「バカな男子高校生が女子校に入学しました！」

第四十話 水族館で…part4

｢おまたせー｣
僕は手を振りながら真城さんの元へと帰ってきた。
｢あれ？戻ってきたんですね、先生は？…｣
｢あ～、先生は…｣
｢…もしかして……｣
ん？
｢返り討ちにしたんじゃ…｣
変な誤解をされているようだ。
｢いや、違う違う。先生は、用事があってさっき別れたんだ｣
｢…ほんとですか？｣
と目を細めて疑ってくる。
こんな目で見られるもの悪くない…って、これじゃあ、ただの変態みたいじゃないか！
と動揺した心を少し落ち着かせてから、真城さんにどう言ったらいいか考えた。
そして、何も思いつかなかったから
｢…そんなに疑うんなら、先生に電話でもして確認してくれ～！｣
｢すいません。先生の電話番号なんて知りません｣
…言われてみると、僕も先生の電話番号を知らないことを思い出す。
今度交換でもしておくか。
｢なら、月曜日学校言った時にでも確認してくれ！それでもし問題があったら僕に電話してくるって言うのでどうだ？｣
と僕が真城さんに言うと、真城さんは少し考えてから、仕方ないみたいな表情をしてくれた。そして
｢じゃあ、教えてくれる？｣
と真城さんは僕に向かって言ってくる。
｢え…何を？｣
戸惑った。
一体何を教えて欲しいのか分からん。
と困っていると、真城さんは教えてくれた。
｢そ、その時あなたと連絡取れないから…｣
｢あ、あ～電話番号か！｣
｢そ、そうよ！だから、教えなさい！｣
とツンツンしている。
いつもとは違った真城さんの姿を見られて、嬉しいかも…
と思いながら、真城さんとアドレス交換をしてから…
｢じゃあ、行こうか！｣
そう言って、僕と真城さんの水族館デートは続く。