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回り出す歯車
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次の日曜こそ休みを取ろうと休む暇なく働いても、次の日には書類が山積みされている、そんな毎日だ。
2人とも仕事が忙しいのをわかっているので、その約束についてはとりあえず触れてこない。
俺の意識が変わったのもあると思う。
今は振られてもなんでも、真由に会いたくてしょうがないと思っているから。
でも、この仕事が落ち着くのって、あとどれくらいかかるんだろうなー…。
向こう側も見えないくらいの書類の山を見て、なんだか果てしなく遠い未来のことな気がしてきた。
ため息をつきたくなる気持ちを抑えて、目の前のものから1枚1枚処理をしていく。
そんなときだった。
それは本当に突然で。
いつものように机に広がる書類を見つめカタカタとパソコンで作業していると、大倉から『至急連絡をくれ』と短いメールが入った。
大倉からメールが来るのは珍しいことじゃない。
でも、いつもなら忙しいのをわかっているから返信を急がせるようなことはしない。
何か緊急事態だろうか?
「…」
時計をチラリと見ると、時刻はまもなく12時を迎えようとしていた。
俺は書類を整理してケータイを片手に立ち上がった。
2人とも仕事が忙しいのをわかっているので、その約束についてはとりあえず触れてこない。
俺の意識が変わったのもあると思う。
今は振られてもなんでも、真由に会いたくてしょうがないと思っているから。
でも、この仕事が落ち着くのって、あとどれくらいかかるんだろうなー…。
向こう側も見えないくらいの書類の山を見て、なんだか果てしなく遠い未来のことな気がしてきた。
ため息をつきたくなる気持ちを抑えて、目の前のものから1枚1枚処理をしていく。
そんなときだった。
それは本当に突然で。
いつものように机に広がる書類を見つめカタカタとパソコンで作業していると、大倉から『至急連絡をくれ』と短いメールが入った。
大倉からメールが来るのは珍しいことじゃない。
でも、いつもなら忙しいのをわかっているから返信を急がせるようなことはしない。
何か緊急事態だろうか?
「…」
時計をチラリと見ると、時刻はまもなく12時を迎えようとしていた。
俺は書類を整理してケータイを片手に立ち上がった。
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