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葛藤
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吉哉さんの退院の日が決まった。
神様のイタズラか…。
まぁそれは置いといて。
私は悩んでいた。
素直になるって決めたけど。
それが結構難しい…。
だって今までが今までだったし…
今さら素直になんてなれるかな。
だいたい素直にってどうすればいいの!?
あぁ~、頭こんがらがってきた!!
「真由?どうした?」
後ろから声をかけられる。
気づけば花瓶の水を替えるのに、お見舞いの花を握りしめたままだった。
やばい、今すごく挙動不審だったかも。
「ううん、なんでもない。
そういえば吉哉さん、明後日退院できるんだって」
「明後日か…やっと仕事に戻れるな」
当たり前だけど出てくるのは仕事の心配か…。
前よりは会話が増えた。
しかも普通に。
もうこれでいんじゃない?という疑問も浮かんでくる。
素直になって、例えば告白なんてしちゃったら、この関係はどうなっちゃうの?
表向きは夫婦でも、心も身体の繋がりさえない。
吉哉さんが私を選んだのは、きっと後腐れないからだろう。
吉哉さんに好きな人がいるのも知ってる。
なのに、私が好きなんて言ったらきっとこの関係は崩れる。
「真由、今日はおかしくないか?」
不意に額に手を当てられる。
また考え込んでしまっていたらしい。
「熱はないようだけど…」
覗き込む吉哉さんと目が合う。
神様のイタズラか…。
まぁそれは置いといて。
私は悩んでいた。
素直になるって決めたけど。
それが結構難しい…。
だって今までが今までだったし…
今さら素直になんてなれるかな。
だいたい素直にってどうすればいいの!?
あぁ~、頭こんがらがってきた!!
「真由?どうした?」
後ろから声をかけられる。
気づけば花瓶の水を替えるのに、お見舞いの花を握りしめたままだった。
やばい、今すごく挙動不審だったかも。
「ううん、なんでもない。
そういえば吉哉さん、明後日退院できるんだって」
「明後日か…やっと仕事に戻れるな」
当たり前だけど出てくるのは仕事の心配か…。
前よりは会話が増えた。
しかも普通に。
もうこれでいんじゃない?という疑問も浮かんでくる。
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表向きは夫婦でも、心も身体の繋がりさえない。
吉哉さんが私を選んだのは、きっと後腐れないからだろう。
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なのに、私が好きなんて言ったらきっとこの関係は崩れる。
「真由、今日はおかしくないか?」
不意に額に手を当てられる。
また考え込んでしまっていたらしい。
「熱はないようだけど…」
覗き込む吉哉さんと目が合う。
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