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第十四話 水泳の授業 part2

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「くそー、なんで水泳の授業があの英語の先生なんだまったく」
とぶつぶつ文句をつぶやく僕。
それを隣で聞いてくれている真城さん。
今は水泳の授業の時間だ。
僕達2人は仲良く見学している。というより2人でだべっていた。
なぜ、真城さんも見学しているのかというといつもの3人組がまた真城さんのものを取って隠したらしい。
そのせいで真城さんはまた怒られ僕と一緒に怒られたというわけだ。
「そうだよね。でも、花園さんがまた一緒に怒られてくれてよかった。1人だったら耐えられなかったかもしれないから」
「それはよかったよ。でも今回は元々僕も怒られるはずだったから真城さんのためではないんだけどね」
「そうなんだ。てっきりまた私が怒られるのがわかってたのかと思った」
と真城さんはハニカミながら僕に笑顔を向けて喋ってくれる。
僕はこんなに可愛い表情を見せられてドキッとして、この表情を忘れまいと脳内保存するのだった。
でもこの表情が見れたのもあの3人組が真城さんの水着を隠したのが原因なんだが、今回ばかりはその行動を許してやろうという気持ちにさせられそうになってしまうのはいささか不快である。
僕はそんなことを考えながら唸っていると真城さん不思議な顔をして、どうしたの?、と聞いてきた。
「いやね、真城さんの水着を隠したあの3人組は許せないけど、今回はこうやって真城さんと楽しくお話しできるから少し感謝もしてるんだよね」
というと真城さんはえ!?と驚いた。
僕はやっぱり言わない方がよかったと思ったが真城さんが
「実は私もそう思ってた。今回は私の水泳じたい好きではなかったからこうやって花園さんとお話出来てよかったと思ってるの」
と予想だにしなかった言葉が返ってきて嬉しくなった。
もう、死んでもいいかもと思えるほどにだ。
今回はあの3人組に感謝だな。
とその後も楽しく真城さんと会話をして有意義な時間を過ごした僕であった。
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