に任せてくれ」
僕の肩に手を置くクリフォード。
そうだな、こういう時こそ彼の力を借りよう。
「分かった。その代わり、ガヘリスは僕が鉄槌を下したい」
「もちろん。君には妹を救ってもらった恩がある。だから――」
ドンッと、電光石火の勢いで加速するクリフォードは、周囲にいたガヘリスの護衛十人を一瞬で斬りつけ、倒してしまった。
な、なんて速度だ。
ヨークやアサシンさんもびっくりしていた。
「クリフォードさん、凄すぎですよ!」
「そうだな、ヨーク。これほどとは思わなかった。これが聖騎士の力なんだ」
護衛のいかつい男達は一斉に倒れた。その光景を見たガヘリスは、腰を抜かして震えていた。
「ば、ば、馬鹿な……聖騎士クリフォードだと……ありえん。ありえん! お前の妹・リーゼには呪いをかけたはず!! なんでヘンリーなんかの味方を!!」
「そうか、ガヘリス。お前が俺の妹に呪いを掛けたんだな!!」
「そうだ!! 聖騎士の中では、貴様が一番厄介な存在だったからな。クリフォード、貴様を動けなくすれば、他の聖騎士の士気も低下する。その通りだった……だが、なぜだ。なぜお前はここにいる! 失墜の中にいたのではないのか!!」
「リーゼは助かった。ヘンリーが助けてくれたんだ」
クリフォードは静かにそう口にする。それを耳にしたガヘリスは、怒り狂った。
「またか!! またヘンリー貴様はあああああ!! くそ、くそが!! ヘンリー、お前は、お前は私の邪魔ばかり!! もういい、奴隷を盾にしてやる!!」
だが、アサシンさんが既に動いていた。奴隷たちをこっそり何人か救出。ヨークもそれに続いていた。
「スイカ、二人を守ってくれ」
「分かりました、ヘンリーさん」
僕はその間に階段を駆け上がっていく。ガヘリスを一度、この拳でぶん殴りたいからだ。
息を忘れるくらい階段を駆け上がっていく。駆けて、駆けて、駆けまくって――ついにガヘリスの目の前に飛び跳ねた。
「うわ、うわ、うわああああああ、ヘンリー!! くるなああ!!」
「ガヘリス!! 覚悟!!」
右手の中に『金貨』を握りしめ、僕は全力でガヘリスの顔面を殴った。
「金貨投げえええええええええええええええええええええ!!」
「やめろおおおおおおおおおお、うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ……!!!」
ガヘリスの頬が陥没する。
グニャリと変形し、捻じれ曲がっていく。凄まじい変形を続けて、ガヘリスの体は高速回転して飛んでいった。
「ぶふぉおおおおおおおおおおああああああああああああ…………」
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