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第4章 バトル・オブ・苫小牧。敵、着上陸侵攻開始せり!
第2話 奇襲か飽和か?敵の侵攻作戦。
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千歳シーラスワン・オペレーションルーム、ウーラノスCDC。
先頭にメリッサが歩いて来た。その後ろから御舩が厳しい顔をして歩いて来る。
先程のトットの言葉や態度に憤慨していたのかもしれなかった。
ベランダに止まる2人。
そのベランダに、両手を着いて見ている御舩に報告する日本国宙軍側のオペレーター情報武官、岡島上級曹長。
「長官。オルカが来ました。日本国海軍・自衛隊の共同防衛の対潜哨戒部隊が攻撃を開始しました。」
「うむ。苫小牧市の軍・陸自共同混成守備隊とHARMOR防衛部隊は?桐生君。」
岡島の隣、右側のオペレーターの桐生が苫小牧戦況を御舩に伝えた。
「ハイ。軍・陸自共同混成守備隊の地上軍は、撤退を始めてます。」
「……。」
「現在、HARMOR防衛部隊は、敵、味方共に苫小牧市街地でHARMOR同士のオールコンバットです。7、8、9番機の特別編成(各機18機で1中隊)各3中隊は既に敵HARMORと市街地で交戦中。市街地のホワイトタイガー2の敵小隊、敵チャーリー小隊と交戦中です。浜厚真の敵ベータ小隊は10番機のゲームボーイ中隊が包囲中です。初動出現の敵アルファー(少女が乗るエキドナ隊)小隊は、射撃姿勢のまま依然停止したままです。索敵中と思われます。少女の未登録の新型ホワイトタイガーはホンファ・フチャ中尉登録情報では「壊撃-4型G-one」)と思われます。」
厳しい顔をした御舩とメリッサ。
そこに間髪入れず報告する桐生。
「あっ長官、マザーから補足です。」
「なんだ。」
「はっ!シーラスマザーから入電補足、この少女が乗る敵、アルファー小隊。未登録機体の下半身部に鱗状の塗装が確認したとの事です。類似形態からAXIS所属機で、日本ゲーマー名「昇竜」との(オォォー!)分析予想結果です。」
「何っ!」
( オォォー! )
どよめく千歳シーラスワン・オペレーションルームの各国の事務武官たち。
それもそのハズ、中立国スイス開催、世界のHARMORパイロットの祭典、パワー・トゥルーパーズ・オンラインバトルで常に上位の「昇竜」。
その昇竜と同じ塗装がされた実機だったのだ。
噂では、「幼い少女パイロットが搭乗している。」と、全世界の軍関係者が知っていたのだ。
同時に先程のシーンを思い浮かべるウーラノスCDCの事務武官たち。
中にはモニターに、朝日を背に受け銃を向ける少女の再生映像を見る事務武官もいた。
そうだ。ここに居る関係者が、つい先程あった、少女の映像を思い浮かべたのだった。
「とうとう、実機が現れたか。」
腕を組んで考え始める御舩だった。
御舩はもう一度、自分が置かれた現状を考えていた。
現在、シーラスが採っている防衛戦術は、敵AXISによる北海道拠点の奇襲攻撃を想定していたのだ。
まず西側諸国陣営の戦略戦術発想として、WW2(第2次世界大戦)以降、東西冷戦期から今日までは、こちら側の攻撃戦術は、あくまで効率と効果を考え、急襲と奇襲(少数部隊による奇策・集中攻撃)が戦術の柱だった。
敵地への特殊部隊の初動偵察を兼ねた侵入、もしくは戦術目標の達成(敵要人の暗殺、拠点集中攻撃)の為の急襲と奇襲攻撃がメインメニューだった。
だからこそ、各西側諸国はローコストで最大の効果が上がる特殊部隊の編制に力を注いだのだ。
逆に、仮想敵国からの侵略・防衛戦略は、敵による波状および飽和攻撃対策(敵の物量による大量攻撃)を考えていた。
一隻のイージス艦が、一度に150以上の目標を捉え、20発のミサイル防衛が可能などは、敵・飽和攻撃対策の最たる物だ。因みに、我々西側陣営が敵への飽和攻撃を実戦で経験したのは、湾岸戦争だけだった。
中東の小国、クエートに対して西側陣営の多国籍軍が大量に、兵器物量を投入し攻めたのだ。多額の戦費を捻出したのは日本だったが。
敵の波状・飽和攻撃対策に対する奇襲攻撃と防衛戦略。
昨年の対馬防衛戦(戦役)も、その防衛戦略・戦術発想が正解だった。
昨年の対馬戦役(AXIS南北朝鮮軍の大量のHARMOR導入による飽和攻撃)。
敵、南北朝鮮濊域軍の着上陸に対し、多少、成り行き上の有事対応と考えても、結果としては椎葉きよしの核陽動攻撃と奇襲攻撃。
対馬市内北部まで、敵、AXISの南北北朝鮮軍を引きつける迎撃戦闘の自衛隊・日本国陸軍の共同防衛部隊と、背後から襲う椎葉きよし単独の急襲・奇襲攻撃による挟撃だったのだ。
世界の軍が持っている戦略戦術ドクトリン上では、挟撃に分類された戦いが対馬戦役なのだ。
結果、AXIS南北朝鮮軍の一個師団の大部隊が、大幅に戦力をそがれ、敵HARMORを含む地上機動部隊が壊滅したのだ。
仕上げはシーラス宙空軍、ジョナサン・オースティン大尉率いるF-39Bによる上空から拠点爆撃で、敵の完全殲滅が出来たのだった。
だが、今回の内方たちの情報特務科の情報を元に戦略を立てたシーラス・マザーや、シーラス・NATO共同参謀本部の防衛作戦は、あくまでの「敵の奇襲」対応戦との事だったのだ。
「敵の奇襲」と「敵の飽和」攻撃には全く対応・準備が違うのだ。
そこで、「AXISは北海道上陸を目標としている。」と参謀本部の仮想敵・攻撃予想要綱にはあったが、敵の予想主要目標と、敵上陸地点が不明のため、北海道各地の空、海、地上と戦力が分散してしまったのだ。
「敵の奇襲」対応なので、分散された現兵力で十分対応が可能ではあると上層部では考えていたのだ。
しかし、それが正解だったのか?
と、現状と相対する御舩だった。
細かい戦力判定、配置など条件反射で考える御舩だったのだ。
すでに、迎撃対応として台湾攻防戦へ飛び上がった1番機から6番機のオービター。
出撃途中に敵、目標がトマム・占冠村の女真帝国幕府と判明し、それに続いた7番機から10番機のオービターは内国(日本国内)防衛に切り替えた。
その内国防衛のために、特別に装備や組織をオービター機内で改編し、市街地地上戦に急きょHARMOR部隊を機内で換装したのだ。
10番機の「シレーヌ」は出撃前に敵の最終攻撃目標が判明して、神保整備主任達によって地上迎撃バトル用へ換装する事が出来たが、北海道道南上空で待機航行中の7番機か9番機の部隊は、空中の狭い機内で、最低限の換装しか出来なかったのだ。
台湾の金門県に進撃する敵部隊降下攻撃用で、ローマン達と同じく高高度急襲攻撃装備が実装されていたのだ。
機内でパワード・エンジニアリングスーツを着た技術者達が、高高度からの急襲攻撃装備から地上白兵戦・銃・砲撃戦装備に転換し、悪戦苦闘したのは言うまでもない。
その7番機から9番機はシラス加盟国軍の多国籍部隊だ。
機動モービルのHARMOR全機、米仏共同開発の最新鋭機「ロッキード・ダッソー社製RD-HMシリーズ」を使用した。
対して、ガルシア機長の10番機に収まるポーランド宇宙軍のバルトシュ中隊が操るのは、日波共同開発の新型HARMORだった。
邦名「富岳重工製・JPM-36式甲型」、ポーランド名称は「シルフZERO」だった。昨年の対馬防衛戦できよしが戦闘初動で戦った試作機の正式配属バージョンの機体なのだ。
試作機を遥かに上回る機動性。
まるで巨大化した人間の動きだ。
ちなみに椎葉きよしが操るHARMORは旧型で開発や生産も純国産、「川﨑重工製・JPM-34式乙型‐突撃迎撃2型」だった。
見た目は古く、僚機の小林未央大尉、黄志祥(ホァン・ルオ)中尉のJPM-36式甲型(シルフZERO)の様にスマートではなかった。36式は総重量89トン、全長も17.2メートルに対し、きよしの34式はズングリむっくりの総重量103トンで全長も15メートル程。
しかし、見栄えは古いがこの冬、中身を一新しロールアウトした機体なのだ。
その中身はご存じ、天才女流科学者の椎葉京子、麗子・オースティン、オリエッタ・マズル達と黄技術部長率いる第11整備部(第11倉庫)のメンバーで開発したのだ。
その結果、現行の36式・シルフが、新開発の34式の中身の新テクノロジーを採用する為、全世界の工場を止めて再度エンジニア・リ・プランニングを構築して完成したのが「富岳重工製・JPM-36式甲型」、ポーランド名称は「シルフZERO」なのだ。
しかし、今回は対馬戦と打って変わって敵も本気だった。
AXISの本隊、最新鋭機体で新型の壊撃-3型V-2(ホワイトタイガー2)の海兵隊仕様で勝負して来たのだった。
台湾・金門県上陸、泉州本部隊の最新鋭機のそれと同じだった。
さすがに西側最新鋭のRD-HMシリーズや36式まではいかないが、シーラスが手こずる敵の新型HARMORの「壊撃-3型v-2」いわゆるロシア製「ホワイトタイガー2」もかなりの高性能機動力機だったのだ。
敵のパイロットの腕も良いせいか、シーラスHARMOR防衛部隊は、敵、威力偵察部隊の早期撃滅までなかなか至らなかった。
現在までの防衛戦は、敵は偽装貨物船から出現するなど、明らかに敵の奇襲攻撃なのだ。
しかし、奇襲にしては何か変だと思った御舩。
左眉が上がった。
先頭にメリッサが歩いて来た。その後ろから御舩が厳しい顔をして歩いて来る。
先程のトットの言葉や態度に憤慨していたのかもしれなかった。
ベランダに止まる2人。
そのベランダに、両手を着いて見ている御舩に報告する日本国宙軍側のオペレーター情報武官、岡島上級曹長。
「長官。オルカが来ました。日本国海軍・自衛隊の共同防衛の対潜哨戒部隊が攻撃を開始しました。」
「うむ。苫小牧市の軍・陸自共同混成守備隊とHARMOR防衛部隊は?桐生君。」
岡島の隣、右側のオペレーターの桐生が苫小牧戦況を御舩に伝えた。
「ハイ。軍・陸自共同混成守備隊の地上軍は、撤退を始めてます。」
「……。」
「現在、HARMOR防衛部隊は、敵、味方共に苫小牧市街地でHARMOR同士のオールコンバットです。7、8、9番機の特別編成(各機18機で1中隊)各3中隊は既に敵HARMORと市街地で交戦中。市街地のホワイトタイガー2の敵小隊、敵チャーリー小隊と交戦中です。浜厚真の敵ベータ小隊は10番機のゲームボーイ中隊が包囲中です。初動出現の敵アルファー(少女が乗るエキドナ隊)小隊は、射撃姿勢のまま依然停止したままです。索敵中と思われます。少女の未登録の新型ホワイトタイガーはホンファ・フチャ中尉登録情報では「壊撃-4型G-one」)と思われます。」
厳しい顔をした御舩とメリッサ。
そこに間髪入れず報告する桐生。
「あっ長官、マザーから補足です。」
「なんだ。」
「はっ!シーラスマザーから入電補足、この少女が乗る敵、アルファー小隊。未登録機体の下半身部に鱗状の塗装が確認したとの事です。類似形態からAXIS所属機で、日本ゲーマー名「昇竜」との(オォォー!)分析予想結果です。」
「何っ!」
( オォォー! )
どよめく千歳シーラスワン・オペレーションルームの各国の事務武官たち。
それもそのハズ、中立国スイス開催、世界のHARMORパイロットの祭典、パワー・トゥルーパーズ・オンラインバトルで常に上位の「昇竜」。
その昇竜と同じ塗装がされた実機だったのだ。
噂では、「幼い少女パイロットが搭乗している。」と、全世界の軍関係者が知っていたのだ。
同時に先程のシーンを思い浮かべるウーラノスCDCの事務武官たち。
中にはモニターに、朝日を背に受け銃を向ける少女の再生映像を見る事務武官もいた。
そうだ。ここに居る関係者が、つい先程あった、少女の映像を思い浮かべたのだった。
「とうとう、実機が現れたか。」
腕を組んで考え始める御舩だった。
御舩はもう一度、自分が置かれた現状を考えていた。
現在、シーラスが採っている防衛戦術は、敵AXISによる北海道拠点の奇襲攻撃を想定していたのだ。
まず西側諸国陣営の戦略戦術発想として、WW2(第2次世界大戦)以降、東西冷戦期から今日までは、こちら側の攻撃戦術は、あくまで効率と効果を考え、急襲と奇襲(少数部隊による奇策・集中攻撃)が戦術の柱だった。
敵地への特殊部隊の初動偵察を兼ねた侵入、もしくは戦術目標の達成(敵要人の暗殺、拠点集中攻撃)の為の急襲と奇襲攻撃がメインメニューだった。
だからこそ、各西側諸国はローコストで最大の効果が上がる特殊部隊の編制に力を注いだのだ。
逆に、仮想敵国からの侵略・防衛戦略は、敵による波状および飽和攻撃対策(敵の物量による大量攻撃)を考えていた。
一隻のイージス艦が、一度に150以上の目標を捉え、20発のミサイル防衛が可能などは、敵・飽和攻撃対策の最たる物だ。因みに、我々西側陣営が敵への飽和攻撃を実戦で経験したのは、湾岸戦争だけだった。
中東の小国、クエートに対して西側陣営の多国籍軍が大量に、兵器物量を投入し攻めたのだ。多額の戦費を捻出したのは日本だったが。
敵の波状・飽和攻撃対策に対する奇襲攻撃と防衛戦略。
昨年の対馬防衛戦(戦役)も、その防衛戦略・戦術発想が正解だった。
昨年の対馬戦役(AXIS南北朝鮮軍の大量のHARMOR導入による飽和攻撃)。
敵、南北朝鮮濊域軍の着上陸に対し、多少、成り行き上の有事対応と考えても、結果としては椎葉きよしの核陽動攻撃と奇襲攻撃。
対馬市内北部まで、敵、AXISの南北北朝鮮軍を引きつける迎撃戦闘の自衛隊・日本国陸軍の共同防衛部隊と、背後から襲う椎葉きよし単独の急襲・奇襲攻撃による挟撃だったのだ。
世界の軍が持っている戦略戦術ドクトリン上では、挟撃に分類された戦いが対馬戦役なのだ。
結果、AXIS南北朝鮮軍の一個師団の大部隊が、大幅に戦力をそがれ、敵HARMORを含む地上機動部隊が壊滅したのだ。
仕上げはシーラス宙空軍、ジョナサン・オースティン大尉率いるF-39Bによる上空から拠点爆撃で、敵の完全殲滅が出来たのだった。
だが、今回の内方たちの情報特務科の情報を元に戦略を立てたシーラス・マザーや、シーラス・NATO共同参謀本部の防衛作戦は、あくまでの「敵の奇襲」対応戦との事だったのだ。
「敵の奇襲」と「敵の飽和」攻撃には全く対応・準備が違うのだ。
そこで、「AXISは北海道上陸を目標としている。」と参謀本部の仮想敵・攻撃予想要綱にはあったが、敵の予想主要目標と、敵上陸地点が不明のため、北海道各地の空、海、地上と戦力が分散してしまったのだ。
「敵の奇襲」対応なので、分散された現兵力で十分対応が可能ではあると上層部では考えていたのだ。
しかし、それが正解だったのか?
と、現状と相対する御舩だった。
細かい戦力判定、配置など条件反射で考える御舩だったのだ。
すでに、迎撃対応として台湾攻防戦へ飛び上がった1番機から6番機のオービター。
出撃途中に敵、目標がトマム・占冠村の女真帝国幕府と判明し、それに続いた7番機から10番機のオービターは内国(日本国内)防衛に切り替えた。
その内国防衛のために、特別に装備や組織をオービター機内で改編し、市街地地上戦に急きょHARMOR部隊を機内で換装したのだ。
10番機の「シレーヌ」は出撃前に敵の最終攻撃目標が判明して、神保整備主任達によって地上迎撃バトル用へ換装する事が出来たが、北海道道南上空で待機航行中の7番機か9番機の部隊は、空中の狭い機内で、最低限の換装しか出来なかったのだ。
台湾の金門県に進撃する敵部隊降下攻撃用で、ローマン達と同じく高高度急襲攻撃装備が実装されていたのだ。
機内でパワード・エンジニアリングスーツを着た技術者達が、高高度からの急襲攻撃装備から地上白兵戦・銃・砲撃戦装備に転換し、悪戦苦闘したのは言うまでもない。
その7番機から9番機はシラス加盟国軍の多国籍部隊だ。
機動モービルのHARMOR全機、米仏共同開発の最新鋭機「ロッキード・ダッソー社製RD-HMシリーズ」を使用した。
対して、ガルシア機長の10番機に収まるポーランド宇宙軍のバルトシュ中隊が操るのは、日波共同開発の新型HARMORだった。
邦名「富岳重工製・JPM-36式甲型」、ポーランド名称は「シルフZERO」だった。昨年の対馬防衛戦できよしが戦闘初動で戦った試作機の正式配属バージョンの機体なのだ。
試作機を遥かに上回る機動性。
まるで巨大化した人間の動きだ。
ちなみに椎葉きよしが操るHARMORは旧型で開発や生産も純国産、「川﨑重工製・JPM-34式乙型‐突撃迎撃2型」だった。
見た目は古く、僚機の小林未央大尉、黄志祥(ホァン・ルオ)中尉のJPM-36式甲型(シルフZERO)の様にスマートではなかった。36式は総重量89トン、全長も17.2メートルに対し、きよしの34式はズングリむっくりの総重量103トンで全長も15メートル程。
しかし、見栄えは古いがこの冬、中身を一新しロールアウトした機体なのだ。
その中身はご存じ、天才女流科学者の椎葉京子、麗子・オースティン、オリエッタ・マズル達と黄技術部長率いる第11整備部(第11倉庫)のメンバーで開発したのだ。
その結果、現行の36式・シルフが、新開発の34式の中身の新テクノロジーを採用する為、全世界の工場を止めて再度エンジニア・リ・プランニングを構築して完成したのが「富岳重工製・JPM-36式甲型」、ポーランド名称は「シルフZERO」なのだ。
しかし、今回は対馬戦と打って変わって敵も本気だった。
AXISの本隊、最新鋭機体で新型の壊撃-3型V-2(ホワイトタイガー2)の海兵隊仕様で勝負して来たのだった。
台湾・金門県上陸、泉州本部隊の最新鋭機のそれと同じだった。
さすがに西側最新鋭のRD-HMシリーズや36式まではいかないが、シーラスが手こずる敵の新型HARMORの「壊撃-3型v-2」いわゆるロシア製「ホワイトタイガー2」もかなりの高性能機動力機だったのだ。
敵のパイロットの腕も良いせいか、シーラスHARMOR防衛部隊は、敵、威力偵察部隊の早期撃滅までなかなか至らなかった。
現在までの防衛戦は、敵は偽装貨物船から出現するなど、明らかに敵の奇襲攻撃なのだ。
しかし、奇襲にしては何か変だと思った御舩。
左眉が上がった。
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