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悲しい現実
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二回目の関係を持った二人は病院内での人の目はあまり気にしなくなっていた。
ただ瑠衣の私への依存が増したことだけは確かだった。
その行動は日に日に増してきた。
消灯時間になっても部屋に戻りたがらないのは毎日でだったが、やがては真夜中に私の部屋に入ってくる様になったのだ。
もちろん男性の部屋に女性が入ることなど禁止で、看護婦に見つかったら一大事である。
幸い、その夜は看護婦に見つかることなく私の部屋から出て行ってくれたが、その日はそれからは一睡もできなかったのだ。
またある時は部屋に入ってきたので瑠衣を宥めて自分の部屋まで送って行ったが、また時間が経つと私のベッドの横にいるのだ。
絶対に最後には見つかる…と思っていた矢先、次の朝ご飯を食べにいく前に婦長から呼び止められた。
私の部屋の前で瑠衣が寝ていたと言うのだ。
確かに夜中に来てはいたが瑠衣の部屋まで送り、今日は必ず部屋を出ないようにと話をしたのに…。
「うちの病院は割と自由な環境になっているので男女の患者で依存する人がいるんです。
あなたも優しい人だから瑠衣さんは依存してしまったんだと思います。
もし部屋に入れてくれと言われても絶対に入れてはいけませんよ。
それだけは禁止ですから…」
婦長は瑠衣に何故この場所にいたのかを聞いたらしい。
その問いに瑠衣が「自分の意思とは関係なしでここに歩いてきた」
と答えたと言うのだ。
おそらくそう言わないと私までが強制退院になるかもしれないと思ったのであろう。
瑠衣には厳重注意が言い渡されて私の部屋の前には看護婦の監視が絶えずある様になった。
その日から夜は消灯と同時に部屋に入らなくてはならなくなったが遂には私の部屋に入る姿を看護婦に見つかる事になり、瑠衣は強制退院させられる事になったのだった。
その後の瑠衣の消息は私の知る由ではない。
ただ本当に関わった人を全て不幸のどん底に落とす男、それが私なのである。
それからの私の入院生活は何のへんもなく続き、二ヶ月後には退院した。
保険会社に給付金の手続きをして病院に診断書を書いてもらってから書類を四社に送った。
程なく一週間以内に全社からの給付金が私の口座に振り込まれていたのであった。
総額二百四十万円。
病院代を引いても手元に二百万円は残った計算になる。
そのやり方に私は大胆に人を入院させて金にする方法を考え出したのである。
それが私の保険金詐欺の最初のやり方だったのだ。
ただ瑠衣の私への依存が増したことだけは確かだった。
その行動は日に日に増してきた。
消灯時間になっても部屋に戻りたがらないのは毎日でだったが、やがては真夜中に私の部屋に入ってくる様になったのだ。
もちろん男性の部屋に女性が入ることなど禁止で、看護婦に見つかったら一大事である。
幸い、その夜は看護婦に見つかることなく私の部屋から出て行ってくれたが、その日はそれからは一睡もできなかったのだ。
またある時は部屋に入ってきたので瑠衣を宥めて自分の部屋まで送って行ったが、また時間が経つと私のベッドの横にいるのだ。
絶対に最後には見つかる…と思っていた矢先、次の朝ご飯を食べにいく前に婦長から呼び止められた。
私の部屋の前で瑠衣が寝ていたと言うのだ。
確かに夜中に来てはいたが瑠衣の部屋まで送り、今日は必ず部屋を出ないようにと話をしたのに…。
「うちの病院は割と自由な環境になっているので男女の患者で依存する人がいるんです。
あなたも優しい人だから瑠衣さんは依存してしまったんだと思います。
もし部屋に入れてくれと言われても絶対に入れてはいけませんよ。
それだけは禁止ですから…」
婦長は瑠衣に何故この場所にいたのかを聞いたらしい。
その問いに瑠衣が「自分の意思とは関係なしでここに歩いてきた」
と答えたと言うのだ。
おそらくそう言わないと私までが強制退院になるかもしれないと思ったのであろう。
瑠衣には厳重注意が言い渡されて私の部屋の前には看護婦の監視が絶えずある様になった。
その日から夜は消灯と同時に部屋に入らなくてはならなくなったが遂には私の部屋に入る姿を看護婦に見つかる事になり、瑠衣は強制退院させられる事になったのだった。
その後の瑠衣の消息は私の知る由ではない。
ただ本当に関わった人を全て不幸のどん底に落とす男、それが私なのである。
それからの私の入院生活は何のへんもなく続き、二ヶ月後には退院した。
保険会社に給付金の手続きをして病院に診断書を書いてもらってから書類を四社に送った。
程なく一週間以内に全社からの給付金が私の口座に振り込まれていたのであった。
総額二百四十万円。
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