追放されしNTR勇者は辺境の地でスローライフを ~聖女と共に最強の村を作ります~

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中

文字の大きさ
34 / 58

第34話 モンスターテイム完了!

 ゼルファードに帰る途中で『レッドコボルト』、『ウルフ』、『グルーミーラビット』、『アイアンタートル』、『セーフリームニル』をテイム。

 なんだかんだ言いながらも、ラフィネは有能なテイマーだった。
 帝国領側に結構な種類がいたものだな。

 おかげでモンスターレースの方は上手くいきそうだ。

 しかし。

 それよりも魔王が復活している……?
 この奴隷の少女がネクロヴァス? ありえんだろ。


 とりあえず、連れて帰り――村に到着。


 いったん俺の家に向かった。


「ただいまですっ!」


 元気よく家に入るオーロラ。疲れを知らない聖女様だな。
 一方のラフィネは疲労感をにじませていた。


「テイムご苦労さん、ラフィネ」
「ありがとうございます。申し訳ないのですが、お風呂に入りたいのでいったん家へ帰りますね」
「ああ、ありがとう」


 ラフィネは自分の家へ戻った。

 残った俺、オーロラはネクロヴァスに視線を送る。


「…………っ」


 小さくなって怯えている。
 ……これがかつての魔王の姿? ありえねえだろ。

 当時はそれはそれは恐ろしいヤツだった。なのに、これは……。



「だ、大丈夫だ。なにもしない」
「お料理やお洗濯、なんでもしますから……ヒドイことはしないでっ!」


 えぇ~…。


「だ、大丈夫です。エルドさんはそんなことしませんから」
「ほんと~…?」

「はい。本当です」


 参ったなぁ。コイツは魔王というよりは、ただの少女だ。猫耳の少女だ。……仕方ない、家で預かるしかないだろう。

 もちろん、タルには報告をしておくが。


 ひとまずはネクロヴァスを風呂に入れることに。かなり汚れているし、負傷もしているようだった。
 その辺り、オーロラに任せることにした。


「頼んだぞ」
「お任せくださいませ!」


 二人は風呂へ。
 俺はモンスターレースのことを進めていく。


 * * * * * *


 翌日。俺は直ぐにタルの家へ向かい、ネクロヴァスのことを話した。

「――なんと、あの世界を支配した魔王ネクロヴァスの……」
「そうなんです。娘とかでもなさそうで」

「フム。そんな恐ろしい少女を置いておくわけには……。しかし、勇者エルド殿のおかげでゼルファードは何度も救われた事実もある。あなたにお任せするのじゃ」

「いいんです?」

「大丈夫でしょう。女神様もおりますし」


 女神アルミナは、防御結界ブリーシンガメンを維持する為に、今は俺の部屋で瞑想中だった。魔力を常に高めておく必要があるんだとか。


「ありがとう、タル」
「いえいえ。――ところで、娘から聞きましたぞ。モンスターレースなるものを開催するのだとか」

「この村をもっと盛り上げたいし、いろいろ維持する為に金も必要だろうから」
「素晴らしいお考えですじゃ。期待しておりますぞ!」


 タルも乗り気の様子。よーし、がんばらなくちゃな!


 俺は、ラフィネと共にモンスターレース会場に使えそうな土地を見つけ、そこを使うことに。
 建物の建築は、俺の権限があればできるようだった。そんな便利だったとは……!

 木材と石材など材料を大量に集める必要があるようだ。


 やるしかねえな!


 いったん、家へ帰ってオーロラたちと合流する。
 リビングに入るとそこには見違えたかのようなネクロヴァスの姿が。


「…………っ」
「おぉ、可愛いじゃないか」

「可愛い、ですか?」

「ああ。服装も買えたんだな」


 ネクロヴァスは、フリフリの黒いドレスのような服を着ていた。リボンもついているし……なんだか一般家庭にいる少女にしか見えないな。


「オーロラさんが作ってくれました」

「なに?」


 視線を送るとオーロラは「裁縫スキルですよ」と頬を赤くしていた。そんなスキルがあったのかよ!

 てか、料理といい、多才な聖女だな。


「みんな、モンスターレースの為に材料を集めなきゃならん。手伝ってくれ」


「もちろんです!」と、オーロラ。続くようにネクロヴァスは「はいっ!」と可愛らしく手を挙げる。そして、ラフィネも「私もついていきますっ」と。

 この四人で行きますかね。
 だが、ネクロヴァスには注意せねば。魔王である可能性はあるのだから、暴走しないよう俺が監視しなければ。
感想 0

あなたにおすすめの小説

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~

夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。 しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。 とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。 エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。 スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。 *小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました

かにくくり
ファンタジー
 魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。  しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。  しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。  勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。  そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。  相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。 ※小説家になろうにも掲載しています。

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」  その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。  影響するステータスは『運』。  聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。  第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。  すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。  より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!  真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。 【簡単な流れ】 勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ 【原題】 『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』

弟に裏切られ、王女に婚約破棄され、父に追放され、親友に殺されかけたけど、大賢者スキルと幼馴染のお陰で幸せ。

克全
ファンタジー
「アルファポリス」「カクヨム」「ノベルバ」に同時投稿しています。