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第二十一話
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「どうすればいいと思う母さん?」
僕は困ったあげく、家族に相談していた。
先ほど妹にも相談したが、「女の子は複雑なの」と言って部屋に帰って言ってしまった。
なので、今は恥ずかしいが母さんに相談していたのだが…
「知らないわよ、そんなこと相談されても~」
と全く参考にならない母さんだった。
相談した意味ね~
と言わんばかりにほんとに意味がなかった。
仕方ないので、また妹に相談しに行くことにした。
コンコンッ。
妹の部屋のドアをノックする。
すると中から「何~」と声が聞こえてきた。
「入っていいか?」
ひと呼吸おいてから…
「…うーん」
となんとも言えない返答が戻ってきた。
やっぱり、女装してきた方が良かったか。
最近ではまた兄である僕に昔みたいに接してくれ始めているから大丈夫だと思うが……
と少ししてから静かにドアが開く。
「何?」
少しだけしか開かず、そこから妹は顔を覗かせる。
「えっと…さっきの続きなんだけど…」
「うーん」
とまた微妙な返事が帰ってきた。
だが、ドアを全開にして
「入っていいよ」
と僕を部屋に招いてくれた。
「どうしたんだ?」
「えっ!何が」
「いや、何がって今日様子が変だろ?何かあったのか?」
と僕が聞いた。
その後、少し間があった後、妹は話し始めた。
「じつは…今日ね…」
「うん」
「……告白されたの…」
…は!まじか!!
「…だれに?」
「お兄ちゃんの知らない人」
お兄ちゃんと呼ばれるのは、嬉しいが今はそれどころじゃない。
「同級生の男の子か?」
「…うん」
…同級生の男の子かー。
よくあることだろうし、特にこんなに可愛い我が妹なら当然告白されることもあるだろう。
「で!お前はどうなんだ?その子のことどう思ってるんだ??」
「…うーん。嫌いじゃないけど…」
「…そういうのを考えたことはなかったというわけだな?」
「うん」
うーん、どうしたものか。
僕はそういう経験がないからよくわからないんだよな~。
「僕から言わせてもらうと…」
「もらうと?」
「好きならば付き合え!!好きじゃないんなら、振ってしまえ!!そして、好きになったらこっちから告れ!!以上だ」
僕から出来るアドバイスなんてこんなもんだ。
妹は、僕の言葉を聞いて、ポカンッとしていたが…
「…うん!わかった、そうする!!」
なぜか、理解してくれた。
兄妹だからかもしれないなと思った。
「ありがとうお兄ちゃん!」
「おう!」
妹に感謝されるのなんて、今まであったか!
いや、なかったはずだ。
こんなにも嬉しい気持ちになるんだ。
「じゃあ、おやすみ!」
「あぁ、おやすみ!」
って、あれ?何か忘れているような…
と思い出すまえに妹の部屋から、追い出されてしまう。
「あ!お兄ちゃんの相談にも…」
まぁ、いっか!
今日はもう気分いいしまた今度にしよう。
僕は自分の部屋に帰って、寝た。
僕は困ったあげく、家族に相談していた。
先ほど妹にも相談したが、「女の子は複雑なの」と言って部屋に帰って言ってしまった。
なので、今は恥ずかしいが母さんに相談していたのだが…
「知らないわよ、そんなこと相談されても~」
と全く参考にならない母さんだった。
相談した意味ね~
と言わんばかりにほんとに意味がなかった。
仕方ないので、また妹に相談しに行くことにした。
コンコンッ。
妹の部屋のドアをノックする。
すると中から「何~」と声が聞こえてきた。
「入っていいか?」
ひと呼吸おいてから…
「…うーん」
となんとも言えない返答が戻ってきた。
やっぱり、女装してきた方が良かったか。
最近ではまた兄である僕に昔みたいに接してくれ始めているから大丈夫だと思うが……
と少ししてから静かにドアが開く。
「何?」
少しだけしか開かず、そこから妹は顔を覗かせる。
「えっと…さっきの続きなんだけど…」
「うーん」
とまた微妙な返事が帰ってきた。
だが、ドアを全開にして
「入っていいよ」
と僕を部屋に招いてくれた。
「どうしたんだ?」
「えっ!何が」
「いや、何がって今日様子が変だろ?何かあったのか?」
と僕が聞いた。
その後、少し間があった後、妹は話し始めた。
「じつは…今日ね…」
「うん」
「……告白されたの…」
…は!まじか!!
「…だれに?」
「お兄ちゃんの知らない人」
お兄ちゃんと呼ばれるのは、嬉しいが今はそれどころじゃない。
「同級生の男の子か?」
「…うん」
…同級生の男の子かー。
よくあることだろうし、特にこんなに可愛い我が妹なら当然告白されることもあるだろう。
「で!お前はどうなんだ?その子のことどう思ってるんだ??」
「…うーん。嫌いじゃないけど…」
「…そういうのを考えたことはなかったというわけだな?」
「うん」
うーん、どうしたものか。
僕はそういう経験がないからよくわからないんだよな~。
「僕から言わせてもらうと…」
「もらうと?」
「好きならば付き合え!!好きじゃないんなら、振ってしまえ!!そして、好きになったらこっちから告れ!!以上だ」
僕から出来るアドバイスなんてこんなもんだ。
妹は、僕の言葉を聞いて、ポカンッとしていたが…
「…うん!わかった、そうする!!」
なぜか、理解してくれた。
兄妹だからかもしれないなと思った。
「ありがとうお兄ちゃん!」
「おう!」
妹に感謝されるのなんて、今まであったか!
いや、なかったはずだ。
こんなにも嬉しい気持ちになるんだ。
「じゃあ、おやすみ!」
「あぁ、おやすみ!」
って、あれ?何か忘れているような…
と思い出すまえに妹の部屋から、追い出されてしまう。
「あ!お兄ちゃんの相談にも…」
まぁ、いっか!
今日はもう気分いいしまた今度にしよう。
僕は自分の部屋に帰って、寝た。
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