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第38話 複数の村にゾンビ襲来!!
デッドリーサーペントを倒した俺は、洞窟ダンジョン『サーペントスネア』を脱出。外へ出ると、オーロラ達が出迎えてくれた。
「エルドさん!」
「大丈夫だ。俺にケガはない」
「一応ヒールしておきます」
オーロラの治癒魔法で俺は体力が回復。
必要はほとんどなかったけど、ありがたい。
「あの大蛇を倒したのですか!?」
ラフィネが驚いていた。
俺は洞窟の中であったことを説明した。
「魔力を全部使ってしまったけどね。必殺のスキルで倒したよ」
「さすが勇者エルド様!」
「それほどでもないさ」
さて、ネクロヴァスは――ふむ、さっきの大蛇が怖かったのかオーロラの背に隠れて怯えていた。本当に子供にしか見えんな。
「…………っ」
そんな涙目で訴えかけられると……困ったな。
これは魔王の反応ではない。
このネクロヴァスは、あの魔王のネクロヴァスとは違うようだな。俺はそう思った。
今日一日通してコイツがあの危険な怪物ではないことが十分理解できた。多分もう大丈夫だろう。
「ネクロ。お前は今日はネクロだ」
「……ネクロですか?」
「ああ、ネクロヴァスとは名乗らない方がいい。それに、ネクロの方が可愛いだろう?」
「うん! そうするね、勇者さま」
純粋で素直でイイ子じゃないか。
◆
ゼルファードへ帰還を果たし、材料の『木材』と『石材』を大量消費していく。黒曜石が反応して、俺の作りたい建物を構築していく。
……こりゃあスゲェ。
イメージした建物がそのまま作られていくなんて、こんなことが可能なんて凄い魔法石だな――こりゃ。
噂によれば偉大な大賢者が作ったものらしいが、それが誰なのか未だに不明。もはや伝説の人物であり、生きているのか死んでいるのかさえ分からないという。
「モンスターレース会場が出来上がってきていますね!」
「そうだな、オーロラ。この黒曜石なら直ぐに建築できるらしい」
「素晴らしいですっ。稼いでゼルファードを大きくしましょう!」
その通りだ。稼いで村を大きく広くする。不足しているモノも多い。建物だけでなく、家具や生活道具。娯楽もそうだ。
いつか城も建ててみたいな。
可能性は無限大だ。
建築には十日を要するようだ。
さすがに大規模工事なだけあって時間が掛かるな。
いったん自宅へ戻った。
ラフィネは自分の家へ帰宅。
俺とオーロラ、そしてネクロの三人の生活が始まった。
――はずだった。
扉がドンドンと緊迫感のある音を鳴らしていた。
「エルドさん、誰か緊急の用でしょうか」
「……そうだな」
妙な胸騒ぎがした。……また何か起ころうとしているような。そんな予感。
俺は扉を開けた。
そこには魔術師のクレミアの姿があった。
「……エルドさん、ちょっとお話が」
「どうした?」
「ご指示の通り、村周辺の監視を続けていました」
「ふむ」
「さきほどですが、同盟を結んでいる村が陥落。ゾンビによる奇襲を受けた模様です」
「なんだって……!?」
おいおい、ウソだろう。この辺りのゾンビはかなり討伐したぞ。オーロラの浄化も大活躍だったし、なぜ。
「残る三つの村にもゾンビが進行中です。どうしますか?」
「もちろん、助けにいくさ!」
「では、自分も同行します」
「頼む!」
オーロラも連れていこうとしたが、ネクロとお風呂中だった。……待つべきか。
二人を置いていくべきなのか。
……いや、俺は待つ。
あの二人を置いてはいけない。
村も大切だが、なによりもオーロラは特別なのだ。彼女がいなければ俺は……。
しばらく待ち、オーロラとネクロが風呂から出てきた。
俺は直ぐに状況を説明。
「なんですって!? それは本当ですが、エルドさん」
「オーロラの力が必要だ。お前の浄化魔法は役に立つからな」
「そ、そうですよ。わたくしを置いて行ったら蹴り殺すところでした」
け、蹴り殺すって……物騒な。
でも、よかった。
オーロラは頬を朱色に染め、嬉しそうに微笑んでいた。
うむ、そうだな。
これでいい。
――さて、周辺の村を助けに行きますか――!
「エルドさん!」
「大丈夫だ。俺にケガはない」
「一応ヒールしておきます」
オーロラの治癒魔法で俺は体力が回復。
必要はほとんどなかったけど、ありがたい。
「あの大蛇を倒したのですか!?」
ラフィネが驚いていた。
俺は洞窟の中であったことを説明した。
「魔力を全部使ってしまったけどね。必殺のスキルで倒したよ」
「さすが勇者エルド様!」
「それほどでもないさ」
さて、ネクロヴァスは――ふむ、さっきの大蛇が怖かったのかオーロラの背に隠れて怯えていた。本当に子供にしか見えんな。
「…………っ」
そんな涙目で訴えかけられると……困ったな。
これは魔王の反応ではない。
このネクロヴァスは、あの魔王のネクロヴァスとは違うようだな。俺はそう思った。
今日一日通してコイツがあの危険な怪物ではないことが十分理解できた。多分もう大丈夫だろう。
「ネクロ。お前は今日はネクロだ」
「……ネクロですか?」
「ああ、ネクロヴァスとは名乗らない方がいい。それに、ネクロの方が可愛いだろう?」
「うん! そうするね、勇者さま」
純粋で素直でイイ子じゃないか。
◆
ゼルファードへ帰還を果たし、材料の『木材』と『石材』を大量消費していく。黒曜石が反応して、俺の作りたい建物を構築していく。
……こりゃあスゲェ。
イメージした建物がそのまま作られていくなんて、こんなことが可能なんて凄い魔法石だな――こりゃ。
噂によれば偉大な大賢者が作ったものらしいが、それが誰なのか未だに不明。もはや伝説の人物であり、生きているのか死んでいるのかさえ分からないという。
「モンスターレース会場が出来上がってきていますね!」
「そうだな、オーロラ。この黒曜石なら直ぐに建築できるらしい」
「素晴らしいですっ。稼いでゼルファードを大きくしましょう!」
その通りだ。稼いで村を大きく広くする。不足しているモノも多い。建物だけでなく、家具や生活道具。娯楽もそうだ。
いつか城も建ててみたいな。
可能性は無限大だ。
建築には十日を要するようだ。
さすがに大規模工事なだけあって時間が掛かるな。
いったん自宅へ戻った。
ラフィネは自分の家へ帰宅。
俺とオーロラ、そしてネクロの三人の生活が始まった。
――はずだった。
扉がドンドンと緊迫感のある音を鳴らしていた。
「エルドさん、誰か緊急の用でしょうか」
「……そうだな」
妙な胸騒ぎがした。……また何か起ころうとしているような。そんな予感。
俺は扉を開けた。
そこには魔術師のクレミアの姿があった。
「……エルドさん、ちょっとお話が」
「どうした?」
「ご指示の通り、村周辺の監視を続けていました」
「ふむ」
「さきほどですが、同盟を結んでいる村が陥落。ゾンビによる奇襲を受けた模様です」
「なんだって……!?」
おいおい、ウソだろう。この辺りのゾンビはかなり討伐したぞ。オーロラの浄化も大活躍だったし、なぜ。
「残る三つの村にもゾンビが進行中です。どうしますか?」
「もちろん、助けにいくさ!」
「では、自分も同行します」
「頼む!」
オーロラも連れていこうとしたが、ネクロとお風呂中だった。……待つべきか。
二人を置いていくべきなのか。
……いや、俺は待つ。
あの二人を置いてはいけない。
村も大切だが、なによりもオーロラは特別なのだ。彼女がいなければ俺は……。
しばらく待ち、オーロラとネクロが風呂から出てきた。
俺は直ぐに状況を説明。
「なんですって!? それは本当ですが、エルドさん」
「オーロラの力が必要だ。お前の浄化魔法は役に立つからな」
「そ、そうですよ。わたくしを置いて行ったら蹴り殺すところでした」
け、蹴り殺すって……物騒な。
でも、よかった。
オーロラは頬を朱色に染め、嬉しそうに微笑んでいた。
うむ、そうだな。
これでいい。
――さて、周辺の村を助けに行きますか――!
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