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第6章 白い悪魔。
第3話 F-39B、ネオファントム。
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……宇宙空間に浮かぶ惑星。
半球が明るく輝き、青く美しい水の惑星。それは月軌道から見た地球だった。その半球で輝く地球に向かう24個の小さな光。
その光に近づいていくと、星の粒たちの光が織り成す暗闇を高速で移動する、羽を折りたたんだ美しい流線型の宇宙船……。
地球大気内と、真空の宇宙で飛ぶ新型の戦闘機だった。
それが宇宙空間を航行していたのだ。
新型の宙空急襲攻撃戦闘機F-39B、通称ニューファントムとか、ネオファントムと世界の軍隊で呼ばれていた。
この機体の全てが、ニューテクノロジー、それもオーバー・テクノロジーの塊だった。
素材、外殻、エンジン、制御システム全てがだ。最強の新型迎撃戦闘機だった。そのネオファントム24機の1個中隊が、月軌道での対地迎撃ミサイルテストを終えて、最終フェーズへ進んでいたのだ。
新型兵装の地球大気圏再突入( E I )試験だった。
月での宙対月面発射試験が終わり、地球軌道に向かっていたのだ。この最終フェーズの後、この24機は全機、パイロットも含めて、北海道千歳のシラス加盟国軍、いわゆる千歳シーラスワンに引き渡されるのだった。
( ピッ。こちらMisawa USA Space Force Base contorol。 MSFCT、MSFCT。第1機動宙空艦隊打撃群、 第13宙空防衛部隊・宙空対地急襲攻撃第1中隊ムーンリバーワン、聞こえるか?ムーンリバーワン、オーバー。 )
「MSFCT、MSFCT、こちらムーンリバーワン。感度良好。オーバー。」
( ピッ。ムーンリバーワン。朗報だ。日本政府が重い腰を上げた。日本政府が重い腰を上げた。E Iポイント修正、31.05から23.40に変更。カピー? )
「アイカピーザッ。直ちに突入ポイント修正をする。31.05から23.40へ変更だな。E I指定時間はあるか?カピー?」
( ピッ。なるべく早く。だ!繰り返す、なるべく早く。だ!ユーカピー? )
「アイカピーザッ。」
この宙空飛行中隊はUSASF、ジョナサン・M・オースティン大尉が中隊長を務めていた。彼は椎葉きよしの親戚なのだ。彼の妻の麗子・オースティンは椎葉きよしの母、京子の妹なのだ。
2列の単縦編隊で航行中のムーンリバー中隊。背後には少しづつ月が遠ざかっていく。各機のキャノピーの後ろに映る昼の月。キャノピーの前面には半球の地球が綺麗に映っている。
( 中隊長、全機E I ポイントの更新終わりました。全機、反映を確認。カピー? )
「了解。シモンズ准尉、恐らく実戦になる。全機、装備の単体詳細チェックを通達。カピー?」
( カピーザッ。装備のチェックを全機通達いたします。)
「……。」
横で飛行している部下に2指敬礼をして合図するジョナサン。
ジョナサンも搭載AIに装備品チェックの指示をする。ジョナサンの声に反応するAIだった。
「宜しいか。」
( ハイ大尉。ご指示を。 )
時速75,000キロの猛スピードで地球に帰還する24機だった。
半球が明るく輝き、青く美しい水の惑星。それは月軌道から見た地球だった。その半球で輝く地球に向かう24個の小さな光。
その光に近づいていくと、星の粒たちの光が織り成す暗闇を高速で移動する、羽を折りたたんだ美しい流線型の宇宙船……。
地球大気内と、真空の宇宙で飛ぶ新型の戦闘機だった。
それが宇宙空間を航行していたのだ。
新型の宙空急襲攻撃戦闘機F-39B、通称ニューファントムとか、ネオファントムと世界の軍隊で呼ばれていた。
この機体の全てが、ニューテクノロジー、それもオーバー・テクノロジーの塊だった。
素材、外殻、エンジン、制御システム全てがだ。最強の新型迎撃戦闘機だった。そのネオファントム24機の1個中隊が、月軌道での対地迎撃ミサイルテストを終えて、最終フェーズへ進んでいたのだ。
新型兵装の地球大気圏再突入( E I )試験だった。
月での宙対月面発射試験が終わり、地球軌道に向かっていたのだ。この最終フェーズの後、この24機は全機、パイロットも含めて、北海道千歳のシラス加盟国軍、いわゆる千歳シーラスワンに引き渡されるのだった。
( ピッ。こちらMisawa USA Space Force Base contorol。 MSFCT、MSFCT。第1機動宙空艦隊打撃群、 第13宙空防衛部隊・宙空対地急襲攻撃第1中隊ムーンリバーワン、聞こえるか?ムーンリバーワン、オーバー。 )
「MSFCT、MSFCT、こちらムーンリバーワン。感度良好。オーバー。」
( ピッ。ムーンリバーワン。朗報だ。日本政府が重い腰を上げた。日本政府が重い腰を上げた。E Iポイント修正、31.05から23.40に変更。カピー? )
「アイカピーザッ。直ちに突入ポイント修正をする。31.05から23.40へ変更だな。E I指定時間はあるか?カピー?」
( ピッ。なるべく早く。だ!繰り返す、なるべく早く。だ!ユーカピー? )
「アイカピーザッ。」
この宙空飛行中隊はUSASF、ジョナサン・M・オースティン大尉が中隊長を務めていた。彼は椎葉きよしの親戚なのだ。彼の妻の麗子・オースティンは椎葉きよしの母、京子の妹なのだ。
2列の単縦編隊で航行中のムーンリバー中隊。背後には少しづつ月が遠ざかっていく。各機のキャノピーの後ろに映る昼の月。キャノピーの前面には半球の地球が綺麗に映っている。
( 中隊長、全機E I ポイントの更新終わりました。全機、反映を確認。カピー? )
「了解。シモンズ准尉、恐らく実戦になる。全機、装備の単体詳細チェックを通達。カピー?」
( カピーザッ。装備のチェックを全機通達いたします。)
「……。」
横で飛行している部下に2指敬礼をして合図するジョナサン。
ジョナサンも搭載AIに装備品チェックの指示をする。ジョナサンの声に反応するAIだった。
「宜しいか。」
( ハイ大尉。ご指示を。 )
時速75,000キロの猛スピードで地球に帰還する24機だった。
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