「バカな男子高校生が女子校に入学しました！」

第四十二話 水族館で…part6

｢……｣
僕と真城さんは昼食を食べるために、水族館内にあるレストランに来ていた。
レストランといっても、ほぼファミレスのような所なので気楽に入ることが出来た。一学生である僕達にとっては、だいぶ助かる。
でも、水族館の施設内にレストランがあるのも助かる。わざわざ水族館を出なくて済むからだ。この便利さはありがたい。だって、昼からも水族館回れるんだぜ！最高だと思わないか？
とよく考えるとそれどころじゃなかった。
さっきみさきと出会ってからまた会話が減ってしまったのだ。
でも、何を話せばいいのか分からない。
だから、昼ごはんでも食べれば、自然と会話が戻ってくると思ったのだけれど、それは僕の勘違いだった。不思議と会話出来るものじゃないのかよ！と自分に怒りを覚えた。
何でいいから話さないと！
でも、何を話せば…
｢ここのレストランって、魚料理だけだよね…｣
と真城さんがつぶやく。
急なことで驚いたが、その事には僕も気になっていた。
｢ホントだよね！もしかして…水族館の魚使ってたりして…ね。はははっ！｣
とジョークを言ってみる。
すると、真城さんも同じことを考えていたのかもしれない。僕のジョークを聞いて、笑ってくれたのだ。それが、僕にとっては凄まじく嬉しいことで、さっきまで悩んでいた悩みが一気にどうでも良くなった。女の子の笑顔には…幸せな気持ちにさせる効果でもあるのかって言うぐらい僕には効果があった。
それから、普通に話すことができて、無事昼ごはんも食べることができて、これから午後の部が始まろうとしていた。