「メジャー・インフラトン」序章4/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節JUMP! JUMP! JUMP! No1)

あおっち

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第7章 僕の愛しい娘。

第1話 苫小牧沖、敵発見!衛星軌道上の確信。

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 地球の照り返しを浴びて、その白い姿を輝かせるシーラス2ボーチャン。
 
 その司令長官室。
 
 沢山の平面モニターに身を沈めるように仕事をしているヨーロッパ系の金髪美人。
 
 その美人がマグカップのコーヒーをすすりながら落ち着きなく、こちらの端末、あちらの端末を叩いてため息をついた。
 
 2箇所の球形の指令室以外、ボーチャンの各所では慣性制御がされ、地球同様に重力があるのだ。
 
 マグカップに入れたコーヒーも、普通に飲めるのだった。
 
 そのカップの周りの平面のモニターは、ボーチャンが放った20機の攻撃型軍事衛星モリガンからの探索波映像だった。全て海面が映っていた。

( ビーッ! )

 机、手前のインターホンが鳴った。
 
 それと同時に、正面横の(モリガン2・14番機)モニターが、苫小牧沖の海中を進む潜水艦艦隊を捉えたのだ。ドアの手前には清水中尉がインターホンを押さえて立っていた。そして報告する。
 
「長官、エネミー、捉えました。」
 
 インターホンに手を添えて、清水に指示をするソスノフスカ。
 
「清水、警報。」
 
「ハイ。」
 
 スマハンドの一部を押す清水中佐。全館にレッドアラートが鳴り始めた。

( ウォウオーン!ウォウオーン!ウォウオーン! )
 
( ウォウオーン!ウォウオーン!ウォウオーン! )

「そちらに行く。シーラスへ第2種戦闘準備発令。発見したモリガン2の14番機は、監視継続。え~、」
 
 各モリガンの配置図を見て、再び指示するソスノフスカ。
 
「え~、モリガン1の9番機はバックアップで待機。それ以外のモリガンは回収。そして、シーラスワンへ情報をリンク。アレースに大気圏外攻撃待機要請を。清水、そちらへ行く。」
 
 ドア開閉ボタンをおす清水中尉。
 
 司令官室のドアが開き、横に立つ清水中尉が敬礼をした。
 
 目礼するソスノフスカ。
 
 敬礼する腕を下げながら報告する清水中尉だった。
 
「既に、千歳シーラスワンに報告。データリンク開始しました。アレースより返信、準備完了との事です。」
 
「宜しい。」
 
 女性司令長官は椅子から立ち上がり、歩き始めた。が、机の上に置き忘れた制帽を取りに戻り、再び入り口に向かった。
 
 ドアの横に立つ清水の前で立ち止まり、ニッコリした。
 
 制服の裾を正して、ヒールを鳴らしながら、球体司令室に向かう二人。

( ウォウオーン!ウォウオーン!ウォウオーン! )

 千歳シーラスワンのオペレーションルーム、最上段のベランダで腕を組みながらボーチャンから送られるモリガン2、14番機の映像を睨んでみる御舩とメリッサ・ガー・サイオン秘書官。

( ウォウオーン!ウォウオーン!ウォウオーン! )

 シーラス・台湾のアフロダイテイの偽装艦橋オペレーションルーム。
 
 最上段の上で、あごひげを撫でながら大型モニターに映る同じ映像を見ているクォ司令官。
 
( ウォウオーン!ウォウオーン!ウォウオーン! )

 日本国宙軍、自衛隊・共同第3月衛星基地の指令室で、響き渡る警報。
 
 基地司令の近藤と、アルフレッドと共に映像を見る椎葉繁。

( ウォウオーン!ウォウオーン!ウォウオーン! )

 サンパチトレーラーの中で鳴るサイレン。3人の叔母様がモニターの前で、移動椅子に、どでんっと座って紅茶をすすっていた。
 
「もう、姉さんうるさい。切って。」
 
「ハイハイ。(カチっ。)切ったよ。」
 
 サイレンを切る京子。
 横で、口をへの字にして両手を広げるオリエッタ。
 腕を組んでボヤくオリエッタ。
 
「まぁ、まぁ。始まっちゃったのね。」
 
 腰をボリボリ掻きながら、お茶をすするオリエッタ。そんなオリエッタを見ながら京子がため息をついた。
 
「さぁて……。私達の本業、オディアの検査はどうなるのやら。ズズズ~。」
 
 他人事の様にお茶をすする3人だった。
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