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ドリゼラとアナスタシア登場
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今朝の神殿は香ばしい匂いが漂っていた。
今までは神達が仕事をしなかったため、使用人など雇っていれば大赤字だった。
が、仕事をするようになってからは、再び使用人を雇ってもいいのでは?と会議で決まり早速朝食作りをしていた。
「アナスタシア、ちょっとそこのジャガイモとボウル取ってくれる?」
「あ、はーい、ドリゼラ先輩どーぞ」
「にしても何、神がやっとこさ仕事し始めたらしいじゃん」
「みたいですねー、いいことですー」
「あれでしょ、なんか隣国の姫だか寄越して、それで説得してもらったんでしょ?ったく、神とは言え所詮男ってわけか、ああ腹立たしい」
ドリゼラは親の仇のようにジャガイモを潰しながら、顔も見たことも無い姫への妬み半分の悪口をつらつらと並べた。
アナスタシアはまた始まった…と内心思いながら適当に相槌を打っていると
「あのー、なにかお手伝い出来ることはありませんか?」
と澄んだ声が聞こえた。
「ゔわー、ひ、姫様。いえ、そんな姫様に手伝って貰うだなんて恐れ多い」
ドリゼラは冷や汗を浮かべながら早口で言うと
「そうですよー、時期出来上がりますのでもう少しお待ちくださいねー」
と野菜を切りながらアナスタシアが続けた。
「うーん…それでもなにか手伝いたいんです…それとも私じゃ足でまといなんでしょうか…」
「いえいえ、そんなことはないのですが…」
「ったく、お前は相変わらずのお人好しだな」
引きつった笑顔を浮かべるドリゼラの声をカグツチが遮り
「カグツチ様おはようございます」
横にいたヤマトタケルも
「それに君はそんな事しなくてもいいんだよ」
「あ、ヤマトタケル様おはようございます」
「うん、おはよう、今日も見目麗しいね。
何よりも」
ヤマトタケルはフローリアの手の甲にキスをした
「この白くて綺麗な手を汚して欲しくはないからね」
「で、でも、私だけこのまま何もしないでいるっていうのは嫌なんです! 何か、どんな些細なことでも構いませんので、お手伝い出来ることはありませんか?」
「あのなぁー」
しばらく黙っていたカグツチは困ったように口を開いた
「俺やヤマトタケルもこうしてちゃんと仕事をするようになったのも、それがちゃんと認められて2人も使用人が来たのも、みんなお前の…お陰…なんだから…」
「うんうん、使用人達の仕事がこれなら、君の仕事は綺麗なドレスを着て、いつものように笑っていることだよ」
フローリアは真っ赤になりながらも困ったようにカグツチとヤマトタケルの顔を見ると、分かりましたと小さく頬笑み、使用人達に大きく頭を下げると2人に連れられて厨房を後にした。
朝食後、フローリアはまたなにか手伝うことがないかと厨房近くに来ていた。
すると、
「にしても、あのフローリアとかいう女なんなの?姫なんだから姫らしく黙って座ってりゃーいいのに手伝いたいだの。そんなこと初めて言われたわ…しかもやたらと綺麗な顔してて…ムカつくのなんの…」
「あー、ですねー それなのに全然気取ってないし、まさに深窓の姫君って感じで、憧れちゃいますー」
「はぁ?あんた何言ってんの?つーか、ああゆう女に限ってビッチだったりするんだから」
「ちょっとー、聞こえてたらどうするんですかー、でも言えてますよねーギャハハハ」
「あらあら、彼女達ったらなんて言葉遣いをしてるのかしら。なにより」
フローリアは手鏡を取り出し、満足気に自分の顔を見つめた
「そんな時の顔ときたら、見れたものじゃないと言うのにね」
手鏡をしまい、何事も無かったのように踵を返し、自室で本の続きを読むことにした。
今までは神達が仕事をしなかったため、使用人など雇っていれば大赤字だった。
が、仕事をするようになってからは、再び使用人を雇ってもいいのでは?と会議で決まり早速朝食作りをしていた。
「アナスタシア、ちょっとそこのジャガイモとボウル取ってくれる?」
「あ、はーい、ドリゼラ先輩どーぞ」
「にしても何、神がやっとこさ仕事し始めたらしいじゃん」
「みたいですねー、いいことですー」
「あれでしょ、なんか隣国の姫だか寄越して、それで説得してもらったんでしょ?ったく、神とは言え所詮男ってわけか、ああ腹立たしい」
ドリゼラは親の仇のようにジャガイモを潰しながら、顔も見たことも無い姫への妬み半分の悪口をつらつらと並べた。
アナスタシアはまた始まった…と内心思いながら適当に相槌を打っていると
「あのー、なにかお手伝い出来ることはありませんか?」
と澄んだ声が聞こえた。
「ゔわー、ひ、姫様。いえ、そんな姫様に手伝って貰うだなんて恐れ多い」
ドリゼラは冷や汗を浮かべながら早口で言うと
「そうですよー、時期出来上がりますのでもう少しお待ちくださいねー」
と野菜を切りながらアナスタシアが続けた。
「うーん…それでもなにか手伝いたいんです…それとも私じゃ足でまといなんでしょうか…」
「いえいえ、そんなことはないのですが…」
「ったく、お前は相変わらずのお人好しだな」
引きつった笑顔を浮かべるドリゼラの声をカグツチが遮り
「カグツチ様おはようございます」
横にいたヤマトタケルも
「それに君はそんな事しなくてもいいんだよ」
「あ、ヤマトタケル様おはようございます」
「うん、おはよう、今日も見目麗しいね。
何よりも」
ヤマトタケルはフローリアの手の甲にキスをした
「この白くて綺麗な手を汚して欲しくはないからね」
「で、でも、私だけこのまま何もしないでいるっていうのは嫌なんです! 何か、どんな些細なことでも構いませんので、お手伝い出来ることはありませんか?」
「あのなぁー」
しばらく黙っていたカグツチは困ったように口を開いた
「俺やヤマトタケルもこうしてちゃんと仕事をするようになったのも、それがちゃんと認められて2人も使用人が来たのも、みんなお前の…お陰…なんだから…」
「うんうん、使用人達の仕事がこれなら、君の仕事は綺麗なドレスを着て、いつものように笑っていることだよ」
フローリアは真っ赤になりながらも困ったようにカグツチとヤマトタケルの顔を見ると、分かりましたと小さく頬笑み、使用人達に大きく頭を下げると2人に連れられて厨房を後にした。
朝食後、フローリアはまたなにか手伝うことがないかと厨房近くに来ていた。
すると、
「にしても、あのフローリアとかいう女なんなの?姫なんだから姫らしく黙って座ってりゃーいいのに手伝いたいだの。そんなこと初めて言われたわ…しかもやたらと綺麗な顔してて…ムカつくのなんの…」
「あー、ですねー それなのに全然気取ってないし、まさに深窓の姫君って感じで、憧れちゃいますー」
「はぁ?あんた何言ってんの?つーか、ああゆう女に限ってビッチだったりするんだから」
「ちょっとー、聞こえてたらどうするんですかー、でも言えてますよねーギャハハハ」
「あらあら、彼女達ったらなんて言葉遣いをしてるのかしら。なにより」
フローリアは手鏡を取り出し、満足気に自分の顔を見つめた
「そんな時の顔ときたら、見れたものじゃないと言うのにね」
手鏡をしまい、何事も無かったのように踵を返し、自室で本の続きを読むことにした。
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