クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗

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金を増やしまくれ!?

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 ――ふぅ。

 夜通し快楽に溺れた俺。興奮してほとんど寝付けなかった。
 桃枝と千年世はぐっすり眠っている。

 ふとテレビを眺めていると、対馬の“事件”が取り上げられていた。

 なんと『櫛家』のことが報道されていたのだ。
 ……千国の爺さん、全国デビューか。

 銃刀法違反で逮捕されたようだが――――え?

 テレビに流れるテロップに目を疑った。


【櫛 千国 (72) 死去】


 そう書かれていた。……なんだって?
 そんな馬鹿な。

 よく見ると銃刀法違反で捕まったのは黒服たちか。爺さんは死亡したことになっていた。いやいや、おかしいだろ。
 会った時は元気だったじゃないか。

 たった一日で何があったんだ。寿命にしては不自然すぎるだろう。これは消されたってヤツか……?

 しかし、俺は懐疑的だった。あの爺さんが消されるとは思えなかった。



 そんなニュースを眺めながらも朝を迎えた。


 マックス並みに甘すぎるコーヒーを味わいながら、桃枝と千年世の会話に耳を傾けた。

「――でね、千年世ちゃん。今はドル円が円高で~」
「ふむふむ」


 二人はどうやら為替を覗いているようだった。宝島で得た莫大な資金の一部を使い『外国為替証拠金取引』つまり“FX”に興じているようだった。
 破産したという人も聞くし、危険なので止めていただきたいのだが……。
 しかし、桃枝はかなり知識があり、自信があるようだった。

「レバレッジで――」

 その単語を耳にした瞬間、俺は叫んだ。


「ちょ、おい! 桃枝! レバはまずいって!」
「え~、いいじゃん。レバ掛けた方が楽しいよぉ」


 レバレッジは簡単に言えば大金を借りて、それを全ベットしてお金を増やすというギャンブルみたいなものだ。
 勝つか負けるかの二択しかない。
 勝てばリターンは物凄い。数十倍から数百倍にもなるが――負ければとんでもない借金を抱えることになる。

 強制ロスカット……強制決済されれば終わりだ。

 ――って、俺何気に詳しいな。ああ、そうだ、その昔お金を増やせないかなと“FX”を調べたことがあったんだっけな。

 リスク高すぎて結局辞めちゃったけどね。


「あの~。レバとは? お肉?」


 千年世は天然でボケた。肝臓レバーちゃう!


「違うよ、千年世ちゃん。レバレッジは……うひひ。楽しいよぉ!!」


 だめだ。桃枝はギャンブラーだ。悪魔のように楽しそうに笑っているし、ずいぶんと前からやってんなコイツ。
 なお、北上さんの海外口座を使用しているようで、問題なく利用できていた。利用しているサイトも全部英語表記だ。よく取引できるなと俺は感心した。


「へえ! 儲けて大きいことしたいですね」
「うん。どうせなら一兆円くらい儲けよう~」


 一兆円って……そんなに稼げないだろう。
 いや、でもスーパーハッカーの桃枝ならワンチャンあるかもしれないか?

 夢見すぎかもしれんが、少し遊んでみるのもアリか。金はいくらあってもいいからな。

「桃枝、ホドホドにな」
「うん、マイナスにはさせないよ!」
「頼むぞ」


 あとのことは桃枝に頼み、俺は部屋を出た。
 病室へ向かった。天音に会いたいからだ。あとみんなの顔も見ておきたい。

 通路を歩き――病室へ。

 ちょうど天音がこっちへ歩いていた。おぉ、グッドタイミング。


「おはよう、早坂くん」


 可愛い笑顔を向けてくれる天音。結構元気になったのか調子が上がってきているな。


「ああ、おはよう。天音、体調は?」
「動けるくらいには問題ないよ。これなら逃げるくらいはできる」
「よかった。よくなったら遊びに行こうな」
「嬉しい。またデートとかしようね」
「もちろんだよ」

「……ところで浮気してないよね」

「え」


 天音はジトっとした目を向けていた。あれれー…おかしいな。天音さん、この状況ハーレムは公認だと思っていたんだがなー…。


「なんて冗談だよ。今さら追求する気もないよ」
「な、なんだ。ビックリしたよ」
「昨晩だって誰かとえっちなことしていたんでしょ」


 なぜ分かった!?

 声とか漏れてたかな。結構激しくしちゃったからなぁ。
 だが、ここは誤魔化す! 名誉の為に!


「さ、さあな」
「怪しすぎー」
「それより天音、ちょっと櫛家とかの話があるんだ」

「ふぅん」


 そんな氷のような眼差しを向けないでくれ! 逆に興奮しちゃうから!


「天音……」


 俺は自然と天音の頭をなでていた。
 可愛すぎるんだよ――!!


「ちょ、早坂くん……これで誤魔化してない!?」
「いいからなでさせろっ」

「んん~…仕方ないなぁ」


 これで天音の機嫌も直ったしヨシとしよう。
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