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第47話 世界一の錬金術師
ラグナゼオン帝国の街中を歩いていく。
建物は縦に伸び、とても威圧的。
道幅はとても広くて歩きやすいが。
「これが帝国。とても広くて開放的ですね」
キョロキョロと周囲を見渡すオーロラ。
その隣でネクロも「人がたくさんですっ」とはしゃいでいた。
「こんな混雑している風景は久しぶりだな」
それこそ、シュヴァルク王国以来である。
そして、この帝国自体も一年ぶり。
まさかこうしてまたラグナゼオン帝国に来ることになろうとは……。
嫌な思い出も多いので出来れば避けたかった。
しかし、そうも言っていられない状況なのである。
探さねばならない。
オルジスタのゾンビ薬に対抗できる万能薬を作れる錬金術師を。
「ところでエルドさん」
「どうした、クレミア」
「錬金術師を探しているとおっしゃっていましたね」
「ああ、ルルティアだ」
「ルルティア……聞いたことがあります。一時期は勇者パーティに所属してたと」
「その通り。少しの間だけど仲間だったよ」
魔王軍幹部をぶっ倒すために、皇帝の許可をもらってパーティに加わってもらった。
恋人関係にもならなかった稀有な存在でもある。
「へえ、凄いですね。彼女は世界一といても過言ではない錬金術師と聞きます」
「ああ、だからルルティアならきっとオルジスタに勝る薬を作ってくれるはず」
道を真っ直ぐ進み、城の方角を目指す。
しかし歩いても歩いてもたどり着かない。
さすが帝国……広すぎるぜ。
中央噴水広場を抜け、北側へ。
無駄に広い階段が現れ、城が見えてきた。
皇帝の住む城だが――そっちに用はない。
ルルティアは、この城とは別の『塔』に住んでいる。そっちへ向かった。
少し歩くと塔が見えてきた。
「あの塔なんですか?」
「そうだよ、オーロラ。アイツの趣味でね、塔に住んでいるんだ」
お~と、オーロラとネクロは声を漏らす。
確かに変わっているよな、塔に住んでいるとか。
世界樹ユグドラシルのような塔がそびえ立つ。
実際、テッペンには木々が生えているし、そう見えなくもない建物だ。
「芸術的ですね」
ぽつりとつぶやくクレミア。
天才錬金術師ゆえの美学か何かだろうか。まあ天才の考えることは解からん。
とにかくアイツに会わねば。
扉の前に立ち、ノックをした。
いるといいんだが……。
しばらくすると扉が少し開いた。
「…………」
スキマから僅かに少女の姿が見えた。
ルルティアだ。
「おい、ルルティア。久しぶりだな」
「……エルドか」
「そうだよ、勇者エルド。一緒に戦ったろ」
「魔王は倒したのか?」
「倒したよ。もう世界は平和だ――でもないか。少し話があるんだ」
「そうか。魔王は死んだか」
しかし、扉をなかなか開けないな。警戒しているのか……?
「中に入れてくれないか」
「断る。だが、条件次第だ」
「条件?」
「あたしを嫁に貰ってくれ、勇者エルド」
「は……?」
「困ったことに、醜いゴブリンのような貴族とお見合いする羽目になってな。あんな貴族と結婚するくらいなら、エルドの方がマシだ」
ようやく扉を開けるルルティアは、その場に泣き崩れた。
って、えぇ……。
「いつの間にそんなことに」
「だから、引きこもっていたんだ。あのゴブリン男、毎日のように我が家にやってくる……」
ストーカーらしいな、その男。
てか、妙に覚えがあるような、ないような。
「ゴブリンのような男……」
「ん、ネクロ?」
いや、まさか!!
あのネクロを奴隷扱いしていたゴブリン風の男か! そういえば、ヴェルガードも言っていたな……ザルディアス侯爵と。
「なんだ、エルド。仲間がいるのか」
「ああ、そうだ。ルルティア、こちらは聖女オーロラ。こっちの黒いのがネクロ。魔術師の方はクレミアだ」
みんなを紹介すると、ルルティアは真っ先にオーロラの前に立っていた。
「聖女様か」
「は、はい……オーロラです」
「これはありがたい。あたしはオーロラ様の信者でしてね……会えて光栄です」
そうだったのか。まさか帝国に信者がいたとは。
いやそれよりだ。
肝心な話を進めなければ。
「ルルティア、俺の話を聞いてくれ」
「解かった。オーロラ様に免じて中へ入ってよし」
オーロラのおかげかよ。
まあいいか、これで交渉が進むかもしれないし。
塔の中は至って普通の部屋があった。
イス、テーブル、キッチンもあるのか。
風呂とトイレも備え付けられているようで、一室で全てが整えられていた。
少し奥には螺旋階段。
あれで上の階へ行けるんだな。
イスに腰掛け、さっそく俺はルルティアにオルジスタのことを話した。
「……ティアナ姫を奪われ、そして俺は……」
これまでのことを話し、そしてヤツが薬を散布してゾンビを増やしていることを。それと辺境の地ゼルファードには感染者がそのままであることを打ち明けた。
この人たちをどうにか治療できないか。
そんな特効薬が作れないか交渉した。
「なるほどですね。つまり“ワクチン”を作れと」
「わくちん?」
「エルド、ウイルスといえばワクチンだ。錬金術師界隈では当たり前だぞ」
「俺は勇者だ」
「そうだったな。そうか、あのオルジスタの仕業だったとはな」
「やっぱり知っているんだな」
「噂にはなっていた。彼がシュヴァルク王国でよからぬことを企んでいるとな。しかも、王が殺されたとか」
その通りだ。元凶を辿ればオルジスタのせいである。アイツが魔王軍幹部スペクターの血を拾わなければ……ゾンビなんてものを作らなきゃ、こんなことにはならなかった。
このままでは世界中がゾンビだらけになってしまう。
それだけは阻止せねばならん。
「そのワクチンを作ってくれないか」
「……いいだろう。その代わり、結婚してくれ」
「なんでそれが条件なんだ。つか、恋愛に興味ないんじゃなかったのかよ」
「ない。ないが……ザルディアス侯爵と添い遂げるくらいなら死んだ方がマシなまである。しかし、あたしは陛下を支えねばならん。自ら命を絶つなど言語道断。なので、エルドで妥協する」
すんな!!
てか、俺もルルティアは恋愛対象ではないんだよな。唯一の女友達というか。そんな感じだ。
「努力はする。これでどうだ?」
「むう。仕方ない、結婚しているということにしておこう」
なるほどね。それならいいか。
俺は同意した。
オーロラが少々膨れていたが――ここはスルーしておく。
「ワクチンを頼むぜ、ルルティア」
「了解した。では、ゾンビを一体確保してくれ」
「え」
「構造を知りたいし、ワクチンが効くかどうか確認せなばな」
「それもそうか。じゃあ、ゼルファードに来てくれよ。その方が早いだろう?」
「そうするか。今のところ陛下から命令はないし、問題ないはずだ」
決まった!
ルルティアをゼルファードへ招待し、そこで研究してもらう。これでワクチンが完成すれば……村の感染者は元の人間に戻るかもしれん。
さすがのオルジスタも悔しがるだろうな。
よし、ルルティアを連れて帰還する!
建物は縦に伸び、とても威圧的。
道幅はとても広くて歩きやすいが。
「これが帝国。とても広くて開放的ですね」
キョロキョロと周囲を見渡すオーロラ。
その隣でネクロも「人がたくさんですっ」とはしゃいでいた。
「こんな混雑している風景は久しぶりだな」
それこそ、シュヴァルク王国以来である。
そして、この帝国自体も一年ぶり。
まさかこうしてまたラグナゼオン帝国に来ることになろうとは……。
嫌な思い出も多いので出来れば避けたかった。
しかし、そうも言っていられない状況なのである。
探さねばならない。
オルジスタのゾンビ薬に対抗できる万能薬を作れる錬金術師を。
「ところでエルドさん」
「どうした、クレミア」
「錬金術師を探しているとおっしゃっていましたね」
「ああ、ルルティアだ」
「ルルティア……聞いたことがあります。一時期は勇者パーティに所属してたと」
「その通り。少しの間だけど仲間だったよ」
魔王軍幹部をぶっ倒すために、皇帝の許可をもらってパーティに加わってもらった。
恋人関係にもならなかった稀有な存在でもある。
「へえ、凄いですね。彼女は世界一といても過言ではない錬金術師と聞きます」
「ああ、だからルルティアならきっとオルジスタに勝る薬を作ってくれるはず」
道を真っ直ぐ進み、城の方角を目指す。
しかし歩いても歩いてもたどり着かない。
さすが帝国……広すぎるぜ。
中央噴水広場を抜け、北側へ。
無駄に広い階段が現れ、城が見えてきた。
皇帝の住む城だが――そっちに用はない。
ルルティアは、この城とは別の『塔』に住んでいる。そっちへ向かった。
少し歩くと塔が見えてきた。
「あの塔なんですか?」
「そうだよ、オーロラ。アイツの趣味でね、塔に住んでいるんだ」
お~と、オーロラとネクロは声を漏らす。
確かに変わっているよな、塔に住んでいるとか。
世界樹ユグドラシルのような塔がそびえ立つ。
実際、テッペンには木々が生えているし、そう見えなくもない建物だ。
「芸術的ですね」
ぽつりとつぶやくクレミア。
天才錬金術師ゆえの美学か何かだろうか。まあ天才の考えることは解からん。
とにかくアイツに会わねば。
扉の前に立ち、ノックをした。
いるといいんだが……。
しばらくすると扉が少し開いた。
「…………」
スキマから僅かに少女の姿が見えた。
ルルティアだ。
「おい、ルルティア。久しぶりだな」
「……エルドか」
「そうだよ、勇者エルド。一緒に戦ったろ」
「魔王は倒したのか?」
「倒したよ。もう世界は平和だ――でもないか。少し話があるんだ」
「そうか。魔王は死んだか」
しかし、扉をなかなか開けないな。警戒しているのか……?
「中に入れてくれないか」
「断る。だが、条件次第だ」
「条件?」
「あたしを嫁に貰ってくれ、勇者エルド」
「は……?」
「困ったことに、醜いゴブリンのような貴族とお見合いする羽目になってな。あんな貴族と結婚するくらいなら、エルドの方がマシだ」
ようやく扉を開けるルルティアは、その場に泣き崩れた。
って、えぇ……。
「いつの間にそんなことに」
「だから、引きこもっていたんだ。あのゴブリン男、毎日のように我が家にやってくる……」
ストーカーらしいな、その男。
てか、妙に覚えがあるような、ないような。
「ゴブリンのような男……」
「ん、ネクロ?」
いや、まさか!!
あのネクロを奴隷扱いしていたゴブリン風の男か! そういえば、ヴェルガードも言っていたな……ザルディアス侯爵と。
「なんだ、エルド。仲間がいるのか」
「ああ、そうだ。ルルティア、こちらは聖女オーロラ。こっちの黒いのがネクロ。魔術師の方はクレミアだ」
みんなを紹介すると、ルルティアは真っ先にオーロラの前に立っていた。
「聖女様か」
「は、はい……オーロラです」
「これはありがたい。あたしはオーロラ様の信者でしてね……会えて光栄です」
そうだったのか。まさか帝国に信者がいたとは。
いやそれよりだ。
肝心な話を進めなければ。
「ルルティア、俺の話を聞いてくれ」
「解かった。オーロラ様に免じて中へ入ってよし」
オーロラのおかげかよ。
まあいいか、これで交渉が進むかもしれないし。
塔の中は至って普通の部屋があった。
イス、テーブル、キッチンもあるのか。
風呂とトイレも備え付けられているようで、一室で全てが整えられていた。
少し奥には螺旋階段。
あれで上の階へ行けるんだな。
イスに腰掛け、さっそく俺はルルティアにオルジスタのことを話した。
「……ティアナ姫を奪われ、そして俺は……」
これまでのことを話し、そしてヤツが薬を散布してゾンビを増やしていることを。それと辺境の地ゼルファードには感染者がそのままであることを打ち明けた。
この人たちをどうにか治療できないか。
そんな特効薬が作れないか交渉した。
「なるほどですね。つまり“ワクチン”を作れと」
「わくちん?」
「エルド、ウイルスといえばワクチンだ。錬金術師界隈では当たり前だぞ」
「俺は勇者だ」
「そうだったな。そうか、あのオルジスタの仕業だったとはな」
「やっぱり知っているんだな」
「噂にはなっていた。彼がシュヴァルク王国でよからぬことを企んでいるとな。しかも、王が殺されたとか」
その通りだ。元凶を辿ればオルジスタのせいである。アイツが魔王軍幹部スペクターの血を拾わなければ……ゾンビなんてものを作らなきゃ、こんなことにはならなかった。
このままでは世界中がゾンビだらけになってしまう。
それだけは阻止せねばならん。
「そのワクチンを作ってくれないか」
「……いいだろう。その代わり、結婚してくれ」
「なんでそれが条件なんだ。つか、恋愛に興味ないんじゃなかったのかよ」
「ない。ないが……ザルディアス侯爵と添い遂げるくらいなら死んだ方がマシなまである。しかし、あたしは陛下を支えねばならん。自ら命を絶つなど言語道断。なので、エルドで妥協する」
すんな!!
てか、俺もルルティアは恋愛対象ではないんだよな。唯一の女友達というか。そんな感じだ。
「努力はする。これでどうだ?」
「むう。仕方ない、結婚しているということにしておこう」
なるほどね。それならいいか。
俺は同意した。
オーロラが少々膨れていたが――ここはスルーしておく。
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「了解した。では、ゾンビを一体確保してくれ」
「え」
「構造を知りたいし、ワクチンが効くかどうか確認せなばな」
「それもそうか。じゃあ、ゼルファードに来てくれよ。その方が早いだろう?」
「そうするか。今のところ陛下から命令はないし、問題ないはずだ」
決まった!
ルルティアをゼルファードへ招待し、そこで研究してもらう。これでワクチンが完成すれば……村の感染者は元の人間に戻るかもしれん。
さすがのオルジスタも悔しがるだろうな。
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