「バカな男子高校生が女子校に入学しました！」

第二十六話 みさき

｢なんでまた…はぁー｣
とみさきはため息をつく。
｢…もう、分かったから｣
｢…いや、あんたは分かってない｣
｢…いや、分かってるよ！みさきが伊藤先生のことが好きなこと！｣
｢はぁ！…す、好きじゃあねぇよ！｣
とみさきは動揺して答える。
やっぱり、合ってたのか！
てか、今見たらわかりやすいな、こいつ。
｢ちゃんと教えてもらったから｣
｢だ、誰に教えてもらったの！｣
すごく動揺している…
たぶん、ある人物以外には教えていないのではないだろうか。
まぁ、知りたそうなので教えてやるとするか！
｢私の妹から！｣
｢あんたの妹かよ！てか、なんであんたの妹が知ってるわけ？｣
なら、教えてやろうではないか僕の妹のことを。
｢私の妹は、天使で天才なんだ！｣
｢なにいってんだ？｣
とみさきにいわれたが、そんなの無視だ！
｢で、妹にこの話をしたら、推理してお前が伊藤先生のことが好きだと、教えてくれたんだ｣
｢な…でも、なんで妹は話を聞くだけで、分かったのに…あんたは分かんなかったんだ？｣
…へ？
言われてみたらそうだな。
僕が男だからかな？
それとも…
｢もしかして…私ってバカなのか？｣
｢私も人のこと言えねーけど、たぶんな…｣
その答えに僕はショックを受ける。
でも、考えてみれば、偏差値最下位レベルの高校に落ちていたのだから、当たり前か！
とすぐさま、立ち直った。
｢で、どうするぅ！？｣
                                                    
                                                      続く