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まるでアホ!
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最終レースが終わって時間を見ると夜の十一時半過ぎだった。
疲れ果てた海斗はすぐにベットに横になり眠りについたのだった。
朝六時前に目が覚めた海斗は昨夜の行動を悔いた。
いつものことだが、もうそんな行動は止めようと心に誓っていたのに…。
ポケットの金を確認した。
昨夜十万円引き出してUFJ銀行に入金していた。
結局昨日は飲み食いも入れて十五万円も使っていた。
家賃とかの支払いをした海斗の持ち金は既に十万円を切っていた。
ヤバイ…!!
何をやってるんだ俺は…!
そう思いながらも海斗の足は場外馬券売り場に向かっていた。
何時ものようにコンビニで競馬新聞を買ってから喫茶店でモーニングを食べながら予想をする。
予想と言っても一番人気の馬の単勝が三倍以下であるかどうかだけである。
三倍以下の単勝でしかも多頭数であれば赤ペンでレースに丸を付けるだけだ。
そのレースだけを買うのだから他は何も考えることはないはずだった。
ふと眺めていた海斗の目が止まった。
確かこの馬は前にとらしてもらった事がある馬だ…。
その馬は一番人気ではなかったが、どうしても買いたくなってしまった。
こうなると少しでも金を持った海斗は流行る気持ちを抑える手段はない。
その馬を軸にしてマルチで五頭のボックスを百円、六千円買い足したのだった。
そんな事をしていたらまた以前の負け負けマンの海斗に戻ってしまう可能性は大だったが、買いたいものは仕方がないのだ。
結局その日はデータ通りに12レース、自分の予想の1レース入れて合計13レース買ってパチンコ屋の休憩所の椅子に腰掛けた。
スロットをやりながらでもテレビで競馬を見るのは時間が潰せるが、それがパチンコ屋の策略だから、土日の週末に高設定の台を入れる必要はない。
それをしなくても週末は競馬をやる人とパチンコをやる人で台は必然的に埋まってくる。
海斗はパチンコで負ける金があるのなら競馬に注ぎ込んだ方がなんぼかいい…。
と考えてパチンコもスロットも今日はしないつもりだった。
第一レースが始まってから少し経って海斗の買ったレースが始まりだした。
だが、自分で予想しているわけではないレースはあまりエキサイティングしない。
海斗の頭の中のアドレナリンが活発に活動しないのである。
しかも当たらないと来てる。
後3レースしかないと言う時にようやく当たりが出るが、三着に二番人気が来る展開で配当は千円余りの本命だ。
海斗のストレスは徐々に溜まっていく。
海斗が自分で予想したレースが始まった。
好きな馬が出ているレースは見ていてやはり興奮する。
アドレナリンが活発に出ているのだ。
そのレースではしっかりその馬が二着に入った。
二、三着の馬もボックスに入っている。
やった! 勝った?
と思ったが、一着には一番人気、二着の馬は二番人気三着には四番人気の本命である。
ただ、そのレースの一番人気は単勝が五倍近くついていたので一万円を超える配当となってそのレースだけで言うと勝ちのレースだった。
やはり自分で予想するギャンブルはエキサイトの度数が違うんだ…!
と一人で納得する海斗だった。
その日の当たりはそのレースだけだった。
消化不良気味の海斗は夜の競輪で少しでも取り戻そうとかけるのだったが、またいつも通りにオケラになってしまった。
何のためのデータか…?
その日の競輪をデータ通りにやっていれば2レース当たっていて配当もそれなりにあり勝っていたはずだった。
携帯を眺めながら自分のアホさに呆れてその日はアパートでビールを一人寂しく飲んで寝ることにした。
次の日からはまたやりたくない仕事だ!
金が尽きた今仕事をするしかない海斗は給料日まで後二十日間は仕事をするしか方法はなかったのだ。
疲れ果てた海斗はすぐにベットに横になり眠りについたのだった。
朝六時前に目が覚めた海斗は昨夜の行動を悔いた。
いつものことだが、もうそんな行動は止めようと心に誓っていたのに…。
ポケットの金を確認した。
昨夜十万円引き出してUFJ銀行に入金していた。
結局昨日は飲み食いも入れて十五万円も使っていた。
家賃とかの支払いをした海斗の持ち金は既に十万円を切っていた。
ヤバイ…!!
何をやってるんだ俺は…!
そう思いながらも海斗の足は場外馬券売り場に向かっていた。
何時ものようにコンビニで競馬新聞を買ってから喫茶店でモーニングを食べながら予想をする。
予想と言っても一番人気の馬の単勝が三倍以下であるかどうかだけである。
三倍以下の単勝でしかも多頭数であれば赤ペンでレースに丸を付けるだけだ。
そのレースだけを買うのだから他は何も考えることはないはずだった。
ふと眺めていた海斗の目が止まった。
確かこの馬は前にとらしてもらった事がある馬だ…。
その馬は一番人気ではなかったが、どうしても買いたくなってしまった。
こうなると少しでも金を持った海斗は流行る気持ちを抑える手段はない。
その馬を軸にしてマルチで五頭のボックスを百円、六千円買い足したのだった。
そんな事をしていたらまた以前の負け負けマンの海斗に戻ってしまう可能性は大だったが、買いたいものは仕方がないのだ。
結局その日はデータ通りに12レース、自分の予想の1レース入れて合計13レース買ってパチンコ屋の休憩所の椅子に腰掛けた。
スロットをやりながらでもテレビで競馬を見るのは時間が潰せるが、それがパチンコ屋の策略だから、土日の週末に高設定の台を入れる必要はない。
それをしなくても週末は競馬をやる人とパチンコをやる人で台は必然的に埋まってくる。
海斗はパチンコで負ける金があるのなら競馬に注ぎ込んだ方がなんぼかいい…。
と考えてパチンコもスロットも今日はしないつもりだった。
第一レースが始まってから少し経って海斗の買ったレースが始まりだした。
だが、自分で予想しているわけではないレースはあまりエキサイティングしない。
海斗の頭の中のアドレナリンが活発に活動しないのである。
しかも当たらないと来てる。
後3レースしかないと言う時にようやく当たりが出るが、三着に二番人気が来る展開で配当は千円余りの本命だ。
海斗のストレスは徐々に溜まっていく。
海斗が自分で予想したレースが始まった。
好きな馬が出ているレースは見ていてやはり興奮する。
アドレナリンが活発に出ているのだ。
そのレースではしっかりその馬が二着に入った。
二、三着の馬もボックスに入っている。
やった! 勝った?
と思ったが、一着には一番人気、二着の馬は二番人気三着には四番人気の本命である。
ただ、そのレースの一番人気は単勝が五倍近くついていたので一万円を超える配当となってそのレースだけで言うと勝ちのレースだった。
やはり自分で予想するギャンブルはエキサイトの度数が違うんだ…!
と一人で納得する海斗だった。
その日の当たりはそのレースだけだった。
消化不良気味の海斗は夜の競輪で少しでも取り戻そうとかけるのだったが、またいつも通りにオケラになってしまった。
何のためのデータか…?
その日の競輪をデータ通りにやっていれば2レース当たっていて配当もそれなりにあり勝っていたはずだった。
携帯を眺めながら自分のアホさに呆れてその日はアパートでビールを一人寂しく飲んで寝ることにした。
次の日からはまたやりたくない仕事だ!
金が尽きた今仕事をするしかない海斗は給料日まで後二十日間は仕事をするしか方法はなかったのだ。
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