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英雄への道と奴隷解放の日
クリフォードの屋敷へ戻った。
元奴隷の女性達は全員解放。
あとはクリフォードが何とかしてくれることになり、ひとまず、ランカスター帝国に今回の大事件を伝えてもらい、対処をお願いした。
「ヘンリーくん、この事が知れ渡れば、君は“英雄”だぞ」
「……あ!」
それって、あの『英雄王』の話に近づいてる気が。もしかして、本当になっちゃうのかな。ま、まさかな。
「焦ってどうした?」
「いや、なんでもないよ。英雄かぁ。そんなのになるつもりはなかったけどね。ほら、僕って元ギルド職員でぷちテイマーだし」
「いいや、誇っていい。君はあの大悪党ガヘリスの悪行を暴き、見事に裁いた。女性やその親たちも大変感謝していると聞いたよ」
「そうなんだ。でも、良かったよ。まだ売り飛ばされる前だったようだし、全員が無事に帰れて」
女性達は、ランカスター帝国だけでなく、中立地帯・スコットやヨーク共和国、その周辺からさらわれた人達だった。人種も様々で、エルフやドワーフもいた。
人数も最終的には百人を超え、合計百五十人の女性が奴隷売買の標的にされてしまっていた。
ガヘリスは、僕はぶっ飛ばして――それからは行方知らず。恐らく消滅に違いない。魔力も追えないし、モンスターが出たっていう目撃情報もない。
これで平和を取り戻せたんだ。
「良かったな、ヘンリーくん。それで、これからどうするんだい? 君たちがよければ、俺の屋敷にずっと住んでくれても構わないけど。ほら、妹のリーゼも友達が出来て嬉しがっているし」
「ありがとう。でも、ネヴィルを待たせているから」
「そうか。それは残念だ」
「でも、また必ず遊びにくる。ひとまず、僕達はスコットへ戻ってゆっくりしたいかな。これまでで少しは強くなったとはいえ、まだ装備とかステータスも中途半端だし、高難易度ダンジョン攻略もしたいかな」
「なるほど、なら落ち着いたら俺も手伝うよ」
「本当かい! 聖騎士のクリフォードがいれば百人力だよ。助かる」
クリフォードの剣技は、凄まじかった。数十人いた男達を一瞬で薙ぎ倒していたし、さすが聖騎士。今後、高難易度ダンジョンを攻略するなら、ぜひ欲しい戦力。
今日は一泊して、明日にでも帝国を出よう。早く出ないと、付与の効果も切れちゃうし。追放の呪い自体は残っているだろうから、ゾンビ化してしまう。
「ああ、いつでも頼ってくれ。それじゃ、僕は晩御飯の用意をしてくる。君たちは自由にしてくれ」
気づけばもう日が沈みかけていた。
食事までヨークとスイカに、これからのことを話そう。
「ヨーク、スイカ。聞いてくれ」
「はい、なんでしょう?」
「はぁーい」
二人とも僕に視線を向ける。
「またこれから一緒についてきて欲しい。あの屋敷で、ネヴィルやリナ、エドワードやアルマと共にゆったり生活を送ろう」
「名案です! しばらくは戦いから離れて、農業でもしましょう~」
ヨークには、いろいろ活躍してもらった。あんまり無理をして欲しくないし、危険な目にも遭わせたくない。
「あたしはヘンリー様のペットなので、賛成です」
「おぉ、スイカ。良かった」
決まりだな。
明日には、中立地帯・スコットへ戻る――!!
元奴隷の女性達は全員解放。
あとはクリフォードが何とかしてくれることになり、ひとまず、ランカスター帝国に今回の大事件を伝えてもらい、対処をお願いした。
「ヘンリーくん、この事が知れ渡れば、君は“英雄”だぞ」
「……あ!」
それって、あの『英雄王』の話に近づいてる気が。もしかして、本当になっちゃうのかな。ま、まさかな。
「焦ってどうした?」
「いや、なんでもないよ。英雄かぁ。そんなのになるつもりはなかったけどね。ほら、僕って元ギルド職員でぷちテイマーだし」
「いいや、誇っていい。君はあの大悪党ガヘリスの悪行を暴き、見事に裁いた。女性やその親たちも大変感謝していると聞いたよ」
「そうなんだ。でも、良かったよ。まだ売り飛ばされる前だったようだし、全員が無事に帰れて」
女性達は、ランカスター帝国だけでなく、中立地帯・スコットやヨーク共和国、その周辺からさらわれた人達だった。人種も様々で、エルフやドワーフもいた。
人数も最終的には百人を超え、合計百五十人の女性が奴隷売買の標的にされてしまっていた。
ガヘリスは、僕はぶっ飛ばして――それからは行方知らず。恐らく消滅に違いない。魔力も追えないし、モンスターが出たっていう目撃情報もない。
これで平和を取り戻せたんだ。
「良かったな、ヘンリーくん。それで、これからどうするんだい? 君たちがよければ、俺の屋敷にずっと住んでくれても構わないけど。ほら、妹のリーゼも友達が出来て嬉しがっているし」
「ありがとう。でも、ネヴィルを待たせているから」
「そうか。それは残念だ」
「でも、また必ず遊びにくる。ひとまず、僕達はスコットへ戻ってゆっくりしたいかな。これまでで少しは強くなったとはいえ、まだ装備とかステータスも中途半端だし、高難易度ダンジョン攻略もしたいかな」
「なるほど、なら落ち着いたら俺も手伝うよ」
「本当かい! 聖騎士のクリフォードがいれば百人力だよ。助かる」
クリフォードの剣技は、凄まじかった。数十人いた男達を一瞬で薙ぎ倒していたし、さすが聖騎士。今後、高難易度ダンジョンを攻略するなら、ぜひ欲しい戦力。
今日は一泊して、明日にでも帝国を出よう。早く出ないと、付与の効果も切れちゃうし。追放の呪い自体は残っているだろうから、ゾンビ化してしまう。
「ああ、いつでも頼ってくれ。それじゃ、僕は晩御飯の用意をしてくる。君たちは自由にしてくれ」
気づけばもう日が沈みかけていた。
食事までヨークとスイカに、これからのことを話そう。
「ヨーク、スイカ。聞いてくれ」
「はい、なんでしょう?」
「はぁーい」
二人とも僕に視線を向ける。
「またこれから一緒についてきて欲しい。あの屋敷で、ネヴィルやリナ、エドワードやアルマと共にゆったり生活を送ろう」
「名案です! しばらくは戦いから離れて、農業でもしましょう~」
ヨークには、いろいろ活躍してもらった。あんまり無理をして欲しくないし、危険な目にも遭わせたくない。
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「おぉ、スイカ。良かった」
決まりだな。
明日には、中立地帯・スコットへ戻る――!!
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