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第35話 女神NTR計画 Side:オルジスタ
【シュヴァルク王国:城内の実験棟】
勇者エルドがまだ辺境の地ゼルファードに潜伏していることは解かっている。
そして、女神の力……防御結界であるブリーシンガメンを展開していることも。
そのまま奇襲しても、こちらの不利。
ならば内部から崩壊させるしかないだろう。
幸いにも。
ゼルファードには“協力者”がいる。
だからエルドの動きは手に取るように解かった。
ほうほう、帝国の真似事でモンスターレースを始めるようだな。ならば都合がいい、こちらも準備に取り掛かるとしよう。
「ルギアス騎士団長。王が死んだ以上、私の命令に従ってもらう」
「……どのみち、貴方には逆らえんでしょう」
シュヴァルク王国の騎士団長ルギアス。
好青年で騎士としての腕は一級品。
だが、現在は王を守れずノコノコ帰還した無能として扱われている。その支持も以前に比べると地に落ちたものだ。
そして、今はルギアスの婚約者を私は人質にしていた。
「よく解かってるな」
「それでどうすればいい? 勇者エルドを抹殺すればいいのか?」
「もちろん、それが目標だ。しかし簡単に殺してはつまらん。我が実験が止まってしまうからな……」
「ではどうしろと」
「ルギアス、貴様はゼルファードの周辺にある村を攻めるのだ」
「な、なんですと……! 無関係の村を襲えと!?」
さすがのルギアスも不快感を示していた。想定内だ。
「愚かにも周辺の村は、ゼルファードと同盟を組んでいる。ならば、見せしめとして潰すしかなかろう」
「オルジスタ……貴様!」
「おっと、いいのか。お前の婚約者がゾンビになるぞ?」
「…………くっ。解かった。襲えばいいんだな!」
「徹底的に潰せ。そして、ゾンビ薬を散布するのだ! そうすれば周辺はゾンビで溢れかえる。エルドは討伐に出なければならなくなる。その時がチャンスだ」
作戦を伝えるとルギアスは黙って頷いて実験棟を出ていく。それでいい。それでいいのだ。
私は隙を狙って女神を寝取る。
そうすればブリーシンガメンの効力は失われ、ゼルファードは無防備となる。そうなってしまえば、周辺に出来上がったゾンビ軍団が襲い掛かってくるであろう。
それがゼルファードと勇者エルドの最期だ。
「……フフフ、ハハハハハハハッ!!」
・
・
・
【三日後】
「大変です、オルジスタ様!」
家臣の一人が慌ただしく実験棟にやってきた。珍しいことだ。
「なんだ?」
「……そ、その……貴方がされていた最強生物の合成実験ですが……」
「む? なにかあったのか!」
「被検体Nに……異常が出ました。彼女は転移魔法で脱走し……魔力探知の限りでは恐らくラグナゼオン帝国領の方角へ……」
なんてことだ。
奇跡的に入手した『魔王ネクロヴァス』の血を使い、ホムンクルスを生み出したのだが……たった数日で逃げだすとは。
奴隷の獣人族と組み合わせて合成し、実験は成功。しかし目覚めることはなかったが……そうか、完成していたのだな。
「解かった。そっちの処理は私がする」
「よろしいのですか……」
「魔王の血を使ったホムンクルスなのだぞ。仕方あるまい」
ゼルファード周辺の村の破壊をルギアスに。
私は魔王ネクロヴァスから生み出したホムンクルスを回収しに行く。
勇者エルドがまだ辺境の地ゼルファードに潜伏していることは解かっている。
そして、女神の力……防御結界であるブリーシンガメンを展開していることも。
そのまま奇襲しても、こちらの不利。
ならば内部から崩壊させるしかないだろう。
幸いにも。
ゼルファードには“協力者”がいる。
だからエルドの動きは手に取るように解かった。
ほうほう、帝国の真似事でモンスターレースを始めるようだな。ならば都合がいい、こちらも準備に取り掛かるとしよう。
「ルギアス騎士団長。王が死んだ以上、私の命令に従ってもらう」
「……どのみち、貴方には逆らえんでしょう」
シュヴァルク王国の騎士団長ルギアス。
好青年で騎士としての腕は一級品。
だが、現在は王を守れずノコノコ帰還した無能として扱われている。その支持も以前に比べると地に落ちたものだ。
そして、今はルギアスの婚約者を私は人質にしていた。
「よく解かってるな」
「それでどうすればいい? 勇者エルドを抹殺すればいいのか?」
「もちろん、それが目標だ。しかし簡単に殺してはつまらん。我が実験が止まってしまうからな……」
「ではどうしろと」
「ルギアス、貴様はゼルファードの周辺にある村を攻めるのだ」
「な、なんですと……! 無関係の村を襲えと!?」
さすがのルギアスも不快感を示していた。想定内だ。
「愚かにも周辺の村は、ゼルファードと同盟を組んでいる。ならば、見せしめとして潰すしかなかろう」
「オルジスタ……貴様!」
「おっと、いいのか。お前の婚約者がゾンビになるぞ?」
「…………くっ。解かった。襲えばいいんだな!」
「徹底的に潰せ。そして、ゾンビ薬を散布するのだ! そうすれば周辺はゾンビで溢れかえる。エルドは討伐に出なければならなくなる。その時がチャンスだ」
作戦を伝えるとルギアスは黙って頷いて実験棟を出ていく。それでいい。それでいいのだ。
私は隙を狙って女神を寝取る。
そうすればブリーシンガメンの効力は失われ、ゼルファードは無防備となる。そうなってしまえば、周辺に出来上がったゾンビ軍団が襲い掛かってくるであろう。
それがゼルファードと勇者エルドの最期だ。
「……フフフ、ハハハハハハハッ!!」
・
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【三日後】
「大変です、オルジスタ様!」
家臣の一人が慌ただしく実験棟にやってきた。珍しいことだ。
「なんだ?」
「……そ、その……貴方がされていた最強生物の合成実験ですが……」
「む? なにかあったのか!」
「被検体Nに……異常が出ました。彼女は転移魔法で脱走し……魔力探知の限りでは恐らくラグナゼオン帝国領の方角へ……」
なんてことだ。
奇跡的に入手した『魔王ネクロヴァス』の血を使い、ホムンクルスを生み出したのだが……たった数日で逃げだすとは。
奴隷の獣人族と組み合わせて合成し、実験は成功。しかし目覚めることはなかったが……そうか、完成していたのだな。
「解かった。そっちの処理は私がする」
「よろしいのですか……」
「魔王の血を使ったホムンクルスなのだぞ。仕方あるまい」
ゼルファード周辺の村の破壊をルギアスに。
私は魔王ネクロヴァスから生み出したホムンクルスを回収しに行く。
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