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新たなプラン
ようやく決着がつき、落ち着きを取り戻した。
拠点である家は銃撃によって穴だらけ。火災も発生して消火に一時間は掛かってしまった。
瓦礫の掃除を進めていくが――もう疲れた。
気づけば深夜になっていたし、これ以上は無理だな。
すっかり疲労困憊になった俺。
みんなも疲れ切っていた。
明日からプランを考えることにし、今日のところは寝よう。
――気づくと朝になっていた。
強い日差しが射し、俺は目覚めた。
適当に横になったものだから、少し体の節々が痛い。起き上がろうとするが、重みを感じて起き上がれなかった。
おや……なにか俺の体にからまっているようだな。
視線を向けると、俺の右腕と左腕に月と星がくっついていた。
「ぬわッ!?」
なぜこの二人が!!
俺を抱き枕みたいにして眠っているし。
「おはようございます、兄様」
「お目覚めですね、兄様」
なんだ、起きていたのか……。
しかし、これは動けないな。
「二人とも離れてくれないか?」
「もう少しだけ」
「話もありますし」
「話? なんの話だ?」
星に聞き返すと意外な話となった。
「このオーハ島を撤退し、地元へ戻りませんか?」
「その話をする為にわざわざ俺にくっついていたのか」
「それもありますけど、これは好意ゆえなので」
「つまり?」
「好きってことです」
ハッキリと言いやがった!
いや、こんな妹みたいな美少女二人から迫られて嬉しくないわけがない。朝イチでこんな目覚めを迎えられるなんて幸福以外の何物でもないし、ありがたいことだ。
「そ、そか。月もそうなのか?」
「もちろんです。日々、兄様のご活躍を目の当たりにしていますからね。強い男性がタイプなんです」
ぎゅっとされ、最高の気分になった。
月も星もどっちも可愛い。
こんな可愛い妹がいたのなら、人生きっと違っていただろうな。
「それは嬉しいな。ところで、撤退の件だけど……せっかくオーハ島を紹介してくれたのに、悪くないか?」
「構いません。危険よりも安全を取るべきです」
月がそう言ってくれた。
星も同じようにうなずく。
二人が納得してくれるのなら良いか。
あとはみんながどう反応するか次第。
起きるのを待ち、それまでは月と星で癒されていよう――。
* * *
しばらくして、みんな起床した。
仕度を終えた後、俺はみんなを緊急招集。今後のことを話した。
「オーハ島に移住して一週間も経っていないけど、撤退しようと思う」
俺がそう提案すると全員が驚いた。
「ええ!?」「うそー!」「もう!?」「ここ海は綺麗なんだけどねー」「まー、また襲われるのは怖いかなー」「仕方ないかー」「学校も再開するみたいだし、いいんじゃない?」「地元にいる方が安全かもね」「てか、ロシア人はどうなったの?」
それぞれ反応が返ってくるが、反対する者はいなかった。
「あの、質問いい?」
「なんでも聞いてくれ、天音」
「財宝の売却はどうするの?」
「それなんだが、那覇市に月と星の別荘があるらしい。当分はそこに財宝を隠し、売買していこうと思う」
この二人は沖縄の中ではトップクラスの金持ちらしい。つまり、月と星は沖縄出身。だから、オーハ島も所有していたのだろうな。
「えぇ、そうだったんだ。でも、それなら安心かな」
「俺たちは地元へ帰り、学校生活を送る。時が来たら海外移住だ。けど、せっかくこんな良い島に来られたんだ、もう少し楽しんだら帰ろう」
隣で話を聞いていた千年世が「賛成です!」と元気よく手をあげた。
続いてリコも。みんな賛成の意思を示した。
決まりだな!
あと三日は滞在することになった。
それまではのんびり過ごすかな。
話しも終わり、俺はひとり縁側でくつろいでいた。すると、天音が隣に座ってきた。
「ねえ、早坂くん。ちょっといいかな」
「どうした、天音」
「地元に帰ったら……またデートしない? 今度は二人きりで」
「……天音。そうだな、今度こそゆっくりあっちこっち回ってみたい」
「約束だからね」
指切りをして俺は約束した。
拠点である家は銃撃によって穴だらけ。火災も発生して消火に一時間は掛かってしまった。
瓦礫の掃除を進めていくが――もう疲れた。
気づけば深夜になっていたし、これ以上は無理だな。
すっかり疲労困憊になった俺。
みんなも疲れ切っていた。
明日からプランを考えることにし、今日のところは寝よう。
――気づくと朝になっていた。
強い日差しが射し、俺は目覚めた。
適当に横になったものだから、少し体の節々が痛い。起き上がろうとするが、重みを感じて起き上がれなかった。
おや……なにか俺の体にからまっているようだな。
視線を向けると、俺の右腕と左腕に月と星がくっついていた。
「ぬわッ!?」
なぜこの二人が!!
俺を抱き枕みたいにして眠っているし。
「おはようございます、兄様」
「お目覚めですね、兄様」
なんだ、起きていたのか……。
しかし、これは動けないな。
「二人とも離れてくれないか?」
「もう少しだけ」
「話もありますし」
「話? なんの話だ?」
星に聞き返すと意外な話となった。
「このオーハ島を撤退し、地元へ戻りませんか?」
「その話をする為にわざわざ俺にくっついていたのか」
「それもありますけど、これは好意ゆえなので」
「つまり?」
「好きってことです」
ハッキリと言いやがった!
いや、こんな妹みたいな美少女二人から迫られて嬉しくないわけがない。朝イチでこんな目覚めを迎えられるなんて幸福以外の何物でもないし、ありがたいことだ。
「そ、そか。月もそうなのか?」
「もちろんです。日々、兄様のご活躍を目の当たりにしていますからね。強い男性がタイプなんです」
ぎゅっとされ、最高の気分になった。
月も星もどっちも可愛い。
こんな可愛い妹がいたのなら、人生きっと違っていただろうな。
「それは嬉しいな。ところで、撤退の件だけど……せっかくオーハ島を紹介してくれたのに、悪くないか?」
「構いません。危険よりも安全を取るべきです」
月がそう言ってくれた。
星も同じようにうなずく。
二人が納得してくれるのなら良いか。
あとはみんながどう反応するか次第。
起きるのを待ち、それまでは月と星で癒されていよう――。
* * *
しばらくして、みんな起床した。
仕度を終えた後、俺はみんなを緊急招集。今後のことを話した。
「オーハ島に移住して一週間も経っていないけど、撤退しようと思う」
俺がそう提案すると全員が驚いた。
「ええ!?」「うそー!」「もう!?」「ここ海は綺麗なんだけどねー」「まー、また襲われるのは怖いかなー」「仕方ないかー」「学校も再開するみたいだし、いいんじゃない?」「地元にいる方が安全かもね」「てか、ロシア人はどうなったの?」
それぞれ反応が返ってくるが、反対する者はいなかった。
「あの、質問いい?」
「なんでも聞いてくれ、天音」
「財宝の売却はどうするの?」
「それなんだが、那覇市に月と星の別荘があるらしい。当分はそこに財宝を隠し、売買していこうと思う」
この二人は沖縄の中ではトップクラスの金持ちらしい。つまり、月と星は沖縄出身。だから、オーハ島も所有していたのだろうな。
「えぇ、そうだったんだ。でも、それなら安心かな」
「俺たちは地元へ帰り、学校生活を送る。時が来たら海外移住だ。けど、せっかくこんな良い島に来られたんだ、もう少し楽しんだら帰ろう」
隣で話を聞いていた千年世が「賛成です!」と元気よく手をあげた。
続いてリコも。みんな賛成の意思を示した。
決まりだな!
あと三日は滞在することになった。
それまではのんびり過ごすかな。
話しも終わり、俺はひとり縁側でくつろいでいた。すると、天音が隣に座ってきた。
「ねえ、早坂くん。ちょっといいかな」
「どうした、天音」
「地元に帰ったら……またデートしない? 今度は二人きりで」
「……天音。そうだな、今度こそゆっくりあっちこっち回ってみたい」
「約束だからね」
指切りをして俺は約束した。
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