21 / 103
17.カロリナ、悪党を成敗する。
しおりを挟む
町に入るとその悪臭の鼻を抑えた。
臭い、臭い、臭いよ。
舞踏会の最終日の庭園のような臭いが漂っていた。
「アンブラ、この臭いはなんですか?」
「町の汚物の臭いです」
「よくこんな所に住んでいますね」
「下町では汚物処理にスライムを飼っておりません。当然ですが、浄化魔法を使える魔法使いもいません。ですから、こちらにはお連れしたくなかったのです」
「仕方ありません。串肉の為です。我慢しましょう」
串肉の為ならくじけないらしい。
町は木造造りの家が多い。
商人の町が石造りであったのと対照的であった。
でも、こちらも活気に満ちていた。
但し、ガラの悪そうな奴も多い。
その中からこちらにやってきた大柄の男が口を開いた。
「おぉ、餓鬼共じゃねいか!」
「ボレックさん、お久しぶりです」
「最近、景気が良さそうだな」
「なんとか、がんばっています」
「ほぉ、角兎に牙きつねか! 悪くない。貯まって上納金として貰おうか」
「すみません。これは渡せません」
「なんだと!」
胸元をぎゅうと握る。
威圧が半端ない。
同時に数人が集まってくる。
「誰にものを言っているんだ」
「無理です。できません。許して下さい」
「そこの汚い奴。手をどけなさい」
「なんだ! そのチビは?」
カロリナはフードを取って顔を見せた。
さらさらの金髪の髪が下町の人間でないことを示していた。
そこにひれ伏しなさいという意志表示であった。
「そいつが雇い主か!」
「そうよ。その汚い手を放しなさい」
大男が手を放した。
中々に素直と思ったが、どうやら違うらしい。
カロリナに近づいてきた。
ジクとニナが子供ながら怖いのに耐えてカロリナの前に壁を作っている。
忠誠心に笑みが浮かぶ。
アザはカロリナの後ろに隠れた。
清々しいほど友達がいない。
「ありがとう。でも、あなた達は後ろに下がっていなさい」
「カロリナ様!?」
「大丈夫よ。私にはアンブラが付いているもの。エル、みんなを後に下げなさい」
「畏まりました」
大男はずっと威圧が掛けているが、カロリナは涼しい顔だ。
イケメンのお父様だがカロリナを怖がらせた者に対して、お父様が放つ恐怖は凄まじい。
見慣れていた。
『儂の娘を怖がらせたのは誰か!』
むしろ、お父様の恐怖でみんながおもしろい顔をするが面白かった。
慣れというのは恐ろしい。
それに比べれば、王妃の恐怖も平気だった。
この大男は威圧で人を脅すのが得意だった。
精一杯の威圧は放った。
カロリナはきょとんとしたままだ。
「何のつもり?」
涼しい顔で答える。
威圧は諦めた。
こうなったら腕力だ。
ずかっと1歩近づいた。
「こんな餓鬼を雇うより100倍は役に立つぞ。俺らを雇わないか?」
仲間らしい奴が武器を構えて、アピールしている。
カロリナを金持ちの商人の娘、あるいは、小貴族の娘と勘違いしているのだろう。
そりゃ、そうだ。
国王に次ぐ、大侯爵家の娘が下町の駆け出し冒険者を雇うなど思わない。
「断る。その汚い顔と息を近づけるな!」
「なんだと! 下手に出れば付け上がりやがって、ここをどこだと思っている。警邏様も寄り付かない悪路(下町)だぞ! 生きてここを出たいなら、大人しく俺らを雇いな!」
「ははは、何のつもりだ。まさか、自分が私より強いとか思っているのか? 黒コゲにしてやろうか? それともアンブラに命じて、首を刎ねてやろうか?」
「いいか、俺はこの辺りを仕切っている…………!?」
大男がカロリナに腕を向けた瞬間にすぱっと腕を切り落とされた。
大きな腕がどかっと落ちる。
カロリナに近づくのを許す訳がない。
影の動きに誰も付いていけない。
落ちた腕を放置して、軽く蹴り飛ばすと仲間の方に転がっていった。
フードが取れた。
影の美しい容姿と妖精種に特有の尖った耳がぴくぴくと動いているのが見えた。
そう、警戒していると耳がぴくぴくと動くのだ。
カロリナは菊の花のような鮮やかな金髪にブルーサファイヤのような青い瞳を持ち、左目の下に泣きホクロがチャームポイントの可愛い女の子だ。
「転がっていないで、何か言なさい」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
一瞬の静寂が訪れた。
その中心に可愛い少女と美しい美少女が立っている。
ビジュアル的には、その美貌に『おぉぉぉ!』と騒ぐ所なのだろうが、今は転がった男の腕が無くなっていることに注目が集まっていた。
「俺の腕が! 俺の腕が!」
大男の腕はカロリナの足元に落ちていた。
完全な敵対行為であった。
ヤラレタのか?
こうなれば!
おぃ、野郎共。
かちゃ、かしゃ、がちゃ、仲間が一斉に武器を構える。
命知らずだ。
影の動きを見ていなかったのだろうか?
殺してくれと言っているようなものだ。
しかも屋根の上では、他の三人も武器を出している。
「待て、待て、待て、待って下さい」
後ろが慌てて走ってくる着流しの男が声を上げた。
素早く近づくとジャンピング土下座だ。
恥も外聞もない。
印籠を見て、はははぁぁぁと跪く悪党のようであった。
「どうか、お許し下さい」
「会頭、止めてくれるな!」
「そうだ! ここまでされて下がったら舐められますぜ」
「うるさい。おまえらは黙っていろ!」
着流しの男が周りを黙らせる。
威圧の上位である『威嚇』が発動している。
周りが恐怖で引き攣っていた。
「私はフベルト・ヘンリクと申します。この辺りを仕切る悪党で、蛇竜会の会頭をさせて頂いております。この度の無礼。平にお許し下さい」
影もびっくりだ。
悪路(下町)を治める八悪党の1つがあっさりと降ってきた。
「素直な態度、嫌いではないぞ」
「ありがとうございます。お許し頂けますでしょうか?」
「無礼は許そう」
「ありがとうございます」
「言っておくが、私の庇護下にある者に何かするなら容赦はしない。この子らから上納金を取るつもりか?」
「いいえ、滅相もございません。我が蛇竜会は一切手出しを致しません」
「蛇竜会はこの下町を治めているのか?」
「…………いいえ、この辺りのみです」
「素直だな!」
「力が足らず、申し訳ございません」
「他が手出ししたときは責任を持たんというつもりか?」
「いいえ、この蛇竜会が総力を持って、庇護下の子供らをお守り致します」
「ははは、気に入った。フベルト、お主も我が庇護下とする。困ったときは相談に来い」
「ありがとうございます」
影とエルは訳が分からなかった。
貴族相手でも喧嘩をする。
そんな前評判の悪党だ。
まさか、悪路(下町)の連中に侯爵の威光が届いているとは思っていなかった。
その点、アザは素直に侯爵家って凄いわと感動していた。
「カロリナ様、凄い!」
「ははは、そうであろう」
カロリナは今日も元気だった。
臭い、臭い、臭いよ。
舞踏会の最終日の庭園のような臭いが漂っていた。
「アンブラ、この臭いはなんですか?」
「町の汚物の臭いです」
「よくこんな所に住んでいますね」
「下町では汚物処理にスライムを飼っておりません。当然ですが、浄化魔法を使える魔法使いもいません。ですから、こちらにはお連れしたくなかったのです」
「仕方ありません。串肉の為です。我慢しましょう」
串肉の為ならくじけないらしい。
町は木造造りの家が多い。
商人の町が石造りであったのと対照的であった。
でも、こちらも活気に満ちていた。
但し、ガラの悪そうな奴も多い。
その中からこちらにやってきた大柄の男が口を開いた。
「おぉ、餓鬼共じゃねいか!」
「ボレックさん、お久しぶりです」
「最近、景気が良さそうだな」
「なんとか、がんばっています」
「ほぉ、角兎に牙きつねか! 悪くない。貯まって上納金として貰おうか」
「すみません。これは渡せません」
「なんだと!」
胸元をぎゅうと握る。
威圧が半端ない。
同時に数人が集まってくる。
「誰にものを言っているんだ」
「無理です。できません。許して下さい」
「そこの汚い奴。手をどけなさい」
「なんだ! そのチビは?」
カロリナはフードを取って顔を見せた。
さらさらの金髪の髪が下町の人間でないことを示していた。
そこにひれ伏しなさいという意志表示であった。
「そいつが雇い主か!」
「そうよ。その汚い手を放しなさい」
大男が手を放した。
中々に素直と思ったが、どうやら違うらしい。
カロリナに近づいてきた。
ジクとニナが子供ながら怖いのに耐えてカロリナの前に壁を作っている。
忠誠心に笑みが浮かぶ。
アザはカロリナの後ろに隠れた。
清々しいほど友達がいない。
「ありがとう。でも、あなた達は後ろに下がっていなさい」
「カロリナ様!?」
「大丈夫よ。私にはアンブラが付いているもの。エル、みんなを後に下げなさい」
「畏まりました」
大男はずっと威圧が掛けているが、カロリナは涼しい顔だ。
イケメンのお父様だがカロリナを怖がらせた者に対して、お父様が放つ恐怖は凄まじい。
見慣れていた。
『儂の娘を怖がらせたのは誰か!』
むしろ、お父様の恐怖でみんながおもしろい顔をするが面白かった。
慣れというのは恐ろしい。
それに比べれば、王妃の恐怖も平気だった。
この大男は威圧で人を脅すのが得意だった。
精一杯の威圧は放った。
カロリナはきょとんとしたままだ。
「何のつもり?」
涼しい顔で答える。
威圧は諦めた。
こうなったら腕力だ。
ずかっと1歩近づいた。
「こんな餓鬼を雇うより100倍は役に立つぞ。俺らを雇わないか?」
仲間らしい奴が武器を構えて、アピールしている。
カロリナを金持ちの商人の娘、あるいは、小貴族の娘と勘違いしているのだろう。
そりゃ、そうだ。
国王に次ぐ、大侯爵家の娘が下町の駆け出し冒険者を雇うなど思わない。
「断る。その汚い顔と息を近づけるな!」
「なんだと! 下手に出れば付け上がりやがって、ここをどこだと思っている。警邏様も寄り付かない悪路(下町)だぞ! 生きてここを出たいなら、大人しく俺らを雇いな!」
「ははは、何のつもりだ。まさか、自分が私より強いとか思っているのか? 黒コゲにしてやろうか? それともアンブラに命じて、首を刎ねてやろうか?」
「いいか、俺はこの辺りを仕切っている…………!?」
大男がカロリナに腕を向けた瞬間にすぱっと腕を切り落とされた。
大きな腕がどかっと落ちる。
カロリナに近づくのを許す訳がない。
影の動きに誰も付いていけない。
落ちた腕を放置して、軽く蹴り飛ばすと仲間の方に転がっていった。
フードが取れた。
影の美しい容姿と妖精種に特有の尖った耳がぴくぴくと動いているのが見えた。
そう、警戒していると耳がぴくぴくと動くのだ。
カロリナは菊の花のような鮮やかな金髪にブルーサファイヤのような青い瞳を持ち、左目の下に泣きホクロがチャームポイントの可愛い女の子だ。
「転がっていないで、何か言なさい」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
一瞬の静寂が訪れた。
その中心に可愛い少女と美しい美少女が立っている。
ビジュアル的には、その美貌に『おぉぉぉ!』と騒ぐ所なのだろうが、今は転がった男の腕が無くなっていることに注目が集まっていた。
「俺の腕が! 俺の腕が!」
大男の腕はカロリナの足元に落ちていた。
完全な敵対行為であった。
ヤラレタのか?
こうなれば!
おぃ、野郎共。
かちゃ、かしゃ、がちゃ、仲間が一斉に武器を構える。
命知らずだ。
影の動きを見ていなかったのだろうか?
殺してくれと言っているようなものだ。
しかも屋根の上では、他の三人も武器を出している。
「待て、待て、待て、待って下さい」
後ろが慌てて走ってくる着流しの男が声を上げた。
素早く近づくとジャンピング土下座だ。
恥も外聞もない。
印籠を見て、はははぁぁぁと跪く悪党のようであった。
「どうか、お許し下さい」
「会頭、止めてくれるな!」
「そうだ! ここまでされて下がったら舐められますぜ」
「うるさい。おまえらは黙っていろ!」
着流しの男が周りを黙らせる。
威圧の上位である『威嚇』が発動している。
周りが恐怖で引き攣っていた。
「私はフベルト・ヘンリクと申します。この辺りを仕切る悪党で、蛇竜会の会頭をさせて頂いております。この度の無礼。平にお許し下さい」
影もびっくりだ。
悪路(下町)を治める八悪党の1つがあっさりと降ってきた。
「素直な態度、嫌いではないぞ」
「ありがとうございます。お許し頂けますでしょうか?」
「無礼は許そう」
「ありがとうございます」
「言っておくが、私の庇護下にある者に何かするなら容赦はしない。この子らから上納金を取るつもりか?」
「いいえ、滅相もございません。我が蛇竜会は一切手出しを致しません」
「蛇竜会はこの下町を治めているのか?」
「…………いいえ、この辺りのみです」
「素直だな!」
「力が足らず、申し訳ございません」
「他が手出ししたときは責任を持たんというつもりか?」
「いいえ、この蛇竜会が総力を持って、庇護下の子供らをお守り致します」
「ははは、気に入った。フベルト、お主も我が庇護下とする。困ったときは相談に来い」
「ありがとうございます」
影とエルは訳が分からなかった。
貴族相手でも喧嘩をする。
そんな前評判の悪党だ。
まさか、悪路(下町)の連中に侯爵の威光が届いているとは思っていなかった。
その点、アザは素直に侯爵家って凄いわと感動していた。
「カロリナ様、凄い!」
「ははは、そうであろう」
カロリナは今日も元気だった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる