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和風美人の新たな仲間
時間は過ぎていき――気づけば朝を迎えていた。
鳥の鳴き声が聞こえる。
……あ。
あああああああああああ!!
「楽しすぎてオールしちゃったよ、天音」
「あはは……眠いね」
さすがの天音も眠たそうにしていた。寝落ち寸前だ。俺もかなり眠い。
「結局、勝敗はどうなったっけ?」
「うーん、忘れちゃった。でも、わたしの方が負けていたかも」
「こりゃ決着は保留だな。また次回、別のゲームでやろう」
「そうだね、今夜はたくさんゲームできて幸せだった――ふぁぁ……」
眠たそうにあくびをする天音さん。か、可愛い……。
「寝よう。睡眠不足は敵だ」
「そうだね、一緒に寝よっか」
天音が抱きついてくる。
俺はそんな天音を抱きかかえながら眠った。
◆
頭上に重みを感じて俺は瞼を開けた。
……ん、なにも見えないぞ。
真っ暗だ。まだ夜なのか……?
――って、違う。
これは誰かが俺に覆いかぶさっているんだ。
「むごぉ!?」
「あ、啓くん、起きられたのですね」
「ふぁももふぁん!?(北上さん!?)」
北上さんが俺の顔面になにかしているらしい。
ていうか、息苦しいって!
「ああ、すみません。今、離れますね」
「ぷふぁぁ――! 息苦しかったぞ。なにをした……って」
珍しく顔を赤くする北上さんは、胸を押さえていた。……ま、まさか、今俺の顔面を覆っていたものは……そういうことなのか!
「えっちですね、啓くん」
「北上さんが勝手にやったんじゃないか!?」
「えへっ」
「誤魔化すな! ――いや、それよりも天音はどうした? 一緒に寝ていたと思うんだが」
「天音さんは三十分前に起床し、お風呂ですよ」
「そうだったか。今何時だ?」
「午後の一時ですよ。啓くん、夜遅くまで何をしていたんです?」
「そ、それは……」
天音とゲームしていたなんて言えないよな。ここは軽く誤魔化しておこう。
「作戦を練っていたんだよ」
「天音さんとゲームしていたんですね」
「!? な、なぜ分かった!?」
「そりゃ、あんだけ騒いでいれば置きますよ。薄目で見ていました」
「薄目で見ていたのかよっ。声を掛けてくれればよかったじゃないか」
「いえ、少し確認したあとに直ぐ寝ましたので」
なるほどね、睡眠の方が大切だったわけだ。そりゃそうだけど。
いやしかし、もう午後の一時か。
朝も昼も食っていない。
腹減ったな。
なにか飯でも食おうと思ったら、部屋に千国の爺さんがやってきた。
「ようやく起きたか、早坂」
「おはようございます、千国さん」
「うむ。お前さんに話しておくことがある」
「な、なんでしょうか」
「重要な話だ。ワシの和室で話そう」
そう言って千国の爺さんは部屋を出ていく。重要な話ねぇ……? なんだか嫌な予感しかしない。
「啓くん、あたしも同行しますよ」
「助かる」
和室へ向かい、爺さんの話を聞くことに。
「――さて、話しだが、お前さんは神造島へ行くのだったな」
「そうです。早ければ今週中には全員で出発ですね」
「なれば、我が娘も連れていって欲しい」
「え……娘?」
首をかしげていると、千国の爺さんは手をパンパンと叩いて、その人物を呼び出した。
部屋の奥から美人が現れた。とんでもない美人だ。
「はじめまして」
静かに挨拶する美少女。ショートヘアの和風美人だ。着物が似合い過ぎだ。
「ワシの娘、長女の万由里だ。美人だろう~! 自慢の娘でね」
確かになぁ、アイドルの天音といい勝負だぞ。性格も良さそうだ。――って、千国爺さんの娘ぇ!?
「ちょっとまってくれ、爺さん」
「なんだ、早坂」
「爺さんの娘って……」
「なんだ、悪いのかァ?」
すげぇ威圧感だが、俺はどうしても疑問だった。
「いや、爺さん、何歳ですよ!?」
爺さんの威圧とグルグルする脳内のせいで変な返しになってしまった。
「これでもワシは70歳だ。妻は30代だ」
「――――んなァ!?」
娘が16歳として、爺さんが50代の時に誕生……? ということは奥さんは当時20代!? 歳の差すぎだろ。それでこんな若い娘が……ウソでしょ。
いやけど、娘さんらしき子は否定しなかった。本当らしい。
「万由里です。早坂様のお手伝いがしたいのです」
「お、俺の?」
「はい、きっとお役に立てると思いますから、お願いします」
櫛家のお願いなら断れないよなぁ。
そもそも、この家にも住まわせてもらっているし。
「天音と北上さんは、どう思う?」
一応、二人にも聞いた。
「わたしは……うん、いいんじゃないかな」
「天音、ちょっと嫌そうだな」
「だ、だってこれ以上ライバル増えたら大変だもん!」
なるほど、そっちか。
「北上さんは?」
「あたしは賛成ですよ。そもそも、万由里とは古い付き合いですから」
ああ、そうか。北上さんは櫛家と繋がりがあるんだもんな。この子とも知り合いというわけだ。
「じゃあ、決定で」
「ありがとうございます、早坂様」
櫛家から仲間を迎えた。
こんな美人が俺たちの仲間になってくれるなんて、俺としてはモチベーション超アップ案件だ。
万由里さんかぁ、どんな子か楽しみだな――!
鳥の鳴き声が聞こえる。
……あ。
あああああああああああ!!
「楽しすぎてオールしちゃったよ、天音」
「あはは……眠いね」
さすがの天音も眠たそうにしていた。寝落ち寸前だ。俺もかなり眠い。
「結局、勝敗はどうなったっけ?」
「うーん、忘れちゃった。でも、わたしの方が負けていたかも」
「こりゃ決着は保留だな。また次回、別のゲームでやろう」
「そうだね、今夜はたくさんゲームできて幸せだった――ふぁぁ……」
眠たそうにあくびをする天音さん。か、可愛い……。
「寝よう。睡眠不足は敵だ」
「そうだね、一緒に寝よっか」
天音が抱きついてくる。
俺はそんな天音を抱きかかえながら眠った。
◆
頭上に重みを感じて俺は瞼を開けた。
……ん、なにも見えないぞ。
真っ暗だ。まだ夜なのか……?
――って、違う。
これは誰かが俺に覆いかぶさっているんだ。
「むごぉ!?」
「あ、啓くん、起きられたのですね」
「ふぁももふぁん!?(北上さん!?)」
北上さんが俺の顔面になにかしているらしい。
ていうか、息苦しいって!
「ああ、すみません。今、離れますね」
「ぷふぁぁ――! 息苦しかったぞ。なにをした……って」
珍しく顔を赤くする北上さんは、胸を押さえていた。……ま、まさか、今俺の顔面を覆っていたものは……そういうことなのか!
「えっちですね、啓くん」
「北上さんが勝手にやったんじゃないか!?」
「えへっ」
「誤魔化すな! ――いや、それよりも天音はどうした? 一緒に寝ていたと思うんだが」
「天音さんは三十分前に起床し、お風呂ですよ」
「そうだったか。今何時だ?」
「午後の一時ですよ。啓くん、夜遅くまで何をしていたんです?」
「そ、それは……」
天音とゲームしていたなんて言えないよな。ここは軽く誤魔化しておこう。
「作戦を練っていたんだよ」
「天音さんとゲームしていたんですね」
「!? な、なぜ分かった!?」
「そりゃ、あんだけ騒いでいれば置きますよ。薄目で見ていました」
「薄目で見ていたのかよっ。声を掛けてくれればよかったじゃないか」
「いえ、少し確認したあとに直ぐ寝ましたので」
なるほどね、睡眠の方が大切だったわけだ。そりゃそうだけど。
いやしかし、もう午後の一時か。
朝も昼も食っていない。
腹減ったな。
なにか飯でも食おうと思ったら、部屋に千国の爺さんがやってきた。
「ようやく起きたか、早坂」
「おはようございます、千国さん」
「うむ。お前さんに話しておくことがある」
「な、なんでしょうか」
「重要な話だ。ワシの和室で話そう」
そう言って千国の爺さんは部屋を出ていく。重要な話ねぇ……? なんだか嫌な予感しかしない。
「啓くん、あたしも同行しますよ」
「助かる」
和室へ向かい、爺さんの話を聞くことに。
「――さて、話しだが、お前さんは神造島へ行くのだったな」
「そうです。早ければ今週中には全員で出発ですね」
「なれば、我が娘も連れていって欲しい」
「え……娘?」
首をかしげていると、千国の爺さんは手をパンパンと叩いて、その人物を呼び出した。
部屋の奥から美人が現れた。とんでもない美人だ。
「はじめまして」
静かに挨拶する美少女。ショートヘアの和風美人だ。着物が似合い過ぎだ。
「ワシの娘、長女の万由里だ。美人だろう~! 自慢の娘でね」
確かになぁ、アイドルの天音といい勝負だぞ。性格も良さそうだ。――って、千国爺さんの娘ぇ!?
「ちょっとまってくれ、爺さん」
「なんだ、早坂」
「爺さんの娘って……」
「なんだ、悪いのかァ?」
すげぇ威圧感だが、俺はどうしても疑問だった。
「いや、爺さん、何歳ですよ!?」
爺さんの威圧とグルグルする脳内のせいで変な返しになってしまった。
「これでもワシは70歳だ。妻は30代だ」
「――――んなァ!?」
娘が16歳として、爺さんが50代の時に誕生……? ということは奥さんは当時20代!? 歳の差すぎだろ。それでこんな若い娘が……ウソでしょ。
いやけど、娘さんらしき子は否定しなかった。本当らしい。
「万由里です。早坂様のお手伝いがしたいのです」
「お、俺の?」
「はい、きっとお役に立てると思いますから、お願いします」
櫛家のお願いなら断れないよなぁ。
そもそも、この家にも住まわせてもらっているし。
「天音と北上さんは、どう思う?」
一応、二人にも聞いた。
「わたしは……うん、いいんじゃないかな」
「天音、ちょっと嫌そうだな」
「だ、だってこれ以上ライバル増えたら大変だもん!」
なるほど、そっちか。
「北上さんは?」
「あたしは賛成ですよ。そもそも、万由里とは古い付き合いですから」
ああ、そうか。北上さんは櫛家と繋がりがあるんだもんな。この子とも知り合いというわけだ。
「じゃあ、決定で」
「ありがとうございます、早坂様」
櫛家から仲間を迎えた。
こんな美人が俺たちの仲間になってくれるなんて、俺としてはモチベーション超アップ案件だ。
万由里さんかぁ、どんな子か楽しみだな――!
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