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第8話 モンスターを討伐して村を守れ!
辺境の地ゼルファードを歩き回った。
この村は、やはり村というよりは街に近い。
かなり発展しているようで、宿屋やアイテムショップも充実している。
モンスターなどの敵から身を守るためだろうか、外壁もある。成人男性の二人分の高さはあるだろうか。
「なんだかキチンとしていますね」
「そうだな、オーロラ。村と呼べるような感じではないな。まるで要塞だよ」
「そういえば、シュヴァルク王国と何かあったようですよね」
「ああ、ハルネイドのことを息子とも言っていた」
きっと何か“関係性”があるんだ。
ゼルファードとシュヴァルク王国の間に何があった……?
ほとんどを歩き回って――夕方。
まさかほぼ一日掛かるとはな。
その間に多くの村人から声を掛けられ、歓迎を受けた。本当に優しい人ばかりで、ポーションや薬草やらアイテムをもらえた。
ゼルファードの住人は助け合いの精神が人一倍強いようだった。
先々代の村長からそういう方針らしく、それが長く続いたのだとか。
「日が沈む。オーロラ、家へ帰ろうか」
「はい」
笑顔が絶えないというか、ずっと上機嫌なオーロラ。この笑顔がずっと続けばいい。そうだ、村人たちの笑顔も同じだ。
ゼルファードを俺が守るんだ。
そんな決心の中で、村人たちが慌ただしく集まっていた。
中央噴水広場で。
「なんだ……?」
「物々しいですね」
「行ってみよう」
現場へ向かうと、五人ほどが集まり困惑していた。
「……参りましたぞ」「このままではゼルファードは終わりだ」「さすがにアレは……」「どうする!」「って、言われても」
なんだか困っている様子だったので、俺は声をかけた。
「どうしたんです?」
「おぉ、これは勇者殿! 実は、村の外にモンスターの大群が」
「なんだって?」
「目撃者によれば、何者かがモンスターを引き連れていたとか……」
おそらくシュヴァルク王国の騎士か何かだろう。もしくはハルネイドが言っていたように上級魔導士による攻撃が始まったか。
でも、モンスターか。
「そのモンスターはどんな種類でしょうか?」
オーロラが村人に聞く。
「あれは恐らく『ゾンビオーク』でしょう」
「え!? ゾンビって、あの不死モンスターですよね!?」
「ええ。最近、モンスターの間で流行り病が広がっていると聞きましたが、ついにオークがゾンビ化してしまったようなのです。このままでは人間にも被害が及びましょう」
ゾンビ系モンスターか。
俺も各地を巡っていた時は、多くの不死属性モンスターを目撃しては討伐しまくったものだ。だが、不死系は一撃では死なない厄介なモンスターだ。
でも、例外として聖属性で攻撃すれば一撃どころか“浄化”できる。
「解かりました。俺にお任せを」
「よろしいのですか、勇者エルド様」
「お世話になっているし、村長にもよくしてもらっているからね」
「ありがとうございます……!」
となれば、ゾンビオーク討伐開始だな!
「わたくしもついていきます!」
「オーロラ。危険だぞ」
「大丈夫です。わたくしは聖女ですよ? 聖属性魔法が使えるんです!」
えっへんと胸を張るオーロラ。
そういえば、そうだったな。
聖女だから、なにかしらの攻撃魔法はあるよな。
それに支援魔法もしてもらえると助かるし。
そうだな、コイツの実力も気になるし連れていこう。
「俺から離れるなよ、オーロラ」
「もちろんです! 片時も離れる気はありませんからッ」
――と、オーロラは俺の右腕に抱きついてくる。
だ、だから……なんでこう距離感が近いんだ!
そ、その……柔らかいものが俺の腕を包んでいるんだがっ。
おかげでやる気が十倍アップしたがね。
◆
すっかり闇夜に染まった村の外へ。
安全の為で門は固く閉ざされた。
人間へ感染したら大変なことなってしまうから仕方ない。
「しかし、視界が悪いな。たいまつや焔玉は持っていないぞ」
「問題ありません。わたくしの人差し指が希望の光です!」
オーロラの一刺し指が突然『ピカッ』と光る。
小さな白い光なのに、かなりまぶしい。
へえ、こんなライトスキルがあったとはな。
月明りより見やすいぞ、これは。
「助かった。そのまま頼む」
「了解です!」
少しずつ先へ進む。
するとすぐに気配があった。
これはモンスターだ。
ザッザっと足音がすると、森の奥から皮膚のただれたオークが出現。全身が腐りきってドロドロだ。
『…………ウゥ』
しかも、一体や二体ではない。
十、二十と増えていく。
くそっ、思ったより多いぞ!
「聖剣アルビオンは聖属性。これで一撃だ」
「おぉ、それは勇者の剣ですね!」
「そんなところさ」
俺は地面を軽く蹴ってオークゾンビに刃を向ける。
一撃入れると真っ二つになって、すぐに塵となっていく。……おし、余裕じゃないか!
けれど、次々とゾンビオークが向かってくる。数だけは多いな。
「エルド様!」
「問題ない。オーロラ、お前はそのまま明かりを」
「そうしたいのは山々ですが、背後からも!」
振り返ると、来た方向からもゾンビオークが群がっていた。いつの間に!
「オーロラ!」
「任せてください。これでも聖女なんです!」
オーロラは、手のひらをゾンビオークに向けていた。
「そっちは任せたぞ!」
「ええ、これがわたくしの力です! 消えなさい、邪悪なモンスターたち! ホーリークレスト!」
不思議な紋章が現れると、それがゾンビオーク目掛けてとんでいく。しかも、とんでもないスピードで。
それが激突すると。
『ギャアアアアアアアアアアアアア!!』
五、六体のオークが一瞬で浄化した。
うぉい、マジかよ。そんな大技スキルを持っているのかよ。強いじゃないか!
この村は、やはり村というよりは街に近い。
かなり発展しているようで、宿屋やアイテムショップも充実している。
モンスターなどの敵から身を守るためだろうか、外壁もある。成人男性の二人分の高さはあるだろうか。
「なんだかキチンとしていますね」
「そうだな、オーロラ。村と呼べるような感じではないな。まるで要塞だよ」
「そういえば、シュヴァルク王国と何かあったようですよね」
「ああ、ハルネイドのことを息子とも言っていた」
きっと何か“関係性”があるんだ。
ゼルファードとシュヴァルク王国の間に何があった……?
ほとんどを歩き回って――夕方。
まさかほぼ一日掛かるとはな。
その間に多くの村人から声を掛けられ、歓迎を受けた。本当に優しい人ばかりで、ポーションや薬草やらアイテムをもらえた。
ゼルファードの住人は助け合いの精神が人一倍強いようだった。
先々代の村長からそういう方針らしく、それが長く続いたのだとか。
「日が沈む。オーロラ、家へ帰ろうか」
「はい」
笑顔が絶えないというか、ずっと上機嫌なオーロラ。この笑顔がずっと続けばいい。そうだ、村人たちの笑顔も同じだ。
ゼルファードを俺が守るんだ。
そんな決心の中で、村人たちが慌ただしく集まっていた。
中央噴水広場で。
「なんだ……?」
「物々しいですね」
「行ってみよう」
現場へ向かうと、五人ほどが集まり困惑していた。
「……参りましたぞ」「このままではゼルファードは終わりだ」「さすがにアレは……」「どうする!」「って、言われても」
なんだか困っている様子だったので、俺は声をかけた。
「どうしたんです?」
「おぉ、これは勇者殿! 実は、村の外にモンスターの大群が」
「なんだって?」
「目撃者によれば、何者かがモンスターを引き連れていたとか……」
おそらくシュヴァルク王国の騎士か何かだろう。もしくはハルネイドが言っていたように上級魔導士による攻撃が始まったか。
でも、モンスターか。
「そのモンスターはどんな種類でしょうか?」
オーロラが村人に聞く。
「あれは恐らく『ゾンビオーク』でしょう」
「え!? ゾンビって、あの不死モンスターですよね!?」
「ええ。最近、モンスターの間で流行り病が広がっていると聞きましたが、ついにオークがゾンビ化してしまったようなのです。このままでは人間にも被害が及びましょう」
ゾンビ系モンスターか。
俺も各地を巡っていた時は、多くの不死属性モンスターを目撃しては討伐しまくったものだ。だが、不死系は一撃では死なない厄介なモンスターだ。
でも、例外として聖属性で攻撃すれば一撃どころか“浄化”できる。
「解かりました。俺にお任せを」
「よろしいのですか、勇者エルド様」
「お世話になっているし、村長にもよくしてもらっているからね」
「ありがとうございます……!」
となれば、ゾンビオーク討伐開始だな!
「わたくしもついていきます!」
「オーロラ。危険だぞ」
「大丈夫です。わたくしは聖女ですよ? 聖属性魔法が使えるんです!」
えっへんと胸を張るオーロラ。
そういえば、そうだったな。
聖女だから、なにかしらの攻撃魔法はあるよな。
それに支援魔法もしてもらえると助かるし。
そうだな、コイツの実力も気になるし連れていこう。
「俺から離れるなよ、オーロラ」
「もちろんです! 片時も離れる気はありませんからッ」
――と、オーロラは俺の右腕に抱きついてくる。
だ、だから……なんでこう距離感が近いんだ!
そ、その……柔らかいものが俺の腕を包んでいるんだがっ。
おかげでやる気が十倍アップしたがね。
◆
すっかり闇夜に染まった村の外へ。
安全の為で門は固く閉ざされた。
人間へ感染したら大変なことなってしまうから仕方ない。
「しかし、視界が悪いな。たいまつや焔玉は持っていないぞ」
「問題ありません。わたくしの人差し指が希望の光です!」
オーロラの一刺し指が突然『ピカッ』と光る。
小さな白い光なのに、かなりまぶしい。
へえ、こんなライトスキルがあったとはな。
月明りより見やすいぞ、これは。
「助かった。そのまま頼む」
「了解です!」
少しずつ先へ進む。
するとすぐに気配があった。
これはモンスターだ。
ザッザっと足音がすると、森の奥から皮膚のただれたオークが出現。全身が腐りきってドロドロだ。
『…………ウゥ』
しかも、一体や二体ではない。
十、二十と増えていく。
くそっ、思ったより多いぞ!
「聖剣アルビオンは聖属性。これで一撃だ」
「おぉ、それは勇者の剣ですね!」
「そんなところさ」
俺は地面を軽く蹴ってオークゾンビに刃を向ける。
一撃入れると真っ二つになって、すぐに塵となっていく。……おし、余裕じゃないか!
けれど、次々とゾンビオークが向かってくる。数だけは多いな。
「エルド様!」
「問題ない。オーロラ、お前はそのまま明かりを」
「そうしたいのは山々ですが、背後からも!」
振り返ると、来た方向からもゾンビオークが群がっていた。いつの間に!
「オーロラ!」
「任せてください。これでも聖女なんです!」
オーロラは、手のひらをゾンビオークに向けていた。
「そっちは任せたぞ!」
「ええ、これがわたくしの力です! 消えなさい、邪悪なモンスターたち! ホーリークレスト!」
不思議な紋章が現れると、それがゾンビオーク目掛けてとんでいく。しかも、とんでもないスピードで。
それが激突すると。
『ギャアアアアアアアアアアアアア!!』
五、六体のオークが一瞬で浄化した。
うぉい、マジかよ。そんな大技スキルを持っているのかよ。強いじゃないか!
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