5 / 5
最悪。。。
しおりを挟む
「ふぁあぁ~」
不味い。
よりによって、大欠伸が手で隠せなかった。
おしゃれな喫茶店で、正面の席には相澤君が座っているのに。
無様に 大口を開けてしまったのだ。
決して眠気に屈した訳ではないのに。
むしろ緊張している。
それこそ、とっさに口を隠す手が動かない程に。
悲しいかな、何故か私は緊張すると、欠伸が出てしまう体質。
だからこそ、相澤君との初デートが始まったばかりのタイミングで大欠伸なのだ。
最悪。。。
----------
(ん?!)
開いていた口が閉じた瞬間。
上唇と下唇の間に、違和感を感じた。
歯で軽く噛んで舌で探る。
やはり、何かがあった。
欠伸に連動して 閉じてしまった目を、ゆっくり開く。
何と私は、相澤君の右手の人差し指を咥えていた──
----------
「─ ううう。何するのぉ」
指が引き抜かれるや否や、私は相澤君に抗議した。
同時に、急いでバックからハンカチを取り出す。
「だ、大丈夫?」
席から腰を浮かした私は、素早く相澤君の手首を掴んで、自分が咥えた人差し指をハンカチで拭いた。
「口の中は細菌がいっぱいなんだよ? 汚いんだよ!?」
「あのね…春香ちゃん。ここは……僕を怒る所じゃないかな………」
「でも私、相澤君の指、咥えた上で舐めちゃったし!」
「うん。悪いのは僕だから。だから、まずは落ち着こうか?」
----------
「─ 取り乱しました」
落ち着いた私は、頭を下げた。
「── ごめんなさい」
「いや。悪いのは僕だから」
「でも…何であんな事を……」
「どうも春香ちゃん。緊張してるみたいだから、それをほぐそうかなと」
何と相澤君は、気付いてくれていたらしい。
私が緊張していた事に。
ちょっとうれしくなった。
「お、大げさに騒いじゃって 申し訳ないです」
「うん。気にしないで」
「でも…相澤君の指、舐めちゃったし……」
「大丈夫。不快どころか、むしろ気持ちよかったから♪」
思わず私は、相澤君を凝視する。
(この人は、付き合ったら駄目な人だ)
急いでバックから財布を取り出し、自分の分の紅茶代を出した。
「ん?」
テーブルにお金を置き、目を合わせずに立ち上がる。
「え?! 何?!」
振り返る事なく私は、一目散に店を出た。
「え!? ちょっと! 春香ちゃん!? なんでぇー」
不味い。
よりによって、大欠伸が手で隠せなかった。
おしゃれな喫茶店で、正面の席には相澤君が座っているのに。
無様に 大口を開けてしまったのだ。
決して眠気に屈した訳ではないのに。
むしろ緊張している。
それこそ、とっさに口を隠す手が動かない程に。
悲しいかな、何故か私は緊張すると、欠伸が出てしまう体質。
だからこそ、相澤君との初デートが始まったばかりのタイミングで大欠伸なのだ。
最悪。。。
----------
(ん?!)
開いていた口が閉じた瞬間。
上唇と下唇の間に、違和感を感じた。
歯で軽く噛んで舌で探る。
やはり、何かがあった。
欠伸に連動して 閉じてしまった目を、ゆっくり開く。
何と私は、相澤君の右手の人差し指を咥えていた──
----------
「─ ううう。何するのぉ」
指が引き抜かれるや否や、私は相澤君に抗議した。
同時に、急いでバックからハンカチを取り出す。
「だ、大丈夫?」
席から腰を浮かした私は、素早く相澤君の手首を掴んで、自分が咥えた人差し指をハンカチで拭いた。
「口の中は細菌がいっぱいなんだよ? 汚いんだよ!?」
「あのね…春香ちゃん。ここは……僕を怒る所じゃないかな………」
「でも私、相澤君の指、咥えた上で舐めちゃったし!」
「うん。悪いのは僕だから。だから、まずは落ち着こうか?」
----------
「─ 取り乱しました」
落ち着いた私は、頭を下げた。
「── ごめんなさい」
「いや。悪いのは僕だから」
「でも…何であんな事を……」
「どうも春香ちゃん。緊張してるみたいだから、それをほぐそうかなと」
何と相澤君は、気付いてくれていたらしい。
私が緊張していた事に。
ちょっとうれしくなった。
「お、大げさに騒いじゃって 申し訳ないです」
「うん。気にしないで」
「でも…相澤君の指、舐めちゃったし……」
「大丈夫。不快どころか、むしろ気持ちよかったから♪」
思わず私は、相澤君を凝視する。
(この人は、付き合ったら駄目な人だ)
急いでバックから財布を取り出し、自分の分の紅茶代を出した。
「ん?」
テーブルにお金を置き、目を合わせずに立ち上がる。
「え?! 何?!」
振り返る事なく私は、一目散に店を出た。
「え!? ちょっと! 春香ちゃん!? なんでぇー」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
踏み台(王女)にも事情はある
mios
恋愛
戒律の厳しい修道院に王女が送られた。
聖女ビアンカに魔物をけしかけた罪で投獄され、処刑を免れた結果のことだ。
王女が居なくなって平和になった筈、なのだがそれから何故か原因不明の不調が蔓延し始めて……原因究明の為、王女の元婚約者が調査に乗り出した。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる