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第4話 聖女の料理スキル
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街の案内が終わった。
改めて見て回ったヌルメンカリは、和やかで平和。人々が支え合って生きていた。
再び邸宅へ戻り、一日を過ごした。
まだ体が完全に治ったわけではないから、これ以上の無理はできない。
貸してもらっている部屋へ戻り、安静にしていよう。
「お疲れ様、レニ」
「ありがとうございます」
ヴィクトルは、紅茶を淹れてくれた。どうやら、彼は自分で淹れるのが好きらしい。
帝国製の紅茶の香りが漂う。
う~ん、良い匂い。
「今日は助かった」
「いえ、わたしはなにも……」
「そんなことはない。レニの支援スキルのおかげで助かったよ」
あまりに純粋な笑顔だったから、わたしは顔が熱くなった。ヴィクトルの笑顔って素敵すぎでしょ……!
「本当ですか? 嬉しいです」
談笑しながら、紅茶を楽しんだ。
あれから数時間後。
夕食となった。
執事が倒れてしまっているので、ヴィクトル自らが料理するらしい。それを聞いて、わたしは耳を疑った。
「下手くそだけどね、自分なりにがんばっているよ」
「では、ぜひわたしに料理をさせてください」
「え!? レニが?」
「こんなにお世話になっていますし、お礼がしたいのです」
「その、気を悪くしないで欲しいのだが、レニって料理ができるんだね。ほら、聖女の仕事で忙しいだろうし」
「いいえ、料理は趣味なのです。わたし、得意なんですよ」
実家や教会でもよく料理をしていた。
そもそも料理スキルを極めるのが大好きだった。
いろんなレシピが身につき、今ではほとんどが作れるようになった。
「へえ、それは凄い。ぜひ作ってくれないか」
「分かりました!」
厨房へ案内してもらい、向かうとそこには驚くべき光景があった。
「…………ぐっ」
フラフラしながらも料理をしている執事の姿があった。
え……ちょ!
顔がアンデッドのように青い。
そんな状態で料理だなんて無茶よ!
「ニーベルンゲン! なにをしてる!」
「……主様。この不甲斐ない執事をお許しください」
「いや、そんな無茶をしてまで料理をされても困るぞ」
執事の名はニーベルンゲンというのね。
こんなボロボロになってまで、ヴィクトルの為に尽くすなんて……その忠誠心は本物ね。けれど、さすがに心配になるレベル。
これではいつ倒れてもおかしくない。
「ヴィクトル様、執事さんを休ませてあげてください」
「そうだな、レニ。ここは任せた」
「はい、少々お待ち下さい」
「ありがとう」
ヴィクトルは、執事のニーベルンゲンを連れていく。
ひとり取り残されたわたしは、袖を捲った。
さて、ヴィクトルに美味しいって言ってもらえるような料理を作ろうっと。
材料は……たくさんある。
これだけあれば、いろんなモノが作れそうね。
改めて見て回ったヌルメンカリは、和やかで平和。人々が支え合って生きていた。
再び邸宅へ戻り、一日を過ごした。
まだ体が完全に治ったわけではないから、これ以上の無理はできない。
貸してもらっている部屋へ戻り、安静にしていよう。
「お疲れ様、レニ」
「ありがとうございます」
ヴィクトルは、紅茶を淹れてくれた。どうやら、彼は自分で淹れるのが好きらしい。
帝国製の紅茶の香りが漂う。
う~ん、良い匂い。
「今日は助かった」
「いえ、わたしはなにも……」
「そんなことはない。レニの支援スキルのおかげで助かったよ」
あまりに純粋な笑顔だったから、わたしは顔が熱くなった。ヴィクトルの笑顔って素敵すぎでしょ……!
「本当ですか? 嬉しいです」
談笑しながら、紅茶を楽しんだ。
あれから数時間後。
夕食となった。
執事が倒れてしまっているので、ヴィクトル自らが料理するらしい。それを聞いて、わたしは耳を疑った。
「下手くそだけどね、自分なりにがんばっているよ」
「では、ぜひわたしに料理をさせてください」
「え!? レニが?」
「こんなにお世話になっていますし、お礼がしたいのです」
「その、気を悪くしないで欲しいのだが、レニって料理ができるんだね。ほら、聖女の仕事で忙しいだろうし」
「いいえ、料理は趣味なのです。わたし、得意なんですよ」
実家や教会でもよく料理をしていた。
そもそも料理スキルを極めるのが大好きだった。
いろんなレシピが身につき、今ではほとんどが作れるようになった。
「へえ、それは凄い。ぜひ作ってくれないか」
「分かりました!」
厨房へ案内してもらい、向かうとそこには驚くべき光景があった。
「…………ぐっ」
フラフラしながらも料理をしている執事の姿があった。
え……ちょ!
顔がアンデッドのように青い。
そんな状態で料理だなんて無茶よ!
「ニーベルンゲン! なにをしてる!」
「……主様。この不甲斐ない執事をお許しください」
「いや、そんな無茶をしてまで料理をされても困るぞ」
執事の名はニーベルンゲンというのね。
こんなボロボロになってまで、ヴィクトルの為に尽くすなんて……その忠誠心は本物ね。けれど、さすがに心配になるレベル。
これではいつ倒れてもおかしくない。
「ヴィクトル様、執事さんを休ませてあげてください」
「そうだな、レニ。ここは任せた」
「はい、少々お待ち下さい」
「ありがとう」
ヴィクトルは、執事のニーベルンゲンを連れていく。
ひとり取り残されたわたしは、袖を捲った。
さて、ヴィクトルに美味しいって言ってもらえるような料理を作ろうっと。
材料は……たくさんある。
これだけあれば、いろんなモノが作れそうね。
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