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ネフェリア、学園編

メンズ会議

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ネフェリアが王妃様に呼ばれている同時刻、男達もお茶ならね、酒会が繰り広げらろていた。

この国では、ワインは貴族の嗜みとして13歳以降から飲酒が許可されている。

「しかし、バロン。ネフェリアは本当に美しくなったな。あの見目は奇跡に近いぞ？」

国王はワインを含みながら、ネフェリアの姿を思い出す。

「私も驚きました。たった一年半？で、更に成長した息子が…今後心配でなりません。」

ネフェリアの姿に1番驚いたのは自分だとバロンは思う。血が繋がっていても、一目見た時に心が奪われそうになったのが親として恥ずかしい。

「そのネフェリアは？」

ナヴィルリアンはキョロキョロと見回す。

「ネフェリアは、魔女に捕まった。」

国王は苦笑しながら、ナヴィルリアンに言うと、あちゃーっ！と手で顔を覆う。

「母上、ネフェリアみたいな子、好みだから虐めてないと良いけど。」

「母上も、ネフェリアに会いたがっていたからな。」

カウディリアンもフーッと深くため息をつく。

「…で、ネフェリアはモノにできそうなのか？キリウス。」

カリウスはワイングラスを回しながらキリウスに視線を向けた。

「出来るか出来ないかじゃない。モノにする。」

コクリと、ワインを飲み、挑戦的な笑みをカリウスに浮かべる。

その言葉に眉を寄せるヴィヴァリアン。

「聞き捨てならんな。それは私の言葉だ。」

バチリとぶつかる2人の視線に国王も面白そうに見つめる。

「バロンはどちらを応援する？」

「父親としてはあの子が選ぶ方を認めようと思いますし、正直誰にも渡したくないのが親心。…ですが、現在の候補者としてなら、カウディリアン様ですかね。」

眉を寄せながら、厳しい視線を国王に向けるバロンに、より楽しそうに笑う国王。

「「！！」」

「バロン宰相！！」

ショックに唇を噛み締める2人とは反対に喜びに顔を明るくするカウディリアン。

「何故です。義父上。」

「理由を教えて下さい。義父上。」

「義父になった覚えはまだないが。…今回はネフェリアの状況的判断で御二方は婚約者候補となりました。私もそれは納得の上の判断です。…しかし、カウディリアン様は自ら国王を納得させる為ご自身の力でもぎ取りました。…そこを私はあくまで評価を。…最終評価はネフェリアでありますので、お気になさらず。」

なるほど…と、2人は顔を顰めつつ、考え込む。

「それより、状況はどうなんだ？あの美貌だろ？まだ狙っている奴はいるんじゃないか？」

「一応、今は俺が護衛して、勉学は生徒会室で行ってます。婚約者として噂も流れてますから落ち着いては来ています。…ですが、まだ視線は感じますね。」

カリウスの問いにキリウスは答えるが、まだ完璧では無いと顔を歪める。

「そうですね。影からも連絡が来ています。ネフェリアの私物や、使用したものを集めていた者や後をつけている者をがいると。」

エスティリオの言葉間に苦虫を潰したような顔をする大人達。

「あのカトローザ男爵令息の裏にも誰かいるんですよね？」

「ああ、今アリウスが調べている。」
ナヴィルリアンの問いにカウディリアンが頷く。

「情けねーな。俺なら誰であろうと何も言わさなくするぞ？」

カリウスは一気にワインを飲み干す。

ムッとヴィヴァリアン達は顔を顰める。

「っていうか、うだうだしてないで、早くモノにしちゃえよ？ネフェリアもあの感じじゃ、お前らのこと、少なからずは思ってると思うが？」

「少しずつは心開いてくれている。…だが、まだあと一歩確かなものを得れていない。」

ヴィヴァリアンもワインを一気に悔しげに飲み干す。

「んなこと言ってるから、俺が貰っちまうって言うんですよ。マジで俺なら一瞬ですけど、奪いましょうか？」

「オヤジは黙ってろ！！」

カリウスの言葉に、キリウスは怒鳴る。

「ネフェリアから聞いたぞ！昔、風呂場で剥いてやったんだってな！！」

「「「「なにー！！？」」」」

「カリウス！お前！誠か！！う、羨ま…ゴフン！！」
ギロッとバロンに睨まれ咳する国王。

「カリウス！私もまだ、しっかり触れていないモノを！！」

ギリギリと歯を軋ませるヴィヴァリアンは鬼の形相でカリウスを睨む。

カウディリアンはショックのあまり固まり、ナヴィルリアンは妄想したのか赤らめて俯いた。

「父上…本当ですか？」

エスティリオをバロンに伺うが、悔しそうに頷くバロンに拳を握りしめてる

「クッ！私がしたかった！」

エスティリオの発言に、私もだよと呟くバロン。

「早い者勝ちだ。悔しかったら、早く惚れさせて、自分から食べて欲しいと言わせてみせろ。」

フンッと鼻息荒く仁王立ちするカリウスにグッ！！黙る婚約者候補達。

ただでさえデカイカリウスがよりデカく感じた3人だった。

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