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第14章 ビックドクと椎葉京子先生。
第2話 医療オービター「ビッグドク」
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そもそも、スミスという名前だから綺麗な金髪の外人さんなんだろう。
絶~対!美人に違いないと、勝手に思う愛子だった。
それも、愛子。大正解!
◇ ◇
時を同じくして、第4番予備役訓練部隊のHARMOR整備倉庫内。
整備中の機動モービルHARMOR(第90アグレッサー教導小隊・スミス副隊長機・新型ファイティング・スーの「メティス」機)の前で、汚れた作業着を来た大柄な金髪の中年整備兵と、制服姿の女性教官が打ち合わせをしていた。
制帽に制服スカート姿、上品なヒールを履いた、スラっと背の高い女性上級佐官だった。
横に黄技術部長が歩いてきて、女性教官に敬礼をした。
笑顔で上品に返礼する女性。
そのまま歩いて行く黄部長。
大柄な整備兵がクリスタル端末を女性教官に見せると、制帽を脱いで片手で持ち、手の甲を腰に当てながらHARMOR検査書の説明を聞き始めたのだった。
説明を聞いている最中、手の平を整備兵に向けて、一時ストップして横を向いた。
「部長、ちょっとごめんなさい。クシュン!」
「あれま、訓練副長。風邪ですか?来週末から小林訓練小隊とアグレッサーのマズル(ローマン)教導部隊で島嶼・奪回訓練始まるんですから。まぁ、きよしって。椎葉少尉の骨折の回復次第ですけど。大丈夫ですか。」
「いえいえ、違います違います。オブライエン部長大丈……。ちょっとまっクション!ックシュン!ふふっ。御免なさい。大丈夫、風邪じゃないわ。ふふっ。誰か、私のうわさをしてる?まぁ、いいわぁ~クシュン。」
と、再び上品にクシャミをしてから、その美しい瞳で周りを見合わすジェシカ・スミス少佐。
そして、何事も無く整備部長の説明を聞き始めた。
◇ ◇
布村が何気に、斜めにアゴを上げてを窓見ると、窓には青い空とゆっくり流れる雲が見えた。
そして、時折に護衛をしているF-39Bのシルエットが見える。
「え~!なに~!どういう事っ~!えっ!何、何、私、空飛んでるの?えっ!うそ~!病院に居るって思ってた。え~っ!」
飛び起きて窓を覗く布村。
窓の左右を顔をピタッとくっ付けてのぞき見ると、多数の美しい流線型の飛行機の編隊だった。
頬をガラスにひっつけて、ブサイク顔で窓の左側をのぞくと、めちゃめちゃ大きな翼が見える。
愛子はまだ対馬市の病院にいると思っていたのだ。
それもそのハズ。
慣性制御で人工重力がある為、「ビッグドク」の機内は全く揺れていないのだった。
病院か軍隊の建物に収容されていたと思っていた愛子だった。
「へ~すんごい!凄い、凄い~っ!えっ旅客機?ちゃう、これ宇宙に行くスペース・シャトル?スンゴイ大きな羽。ず~っと後ろまで翼じゃん。へぇ~!」
右手前から左奥へ続くシャトルの羽を、なめるように見る布村愛子。
「この間、乗った飛行機や台湾へ行く時に乗った飛行機の翼と全然違う。これ、大きな三角形の翼じゃないの。凄いデカいのに、わたし乗ってるんだぁ~。へ~凄い、凄い!飛行機の何倍あるのさ。でもなんで揺れてないの?外の景色はウソの画像?映像?まさかぁー、まさかまさかぁ。軍隊挙げて私の為に、ワザワザ、ウソなんかつかないっしょ……。」
と少し疑問に思ったが、特別な思いがして少し嬉しくもなる愛子だった。
そんな時、廊下を歩く足音と女性の声がした。
( カッカッカッ。カッカッカッ。 )
「あっ!」
慌ててベットに戻り、壁側に体を向けて、寝たフリをする布村。
( プシュッ! )
そしてドアが開いた。
絶~対!美人に違いないと、勝手に思う愛子だった。
それも、愛子。大正解!
◇ ◇
時を同じくして、第4番予備役訓練部隊のHARMOR整備倉庫内。
整備中の機動モービルHARMOR(第90アグレッサー教導小隊・スミス副隊長機・新型ファイティング・スーの「メティス」機)の前で、汚れた作業着を来た大柄な金髪の中年整備兵と、制服姿の女性教官が打ち合わせをしていた。
制帽に制服スカート姿、上品なヒールを履いた、スラっと背の高い女性上級佐官だった。
横に黄技術部長が歩いてきて、女性教官に敬礼をした。
笑顔で上品に返礼する女性。
そのまま歩いて行く黄部長。
大柄な整備兵がクリスタル端末を女性教官に見せると、制帽を脱いで片手で持ち、手の甲を腰に当てながらHARMOR検査書の説明を聞き始めたのだった。
説明を聞いている最中、手の平を整備兵に向けて、一時ストップして横を向いた。
「部長、ちょっとごめんなさい。クシュン!」
「あれま、訓練副長。風邪ですか?来週末から小林訓練小隊とアグレッサーのマズル(ローマン)教導部隊で島嶼・奪回訓練始まるんですから。まぁ、きよしって。椎葉少尉の骨折の回復次第ですけど。大丈夫ですか。」
「いえいえ、違います違います。オブライエン部長大丈……。ちょっとまっクション!ックシュン!ふふっ。御免なさい。大丈夫、風邪じゃないわ。ふふっ。誰か、私のうわさをしてる?まぁ、いいわぁ~クシュン。」
と、再び上品にクシャミをしてから、その美しい瞳で周りを見合わすジェシカ・スミス少佐。
そして、何事も無く整備部長の説明を聞き始めた。
◇ ◇
布村が何気に、斜めにアゴを上げてを窓見ると、窓には青い空とゆっくり流れる雲が見えた。
そして、時折に護衛をしているF-39Bのシルエットが見える。
「え~!なに~!どういう事っ~!えっ!何、何、私、空飛んでるの?えっ!うそ~!病院に居るって思ってた。え~っ!」
飛び起きて窓を覗く布村。
窓の左右を顔をピタッとくっ付けてのぞき見ると、多数の美しい流線型の飛行機の編隊だった。
頬をガラスにひっつけて、ブサイク顔で窓の左側をのぞくと、めちゃめちゃ大きな翼が見える。
愛子はまだ対馬市の病院にいると思っていたのだ。
それもそのハズ。
慣性制御で人工重力がある為、「ビッグドク」の機内は全く揺れていないのだった。
病院か軍隊の建物に収容されていたと思っていた愛子だった。
「へ~すんごい!凄い、凄い~っ!えっ旅客機?ちゃう、これ宇宙に行くスペース・シャトル?スンゴイ大きな羽。ず~っと後ろまで翼じゃん。へぇ~!」
右手前から左奥へ続くシャトルの羽を、なめるように見る布村愛子。
「この間、乗った飛行機や台湾へ行く時に乗った飛行機の翼と全然違う。これ、大きな三角形の翼じゃないの。凄いデカいのに、わたし乗ってるんだぁ~。へ~凄い、凄い!飛行機の何倍あるのさ。でもなんで揺れてないの?外の景色はウソの画像?映像?まさかぁー、まさかまさかぁ。軍隊挙げて私の為に、ワザワザ、ウソなんかつかないっしょ……。」
と少し疑問に思ったが、特別な思いがして少し嬉しくもなる愛子だった。
そんな時、廊下を歩く足音と女性の声がした。
( カッカッカッ。カッカッカッ。 )
「あっ!」
慌ててベットに戻り、壁側に体を向けて、寝たフリをする布村。
( プシュッ! )
そしてドアが開いた。
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