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第9話 はじまる新婚生活
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戦況を見守ろうと窓を覗いていたが、車は発進していく。
「お、おい、親父……爺ちゃんを置いていっていいのか?」
「構わん。爺ちゃんと大柳先生は、大親友で将棋を打ちあう仲なんだ。放っておけ」
「マジかよ。知らなかったぞ」
まさか爺ちゃんと大柳教頭が旧知とはな。それなら……まあいいか。一応、見守ってみると――爺ちゃんと教頭は、肩を組んで学校へ戻っていた。マジだったのか。あの様子なら、俺と遥の件のフォローもしてくれるかも。
車は、自宅を目指した。
* * *
帰宅。
着替えやノートパソコン、最低限の生活用品やら必要なものをキャリーケースに詰め込んだ。あとは必要に応じて取りに来ればいいだろう。今の内に遥にラインしておくか。
気づけば時刻は十七時。
部屋の整理もしながらだったから、あっと言う間に夕方となっていた。俺はスマホをタップして、まずはメッセージを送った。
俺:こっちは荷物の準備を終えた。遥、親父が迎えに行ってくれるってさ、俺も一緒に向かおうと思う。返事をくれ。
直ぐに“既読”になった。
お?
つまり、もう授業を終えて放課後というタイミングだろうな。
遥:今、終わったとこ。うん、じゃあ待ってるけど……って、わたしと遙くんって本当に同居するんだよね?
俺:ガチ結婚しちゃったしな。まあ、本当に嫌なら早めに言って欲しいけど。
遥:そんなことないよ。嫌だったら、昨日の時点で追い出してる。
俺:だよな。すまん、変なことを口走った。
遥:そうだよ。待ってるね。
俺:了解。
連絡は完了した。
俺は自室を出て、リビングで眠りこけている親父を揺すって起こした。
「おい、親父。起きてくれ」
「ん、あぁ……ふあぁぁ~…。んで、遥ちゃんと連絡はついたのか?」
「同居で決まった。迎えに行きたい」
「そりゃ良かった。結婚初日で別居なんて笑えないからな。このまま、本当に遥ちゃんをモノにしちゃえよ」
本当に――か。
そうだな、俺と遥は流れに乗って結婚しただけ。しかも、お互いのことをよく知らず、危機を乗り越えるという為だけに今の関係がある。
思えば、結構危うい関係だ。
いくら既婚となったと言っても、まだ本当に好きとか愛しているなんて分からない。そう、順当にデートをしていないし、結婚式を挙げて愛を誓い合ったわけでもなく、キスだって交わしていない。
少なくとも俺は……遥が好きだけど。でも、遥の気持ちはどうなんだ。
もしかしたら、仕方なく俺と付き合っているだけかもしれない。内心では、鬱陶しく思っているかも……いや、それはないか。多分。
まずいな、疑心暗鬼になりかけている。いかん、気になる。遥が俺をどう思っているのか――知りたい。
それに、親父の言う通りだ。
俺はまだ、真の意味で遥をモノにしていない。えっちだってしてないし! ……いや、それは追々いいけど、せめてキスだ。いや、妥協してデートでもいい。もっと関係を深めねば……くそう、結婚してからの方が大変じゃないかこれ。
俺ってもしかして、修羅の道を歩んでいるのか。難易度高そうだなぁ。でも、それでも、この道を選択した以上は引き返せない。
「親父、車を頼む」
「良い顔になったな、息子よ。そうだ、お前は勉学も大切だが……今はもっと大切なことがある。それは新婚生活だ。もうすぐ夏休みも近いのなら、ハネムーンへ行け!」
「ハ、ハネムーン……だと!?」
「恋人風に言えば、デートだがな。そこで遥ちゃんとの関係を深め、ホテルに連れ込んで愛の交換でもすればいいんじゃねぇか~」
って、最後は投げやりだな!
てか、連れ込んだら嫌われるだろうがっ。
「あのな親父、デートには賛成だ。だけど、えっちなのは禁止だ。俺と遥は高校生なんだぞ。つか、親がそういう行為を推奨すな!」
「だってよぉ、遥ちゃんムチムチでエロスの権化じゃん。羨まし――」
鼻息荒くして興奮しまくる親父だったが、背後から鬼の形相の母さんが現れ、親父の後頭部を素手で掴んだ。ミシミシ軋むほど強力な万力フィンガーを食らわし、親父を拷問にかけていた。
「このエロ親父ィィ!!」
「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!! 月さん、なんでここにィ!! あああああああああああ、頭が割れるうぅぅぅう……!!!」
天満 月――母さんは、浮気を一切許さない鬼嫁。アダルトな本やDVDは容赦なく焼却処分し、他の女性にデレデレしようものなら、包丁を向けられる。そう、母さんは親父を殺したいくらい愛しているようだった。
「星一さん……今、誰がムチムチでエロスの権化と!?」
「ひぎぃぃいぃぃ、やめ、やめてええええ、頭がもげるぅぅぅう!!」
親父のヤツ、母さんの攻撃を受けて白目を剥いた。体をガタガタ痙攣させ、泡を吹き始めたぞ。って、それは死ぬだろ!!
「母さん、親父がくたばっちまうよ」
「……そ、そうね。で、今の誰の話をしていたの?」
俺は、同級生で転校生の『小桜 遥』と結婚したことを伝えた。瞬間、母さんはショックで寝込んでしまった。……おいおい、そんな気絶するほどのビッグニュースだっけ。……まあ、そうか。
「親父、すまん。母さんが倒れた」
「月さんは、お前を溺愛していたからな」
親父は、母さんを名前で呼ぶ。
愛しているから、らしい。
ラブラブ夫婦だね。
でも、頼むから俺の前でイチャイチャするのは止めて欲しい。
「そうか。後で改めて事情を伝えておいてくれ」
「いいのか。月さんが悲しむと思うぞ」
「俺だって、いつかは独立しなきゃならんかった。それが早まっただけの話だろ」
「そうだな。それじゃ、行くか。いつまでも遥ちゃんを待たせるわけにはいかんだろう」
魂の抜けた母さんをソファへ寝かせ、俺と親父は家を出た。
* * *
学校に到着。
校門前に車を停めてもらって、俺は視線を外へ向けた。
え?
そこには遥が立って待っていたのだが……隣に見知らぬ男がいた。制服姿だから恐らく、同級生か先輩かな。
遥は普通に受け答えをしているようだったけど、俺はちょっと心配になった。まさか、ライン交換とか求められているんじゃ。遥は、転校初日から男子に話しかけられまくっていたから……ありえるな。
「親父、行ってくる」
俺は車を降り、遥の元へ向かった。
遥は俺の存在に気づいて――笑顔でトコトコと向かってきた。……あれ、あの男はよかったのか?
「やっと来てくれた、遙くん。待ったよー」
「お、おう。お待たせ……あの。その隣の男子」
「え? ああ、そうだった。小野くん、ごめんね。そういうわけなの、わたし、天満くんと付き合っているから」
遥は、微笑んで当然のように言った。すると男子生徒の小野は、悔しそうにして去って行った。そんな睨まれてもな。
「どうしたよ、遥」
「実はね、待っている間に男子七人くらいに話しかけられていたの。さっきの人は、カラオケ。その前はゲーセン、更にその前はデートとか誘われた」
「はい?」
「というか、わたしってよく話しかけられるんだよね。なんでだろ?」
あー、あれか。
美人で可愛い女子って人生イージーモードらしいからな。望まなくとも男が寄ってきまくるようだ。つまり、モテモテなわけだ。
そりゃ、こんなアイドルにいてもおかしくない遥が校門前で立っていれば、何事かと思うわな。ナンパ殺到とはな。微妙に複雑だけど、でも、それほど遥に魅力があるという事実でもあった。そういう意味では優越感があった。
「それは自分の胸に聞け。それより、どこか寄っていくか?」
「うん、買い物は行きたいかな。プチデートしよっか」
「プ、プチデート? まあいいや、場所は?」
「モンキーホーテ」
となると『モンキーホーテ SING橋本駅前店』か『MEGAモンキーホーテ 古淵店』だな。決まり――と。
「お、おい、親父……爺ちゃんを置いていっていいのか?」
「構わん。爺ちゃんと大柳先生は、大親友で将棋を打ちあう仲なんだ。放っておけ」
「マジかよ。知らなかったぞ」
まさか爺ちゃんと大柳教頭が旧知とはな。それなら……まあいいか。一応、見守ってみると――爺ちゃんと教頭は、肩を組んで学校へ戻っていた。マジだったのか。あの様子なら、俺と遥の件のフォローもしてくれるかも。
車は、自宅を目指した。
* * *
帰宅。
着替えやノートパソコン、最低限の生活用品やら必要なものをキャリーケースに詰め込んだ。あとは必要に応じて取りに来ればいいだろう。今の内に遥にラインしておくか。
気づけば時刻は十七時。
部屋の整理もしながらだったから、あっと言う間に夕方となっていた。俺はスマホをタップして、まずはメッセージを送った。
俺:こっちは荷物の準備を終えた。遥、親父が迎えに行ってくれるってさ、俺も一緒に向かおうと思う。返事をくれ。
直ぐに“既読”になった。
お?
つまり、もう授業を終えて放課後というタイミングだろうな。
遥:今、終わったとこ。うん、じゃあ待ってるけど……って、わたしと遙くんって本当に同居するんだよね?
俺:ガチ結婚しちゃったしな。まあ、本当に嫌なら早めに言って欲しいけど。
遥:そんなことないよ。嫌だったら、昨日の時点で追い出してる。
俺:だよな。すまん、変なことを口走った。
遥:そうだよ。待ってるね。
俺:了解。
連絡は完了した。
俺は自室を出て、リビングで眠りこけている親父を揺すって起こした。
「おい、親父。起きてくれ」
「ん、あぁ……ふあぁぁ~…。んで、遥ちゃんと連絡はついたのか?」
「同居で決まった。迎えに行きたい」
「そりゃ良かった。結婚初日で別居なんて笑えないからな。このまま、本当に遥ちゃんをモノにしちゃえよ」
本当に――か。
そうだな、俺と遥は流れに乗って結婚しただけ。しかも、お互いのことをよく知らず、危機を乗り越えるという為だけに今の関係がある。
思えば、結構危うい関係だ。
いくら既婚となったと言っても、まだ本当に好きとか愛しているなんて分からない。そう、順当にデートをしていないし、結婚式を挙げて愛を誓い合ったわけでもなく、キスだって交わしていない。
少なくとも俺は……遥が好きだけど。でも、遥の気持ちはどうなんだ。
もしかしたら、仕方なく俺と付き合っているだけかもしれない。内心では、鬱陶しく思っているかも……いや、それはないか。多分。
まずいな、疑心暗鬼になりかけている。いかん、気になる。遥が俺をどう思っているのか――知りたい。
それに、親父の言う通りだ。
俺はまだ、真の意味で遥をモノにしていない。えっちだってしてないし! ……いや、それは追々いいけど、せめてキスだ。いや、妥協してデートでもいい。もっと関係を深めねば……くそう、結婚してからの方が大変じゃないかこれ。
俺ってもしかして、修羅の道を歩んでいるのか。難易度高そうだなぁ。でも、それでも、この道を選択した以上は引き返せない。
「親父、車を頼む」
「良い顔になったな、息子よ。そうだ、お前は勉学も大切だが……今はもっと大切なことがある。それは新婚生活だ。もうすぐ夏休みも近いのなら、ハネムーンへ行け!」
「ハ、ハネムーン……だと!?」
「恋人風に言えば、デートだがな。そこで遥ちゃんとの関係を深め、ホテルに連れ込んで愛の交換でもすればいいんじゃねぇか~」
って、最後は投げやりだな!
てか、連れ込んだら嫌われるだろうがっ。
「あのな親父、デートには賛成だ。だけど、えっちなのは禁止だ。俺と遥は高校生なんだぞ。つか、親がそういう行為を推奨すな!」
「だってよぉ、遥ちゃんムチムチでエロスの権化じゃん。羨まし――」
鼻息荒くして興奮しまくる親父だったが、背後から鬼の形相の母さんが現れ、親父の後頭部を素手で掴んだ。ミシミシ軋むほど強力な万力フィンガーを食らわし、親父を拷問にかけていた。
「このエロ親父ィィ!!」
「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!! 月さん、なんでここにィ!! あああああああああああ、頭が割れるうぅぅぅう……!!!」
天満 月――母さんは、浮気を一切許さない鬼嫁。アダルトな本やDVDは容赦なく焼却処分し、他の女性にデレデレしようものなら、包丁を向けられる。そう、母さんは親父を殺したいくらい愛しているようだった。
「星一さん……今、誰がムチムチでエロスの権化と!?」
「ひぎぃぃいぃぃ、やめ、やめてええええ、頭がもげるぅぅぅう!!」
親父のヤツ、母さんの攻撃を受けて白目を剥いた。体をガタガタ痙攣させ、泡を吹き始めたぞ。って、それは死ぬだろ!!
「母さん、親父がくたばっちまうよ」
「……そ、そうね。で、今の誰の話をしていたの?」
俺は、同級生で転校生の『小桜 遥』と結婚したことを伝えた。瞬間、母さんはショックで寝込んでしまった。……おいおい、そんな気絶するほどのビッグニュースだっけ。……まあ、そうか。
「親父、すまん。母さんが倒れた」
「月さんは、お前を溺愛していたからな」
親父は、母さんを名前で呼ぶ。
愛しているから、らしい。
ラブラブ夫婦だね。
でも、頼むから俺の前でイチャイチャするのは止めて欲しい。
「そうか。後で改めて事情を伝えておいてくれ」
「いいのか。月さんが悲しむと思うぞ」
「俺だって、いつかは独立しなきゃならんかった。それが早まっただけの話だろ」
「そうだな。それじゃ、行くか。いつまでも遥ちゃんを待たせるわけにはいかんだろう」
魂の抜けた母さんをソファへ寝かせ、俺と親父は家を出た。
* * *
学校に到着。
校門前に車を停めてもらって、俺は視線を外へ向けた。
え?
そこには遥が立って待っていたのだが……隣に見知らぬ男がいた。制服姿だから恐らく、同級生か先輩かな。
遥は普通に受け答えをしているようだったけど、俺はちょっと心配になった。まさか、ライン交換とか求められているんじゃ。遥は、転校初日から男子に話しかけられまくっていたから……ありえるな。
「親父、行ってくる」
俺は車を降り、遥の元へ向かった。
遥は俺の存在に気づいて――笑顔でトコトコと向かってきた。……あれ、あの男はよかったのか?
「やっと来てくれた、遙くん。待ったよー」
「お、おう。お待たせ……あの。その隣の男子」
「え? ああ、そうだった。小野くん、ごめんね。そういうわけなの、わたし、天満くんと付き合っているから」
遥は、微笑んで当然のように言った。すると男子生徒の小野は、悔しそうにして去って行った。そんな睨まれてもな。
「どうしたよ、遥」
「実はね、待っている間に男子七人くらいに話しかけられていたの。さっきの人は、カラオケ。その前はゲーセン、更にその前はデートとか誘われた」
「はい?」
「というか、わたしってよく話しかけられるんだよね。なんでだろ?」
あー、あれか。
美人で可愛い女子って人生イージーモードらしいからな。望まなくとも男が寄ってきまくるようだ。つまり、モテモテなわけだ。
そりゃ、こんなアイドルにいてもおかしくない遥が校門前で立っていれば、何事かと思うわな。ナンパ殺到とはな。微妙に複雑だけど、でも、それほど遥に魅力があるという事実でもあった。そういう意味では優越感があった。
「それは自分の胸に聞け。それより、どこか寄っていくか?」
「うん、買い物は行きたいかな。プチデートしよっか」
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