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第54話 始まりと終わりのスローライフ
オルジスタを逃げられないよう、チェーンなどを使い徹底的に捕縛。
シュヴァルク王国へ向かった。
オーロラとネクロに頼み、ルルティアとクレミアを連れてきてもらう。
残りの材料『幻神の花』が入手できていればいいのだが。
もしくは情報でもいい。
しばらくすると、みんな帰ってきた。
「ただいま!」
「ただいまです」
ルルティアとクレミアは無事だった。
顔も明るいし、これは期待できそうだ。
「どうだった?」
まずはルルティアに聞くと「情報を入手したという」。続いてクレミアも同じ回答だった。それぞれで調べていたのか……?
「じゃあ、二人それぞれから聞こうか」
と思ったが、ルルティアもクレミアも同時にその場所を口にした。
「「聖天空界」」
ま……まさかの女神の住む天界かよ!
なるほど、俺は結局またあの地獄のようなクエストを進めねばならないらしい。
いや、それか女神降臨をするか?
どちらにせよ、一度ゼルファードへ戻る必要があるな。
ネクロに頼み、スライムに変身してもらった。
ブラックドラゴンに乗り込み、いざ帰還へ――!
* * * * * *
残りの材料はひとつ。
幻神の花のみ
だが、まずはオルジスタを村人に引き渡す。
俺はゼルファードの住人全員を集めて事情を話した。
「この男が全ての元凶だ! 好きにしていい」
次の瞬間には村人は怒り狂っていた。
「この野郎おおおおおおおお!」「この宮廷錬金術師が!!」「俺の家族をよくも!!」「ぶっ殺してやる!!」「直ぐに殺すな! なぶりころせ!!」「母さんを返せ!!」「ウチの息子も!!」「こんなヤツのせいでゾンビが広がったのか!」「絶対に許さん!!
全員、オルジスタに殺意を向ける。
「ま、まて! 私に危害を加えるな!! もうゼルファードには手を出さない! この通りだ……!!」
額を地面に擦り付け謝罪の言葉を捻りだすオルジスタ。しかし、もうなにもかもが遅いのだ。
「ふざけるなああああああ!」「ぶっ殺してやる!」「やっちまええええええ!」「うおおおおおおおおおお!」「みんなの仇!!」「手足をもぎとってやる!!」「このクソ野郎!!」
「やめ……ぐああああああああああッ!!! ぎゃあああああああああ!!」
オルジスタは、徹底的にボコられてボロ雑巾のようになっていた。
その後、オルジスタは『処刑』され、この事はシュヴァルク王国にも通達された。王も家臣も、そして宮廷錬金術師も失った王国は崩壊。
直後、ラグナゼオン帝国が宣戦布告して、自動的に王国は消滅。
このまま傀儡政権が出来上がるのだろうかと心配になる。
その杞憂は無用だとルルティアは言った。
「大丈夫だ。陛下は慈悲深いお方だ」
「そうなのか、ルルティア」
「うむ。きっと大丈夫だ」
「帝国の一部になるんだ。ちょっと不安はあるぞ」
「なぁに、安心せい。悪いようにはせんよ」
本当かなぁ。
でもいいか、あの皇帝ならきっと上手くやってくれるさ。
一週間後。
俺は結局『白き聖杯の聖天空界』を進めた。かなりの時間を要したが、今回は一か月で達成。
女神の世界へ足をつけ、ついに『幻神の花』を入手。
驚くべきことに、高級アイテムショップに売っていた。
その値段……10,000,000ブル。
とんでもない金額だったが、ルルティアの援助もあって無事に購入。
ついにワクチンの開発がすすめられた。
【一か月後】
ルルティアのワクチン開発が完成し、ゾンビは全て消滅。
ゾンビ化した者も元の人間に戻った。
「父ちゃん!!」
「お、おぉ!? 我が息子よ!!」
あの親子も無事に再会を果たしていた。治ってよかったぜ。
「ありがとう、勇者様!」
「幸せに暮らせよ」
「うん、俺いつか勇者様みたいな人になるよ!」
「がんばれ!」
ついにゾンビのない世界に。
これでもう誰かが悲しむこともなくなった。
やはり、世界は平和であるべきなのだ。
「お疲れ様です、エルドさん」
「オーロラ、いろいろ迷惑を掛けた」
「いいんです。エルドさんの望みはわたくしの望み。一蓮托生なのですから」
三日前、俺はついに愛の告白をした。
好きであること。
愛していることをオーロラに打ち明けた。
分かってはいたが、両想いだった。
信じられないほど長時間キスを交わし、触れ合った。それから毎日のようにラブラブだった。
「オーロラ、愛してるぞ」
「わたくしもですよ、エルドさん」
今日も抱き合って幸せを感じる。
ようやく真のスローライフを送れるようになった。
俺は『NTR勇者』の汚名を返上し、ただの冒険者として生きることにした。
辺境の地ゼルファードで今日も大好きなオーロラと共に生活をする。
◆
【100年後】
謎の美少女ネクロは、魔王の力を持ちながらも“伝説の勇者”として世界に名を馳せていた。
その手には聖剣アルビオン。
聖地オーロラを守護する者。
- 完 -
シュヴァルク王国へ向かった。
オーロラとネクロに頼み、ルルティアとクレミアを連れてきてもらう。
残りの材料『幻神の花』が入手できていればいいのだが。
もしくは情報でもいい。
しばらくすると、みんな帰ってきた。
「ただいま!」
「ただいまです」
ルルティアとクレミアは無事だった。
顔も明るいし、これは期待できそうだ。
「どうだった?」
まずはルルティアに聞くと「情報を入手したという」。続いてクレミアも同じ回答だった。それぞれで調べていたのか……?
「じゃあ、二人それぞれから聞こうか」
と思ったが、ルルティアもクレミアも同時にその場所を口にした。
「「聖天空界」」
ま……まさかの女神の住む天界かよ!
なるほど、俺は結局またあの地獄のようなクエストを進めねばならないらしい。
いや、それか女神降臨をするか?
どちらにせよ、一度ゼルファードへ戻る必要があるな。
ネクロに頼み、スライムに変身してもらった。
ブラックドラゴンに乗り込み、いざ帰還へ――!
* * * * * *
残りの材料はひとつ。
幻神の花のみ
だが、まずはオルジスタを村人に引き渡す。
俺はゼルファードの住人全員を集めて事情を話した。
「この男が全ての元凶だ! 好きにしていい」
次の瞬間には村人は怒り狂っていた。
「この野郎おおおおおおおお!」「この宮廷錬金術師が!!」「俺の家族をよくも!!」「ぶっ殺してやる!!」「直ぐに殺すな! なぶりころせ!!」「母さんを返せ!!」「ウチの息子も!!」「こんなヤツのせいでゾンビが広がったのか!」「絶対に許さん!!
全員、オルジスタに殺意を向ける。
「ま、まて! 私に危害を加えるな!! もうゼルファードには手を出さない! この通りだ……!!」
額を地面に擦り付け謝罪の言葉を捻りだすオルジスタ。しかし、もうなにもかもが遅いのだ。
「ふざけるなああああああ!」「ぶっ殺してやる!」「やっちまええええええ!」「うおおおおおおおおおお!」「みんなの仇!!」「手足をもぎとってやる!!」「このクソ野郎!!」
「やめ……ぐああああああああああッ!!! ぎゃあああああああああ!!」
オルジスタは、徹底的にボコられてボロ雑巾のようになっていた。
その後、オルジスタは『処刑』され、この事はシュヴァルク王国にも通達された。王も家臣も、そして宮廷錬金術師も失った王国は崩壊。
直後、ラグナゼオン帝国が宣戦布告して、自動的に王国は消滅。
このまま傀儡政権が出来上がるのだろうかと心配になる。
その杞憂は無用だとルルティアは言った。
「大丈夫だ。陛下は慈悲深いお方だ」
「そうなのか、ルルティア」
「うむ。きっと大丈夫だ」
「帝国の一部になるんだ。ちょっと不安はあるぞ」
「なぁに、安心せい。悪いようにはせんよ」
本当かなぁ。
でもいいか、あの皇帝ならきっと上手くやってくれるさ。
一週間後。
俺は結局『白き聖杯の聖天空界』を進めた。かなりの時間を要したが、今回は一か月で達成。
女神の世界へ足をつけ、ついに『幻神の花』を入手。
驚くべきことに、高級アイテムショップに売っていた。
その値段……10,000,000ブル。
とんでもない金額だったが、ルルティアの援助もあって無事に購入。
ついにワクチンの開発がすすめられた。
【一か月後】
ルルティアのワクチン開発が完成し、ゾンビは全て消滅。
ゾンビ化した者も元の人間に戻った。
「父ちゃん!!」
「お、おぉ!? 我が息子よ!!」
あの親子も無事に再会を果たしていた。治ってよかったぜ。
「ありがとう、勇者様!」
「幸せに暮らせよ」
「うん、俺いつか勇者様みたいな人になるよ!」
「がんばれ!」
ついにゾンビのない世界に。
これでもう誰かが悲しむこともなくなった。
やはり、世界は平和であるべきなのだ。
「お疲れ様です、エルドさん」
「オーロラ、いろいろ迷惑を掛けた」
「いいんです。エルドさんの望みはわたくしの望み。一蓮托生なのですから」
三日前、俺はついに愛の告白をした。
好きであること。
愛していることをオーロラに打ち明けた。
分かってはいたが、両想いだった。
信じられないほど長時間キスを交わし、触れ合った。それから毎日のようにラブラブだった。
「オーロラ、愛してるぞ」
「わたくしもですよ、エルドさん」
今日も抱き合って幸せを感じる。
ようやく真のスローライフを送れるようになった。
俺は『NTR勇者』の汚名を返上し、ただの冒険者として生きることにした。
辺境の地ゼルファードで今日も大好きなオーロラと共に生活をする。
◆
【100年後】
謎の美少女ネクロは、魔王の力を持ちながらも“伝説の勇者”として世界に名を馳せていた。
その手には聖剣アルビオン。
聖地オーロラを守護する者。
- 完 -
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