1 / 63
プロローグ
しおりを挟む
眠い、やっと帰れる。
入社3年、某会社のOLなんてやってられない。
会社が起こした不祥事、安い扇動家に乗せられた俄かのクレーマーの対応で溢れた。
『貴方の一通の電話が、メールが世界を動かすのです!』
動きません。
助けたい私達が貴方達に殺されると言ってやりたい。
私を苦しめているのはメールを出した貴方だ。
クレームなんて役に立たない。
社長が代わるくらいで、スポンサーが変わる訳じゃない。
単なるババ抜きだ。
いい事したと満足して扇動者に騙されるな!
こんな世界なんて滅んでしまえ!
改札を抜けて電車のホーム、何故か、みなさんが私を避けてゆく。
判っています。判っています。
言わないで!
電車の中、周りの目が痛い。
しくしく!
一ヶ月の缶詰、私はどんな顔をして、どんな臭いを放っているのだろう。
屈辱だよ。
こんな会社なんて辞めてやる。
辞めてやる。
・
・
・
そう言いたいが奨学金の返納が残っている。
あと5年、いやぁ、3年は勤めないと返す目途が立たない。
糞ぉ、何の罰ゲームだ。
やっと自宅だ。
鍵を開けて、ただいま!
しぃ~ん、誰の返事もない。
うん、一人暮らしだからね。
眠りたい。
今すぐに眠りたい。
でも、このまま寝ては女として駄目だ。
湯船のお湯を入れ、洗濯機に着ている物ごと洗濯物を放り込む。
ちゃぷり、気持ちいい。
1ヶ月ぶりのお風呂だ。
疲れが取れ~る。
ごもごもごも…………ちょっと待って!
ヤバい、ここで寝ちゃ駄目だ。
ヤバいよ!
・
・
・
おじょうさま!
おじょうさま、目を覚めしてください。
うるさい、私は寝たばかりだ。
「お嬢様」
「うるさい、誰よ!」
「お嬢様、お気を確かに! 旦那様、お嬢様が目を覚ましました」
「だから、うるさいって!」
「よかったです」
「うるさいと言っているでしょう」
「お嬢様?」
『あなた、誰?』
知らない天井!
目の前に若い娘、いやぁ、幼いか!
幼い娘がメイド服を着て私の体を揺すっていた。
知らない子だ。
「お嬢様、私の事をお忘れですか?」
「だから、誰?」
「嘘ですよね! ワタシです。お嬢様付きの侍女です」
「だから!」
ズキン!
頭が痛い、燃えるように痛い。
知っている。
この子を知っている。
「メルル」
「そうでございます。私はお嬢様付きの侍女、メルルでございます」
「まだ、頭が痛いの。大きな声を出さないで!」
『はい!』
言ったそばから大きな声を上げる。
涙と鼻水を垂らして、メルルは顔を近づけてきた。
鼻水を飛ばしながら叫ばれても嬉しくない。
ホントにこの子は!
「その汚い顔をどけなさい」
「お嬢様」
「メルル、顔を拭きなさい。」
「酷いです。どれほど心配したとお思いですか?」
「鼻水を垂らしながら言われても嬉しくないわ」
「おじょおおおさま!」
さらにメルルが泣いて私の服がぐちょぐちょになってゆく。
ズキン!
頭が痛い。
私の中にエリザベートの記憶が入ってくる。
「そっと抱き上げろ! 屋敷に戻るぞ」
誰、このかっこいいジェントルマンは!?
ジョルト、私のお父様だ。
私の屋敷、私の領地、父はジョルト、母はイネス、そして、私の名はエリザベート・ファン・ヴォワザンだ。
あれぇ、どこかで聞いた名前?
外国人に知り合いはいない。
でも、どこかで…………!?
あっ、学生時代に嵌った『乙女ゲー』の悪役令嬢の名前だ。
嘘でしょう?
乙女ゲーの中?
転生、ないないない。
そんな非現実的なことはあり得ない。
私は猛烈に否定した。
◇◇◇
屋敷に帰って、知っている天井。
でも、落ち着かない。
こんな広い部屋を知らないよ。
知っているけど?
ズキン!
まだ、頭の痛みが続いていた。
王の名前、国の地図、みんな知っている?
あのゲームをどれくらいやり込んだと思っているの。
周回を重ねる毎に選択肢が増える究極の『乙女ゲー』だったが、コンプリートしてやったわ!
『マリアは皆と一緒に幸せを手に入れられるのか?』
あのキャッチフレーズが頭を過る。
マリアには、ご都合主義のタイムスケジュールが用意されており、悪役令嬢エリザベートに厳しい世界が待っている。
そうだ!
国外追放か、絞首台だ。
エリザベートで普通に攻略するのは絶対に無理だ。
マリアバイアス(マリア贔屓)が酷過ぎる。
誰だ、RPGと乙女ゲーとAI技法を混ぜたプログラマーは!
「メルル、お茶を持って来て!」
「お嬢様、まだ寝ていなければいけません」
「大丈夫よ」
「しかし、お医者様が2・3日は横になった方がいいと」
「メルル、私はお茶を持って来てと言ったのよ」
「すみません。すぐにお持ちします」
おいしい!
ほっと息をする。
まだ、頭が混乱している。
不思議だ。
こんなことがあっていいの?
私があのエリザベート。
主人公のマリアは好きじゃなかった。
気が弱くて優柔不断な女の子、ちょっとがんばり屋さんな所が自分に似ていた。
でも、乙女ゲーはいいよ!
がんばれば報われる。
現実はがんばっても報われない。
私のお気に入りは悪役令嬢のエリザベート。
凛とした態度がかっこよかった。
攻略対象の王子様より断然にエリザベートが好きだった。
ヒール(悪役)の方がかっこいい!
会社に入社して、ますますエリザベートが好きになった。
たぶん!
不幸回避にマリアみたいに媚びを売りたくない。
マリアは聖女、誰にでも優しく、清らかな乙女?
違う、あれは売女だ。
媚びなんて売りたくない。
マリアよりエリザベートでよかった。
不運が待っているけど…………!
破滅フラグは回避よ。
これは絶対。
最初から国外追放を前提に進めてゆく。
ない、ない、その選択はない。
外国人に優しい国なんてほとんどない。
金の切れ目が縁の切れ目、金ズルくらいにしか思っていない。
さもなければ異端扱いだ。
疫病でも流行れば、私が疫病を広めたと言われて火炙りになったりする。
国外で悠々自適なんて変な幻想を抱かない方がいい。
エリザベートは美しく気高い。
葵のような気高く威厳に満ちた美しい。
そんな令嬢でありたい。
私は悪役令嬢を貫きますよ。
入社3年、某会社のOLなんてやってられない。
会社が起こした不祥事、安い扇動家に乗せられた俄かのクレーマーの対応で溢れた。
『貴方の一通の電話が、メールが世界を動かすのです!』
動きません。
助けたい私達が貴方達に殺されると言ってやりたい。
私を苦しめているのはメールを出した貴方だ。
クレームなんて役に立たない。
社長が代わるくらいで、スポンサーが変わる訳じゃない。
単なるババ抜きだ。
いい事したと満足して扇動者に騙されるな!
こんな世界なんて滅んでしまえ!
改札を抜けて電車のホーム、何故か、みなさんが私を避けてゆく。
判っています。判っています。
言わないで!
電車の中、周りの目が痛い。
しくしく!
一ヶ月の缶詰、私はどんな顔をして、どんな臭いを放っているのだろう。
屈辱だよ。
こんな会社なんて辞めてやる。
辞めてやる。
・
・
・
そう言いたいが奨学金の返納が残っている。
あと5年、いやぁ、3年は勤めないと返す目途が立たない。
糞ぉ、何の罰ゲームだ。
やっと自宅だ。
鍵を開けて、ただいま!
しぃ~ん、誰の返事もない。
うん、一人暮らしだからね。
眠りたい。
今すぐに眠りたい。
でも、このまま寝ては女として駄目だ。
湯船のお湯を入れ、洗濯機に着ている物ごと洗濯物を放り込む。
ちゃぷり、気持ちいい。
1ヶ月ぶりのお風呂だ。
疲れが取れ~る。
ごもごもごも…………ちょっと待って!
ヤバい、ここで寝ちゃ駄目だ。
ヤバいよ!
・
・
・
おじょうさま!
おじょうさま、目を覚めしてください。
うるさい、私は寝たばかりだ。
「お嬢様」
「うるさい、誰よ!」
「お嬢様、お気を確かに! 旦那様、お嬢様が目を覚ましました」
「だから、うるさいって!」
「よかったです」
「うるさいと言っているでしょう」
「お嬢様?」
『あなた、誰?』
知らない天井!
目の前に若い娘、いやぁ、幼いか!
幼い娘がメイド服を着て私の体を揺すっていた。
知らない子だ。
「お嬢様、私の事をお忘れですか?」
「だから、誰?」
「嘘ですよね! ワタシです。お嬢様付きの侍女です」
「だから!」
ズキン!
頭が痛い、燃えるように痛い。
知っている。
この子を知っている。
「メルル」
「そうでございます。私はお嬢様付きの侍女、メルルでございます」
「まだ、頭が痛いの。大きな声を出さないで!」
『はい!』
言ったそばから大きな声を上げる。
涙と鼻水を垂らして、メルルは顔を近づけてきた。
鼻水を飛ばしながら叫ばれても嬉しくない。
ホントにこの子は!
「その汚い顔をどけなさい」
「お嬢様」
「メルル、顔を拭きなさい。」
「酷いです。どれほど心配したとお思いですか?」
「鼻水を垂らしながら言われても嬉しくないわ」
「おじょおおおさま!」
さらにメルルが泣いて私の服がぐちょぐちょになってゆく。
ズキン!
頭が痛い。
私の中にエリザベートの記憶が入ってくる。
「そっと抱き上げろ! 屋敷に戻るぞ」
誰、このかっこいいジェントルマンは!?
ジョルト、私のお父様だ。
私の屋敷、私の領地、父はジョルト、母はイネス、そして、私の名はエリザベート・ファン・ヴォワザンだ。
あれぇ、どこかで聞いた名前?
外国人に知り合いはいない。
でも、どこかで…………!?
あっ、学生時代に嵌った『乙女ゲー』の悪役令嬢の名前だ。
嘘でしょう?
乙女ゲーの中?
転生、ないないない。
そんな非現実的なことはあり得ない。
私は猛烈に否定した。
◇◇◇
屋敷に帰って、知っている天井。
でも、落ち着かない。
こんな広い部屋を知らないよ。
知っているけど?
ズキン!
まだ、頭の痛みが続いていた。
王の名前、国の地図、みんな知っている?
あのゲームをどれくらいやり込んだと思っているの。
周回を重ねる毎に選択肢が増える究極の『乙女ゲー』だったが、コンプリートしてやったわ!
『マリアは皆と一緒に幸せを手に入れられるのか?』
あのキャッチフレーズが頭を過る。
マリアには、ご都合主義のタイムスケジュールが用意されており、悪役令嬢エリザベートに厳しい世界が待っている。
そうだ!
国外追放か、絞首台だ。
エリザベートで普通に攻略するのは絶対に無理だ。
マリアバイアス(マリア贔屓)が酷過ぎる。
誰だ、RPGと乙女ゲーとAI技法を混ぜたプログラマーは!
「メルル、お茶を持って来て!」
「お嬢様、まだ寝ていなければいけません」
「大丈夫よ」
「しかし、お医者様が2・3日は横になった方がいいと」
「メルル、私はお茶を持って来てと言ったのよ」
「すみません。すぐにお持ちします」
おいしい!
ほっと息をする。
まだ、頭が混乱している。
不思議だ。
こんなことがあっていいの?
私があのエリザベート。
主人公のマリアは好きじゃなかった。
気が弱くて優柔不断な女の子、ちょっとがんばり屋さんな所が自分に似ていた。
でも、乙女ゲーはいいよ!
がんばれば報われる。
現実はがんばっても報われない。
私のお気に入りは悪役令嬢のエリザベート。
凛とした態度がかっこよかった。
攻略対象の王子様より断然にエリザベートが好きだった。
ヒール(悪役)の方がかっこいい!
会社に入社して、ますますエリザベートが好きになった。
たぶん!
不幸回避にマリアみたいに媚びを売りたくない。
マリアは聖女、誰にでも優しく、清らかな乙女?
違う、あれは売女だ。
媚びなんて売りたくない。
マリアよりエリザベートでよかった。
不運が待っているけど…………!
破滅フラグは回避よ。
これは絶対。
最初から国外追放を前提に進めてゆく。
ない、ない、その選択はない。
外国人に優しい国なんてほとんどない。
金の切れ目が縁の切れ目、金ズルくらいにしか思っていない。
さもなければ異端扱いだ。
疫病でも流行れば、私が疫病を広めたと言われて火炙りになったりする。
国外で悠々自適なんて変な幻想を抱かない方がいい。
エリザベートは美しく気高い。
葵のような気高く威厳に満ちた美しい。
そんな令嬢でありたい。
私は悪役令嬢を貫きますよ。
0
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
ざまぁされるための努力とかしたくない
こうやさい
ファンタジー
ある日あたしは自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生している事に気付いた。
けどなんか環境違いすぎるんだけど?
例のごとく深く考えないで下さい。ゲーム転生系で前世の記憶が戻った理由自体が強制力とかってあんまなくね? って思いつきから書いただけなので。けど知らないだけであるんだろうな。
作中で「身近な物で代用できますよってその身近がすでにないじゃん的な~」とありますが『俺の知識チートが始まらない』の方が書いたのは後です。これから連想して書きました。
ただいま諸事情で出すべきか否か微妙なので棚上げしてたのとか自サイトの方に上げるべきかどうか悩んでたのとか大昔のとかを放出中です。見直しもあまり出来ないのでいつも以上に誤字脱字等も多いです。ご了承下さい。
恐らく後で消す私信。電話機は通販なのでまだ来てないけどAndroidのBlackBerry買いました、中古の。
中古でもノーパソ買えるだけの値段するやんと思っただろうけど、ノーパソの場合は妥協しての機種だけど、BlackBerryは使ってみたかった機種なので(後で「こんなの使えない」とぶん投げる可能性はあるにしろ)。それに電話機は壊れなくても後二年も経たないうちに強制的に買い換え決まってたので、最低限の覚悟はしてたわけで……もうちょっと壊れるのが遅かったらそれに手をつけてた可能性はあるけど。それにタブレットの調子も最近悪いのでガラケー買ってそっちも別に買い換える可能性を考えると、妥協ノーパソより有意義かなと。妥協して惰性で使い続けるの苦痛だからね。
……ちなみにパソの調子ですが……なんか無意識に「もう嫌だ」とエンドレスでつぶやいてたらしいくらいの速度です。これだって10動くっていわれてるの買ってハードディスクとか取り替えてもらったりしたんだけどなぁ。
乙女ゲームのヒロインに転生したのに、ストーリーが始まる前になぜかウチの従者が全部終わらせてたんですが
侑子
恋愛
十歳の時、自分が乙女ゲームのヒロインに転生していたと気づいたアリス。幼なじみで従者のジェイドと準備をしながら、ハッピーエンドを目指してゲームスタートの魔法学園入学までの日々を過ごす。
しかし、いざ入学してみれば、攻略対象たちはなぜか皆他の令嬢たちとラブラブで、アリスの入る隙間はこれっぽっちもない。
「どうして!? 一体どうしてなの~!?」
いつの間にか従者に外堀を埋められ、乙女ゲームが始まらないようにされていたヒロインのお話。
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
無事にバッドエンドは回避できたので、これからは自由に楽しく生きていきます。
木山楽斗
恋愛
悪役令嬢ラナトゥーリ・ウェルリグルに転生した私は、無事にゲームのエンディングである魔法学校の卒業式の日を迎えていた。
本来であれば、ラナトゥーリはこの時点で断罪されており、良くて国外追放になっているのだが、私は大人しく生活を送ったおかげでそれを回避することができていた。
しかしながら、思い返してみると私の今までの人生というものは、それ程面白いものではなかったように感じられる。
特に友達も作らず勉強ばかりしてきたこの人生は、悪いとは言えないが少々彩りに欠けているような気がしたのだ。
せっかく掴んだ二度目の人生を、このまま終わらせていいはずはない。
そう思った私は、これからの人生を楽しいものにすることを決意した。
幸いにも、私はそれ程貴族としてのしがらみに縛られている訳でもない。多少のわがままも許してもらえるはずだ。
こうして私は、改めてゲームの世界で新たな人生を送る決意をするのだった。
※一部キャラクターの名前を変更しました。(リウェルド→リベルト)
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる