悪役令嬢の名誉を挽回いたします!

みすずメイリン

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第28話、噂話の聞き込み

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 ハインリヒ王子は「次の社交界では、アルブレヒト公爵子息は公務に行かせて欠席させて、ルイーゼ公爵令嬢の断罪をする」と私たちの前でいっていたので、明日の朝からルイーゼの複製されたノートに載せられていた内容が本当にそうなのか確かめるために学校で聞き込みをしようかと思いながら、ハインリヒ王子の説明を聞いていた。
 ハインリヒ王子は引き続き「ルイーゼ・ツー・ロザリント公爵令嬢の断罪するための社交界に明日、君たち全員に来てほしい」とみんなの前で社交界を誘ってくれた。そして、レオンハルトはハインリヒ王子の代わりに「明日の午後、社交界の招待状と平民の方々には王宮への許可証も添付しておきますので」と公然の前で私たちに通告してくれて、ジークフリートとフリーダとハンスさんは驚いた表情をしながら息を飲んだ。ジークフリートは「この平民の俺たちが貴族の社交界に参加だなんて……」といっていて、ハンスさんは「でも僕たちは貴族用の服を持っていないのですが」といったら、フリーダも「私もドレスを持っていない……」というと、ハインリヒ王子は「ドレスコードの心配はしなくてもいいよ。レオンハルトと僕が用意するから」とドレスや男性用の貴族が着る服を用意すると約束をした。
 ヴァルデマールさんは「仕方ない。一人の貴族の断罪を社交界で見れる機会なんてそうそうないしな」と嫌そうにカイン様を見ていた。カイン様はヘルガさんを一瞬だけチラ見してから得意げな表情をして、カイン様はクックックッと笑いながら「なんだか楽しそうなことになるな」といってヘルガさんは無表情で「そうですね」と答えた。
 そうして、私たちは現地解散して私たちは各々家に帰った。

 家に戻ると玄関には、お父様とお母様と使用人のヘレーネとフリードリヒが立っていた。ヘレーネは「おかえりなさいませ、リリアンナ様」とフリードリヒと一緒にお辞儀をして私を迎えてくれた。そして、五人で応接間へと向かってお父様とお母様と一緒に夕食を食べた。
 お父様とお母様にはルイーゼの話をしてルイーゼがどんな噂話を流したのか確かめるために明日、グリュックシュロス高等学園に通っている貴族の女子生徒たちに聞いてみるよと伝えると、お母様は「リリアンナ、あなたまるで探偵みたいじゃないの」と私に返事をすると私は「証言もいるかと思いまして」と伝えると、お父様は「それは良い案だなぁ。リリアンナ。今度の社交界の時に役に立つんじゃないか」と褒めてくださった。

 夕食を食べ終わって私は自分の部屋の中にある洗面所に向かった。そして、シャワーを浴びて頭をふくむ身体中を洗ってから湯船に浸かった。湯船に浸かっているとどうしても私はもの思いにふけてしまっていた。どうしてルイーゼはここまでして人を蹴落としたいのかとか、カイン様は「ルイーゼが本当に欲しいのは権力だけ」とおっしゃっていたけれど、どうしてそこまでしてという疑問が残った。私はルイーゼにジークフリートと仲良くしていたら社交界で公然の場で断罪されたのと、いくら政略結婚とはいえアルブレヒト様から婚約破棄を宣言されたことを思い出して少し気分が落ち込んだので、私は湯船から上がって洗面所に向かって歯を磨いて髪を魔法で乾かしてパジャマを着て洗面所から出て、部屋の灯を消してベッドの中に入って私は目を閉じた。




 今朝の目覚めはなぜだかスッキリとしていたので、早速、自室の洗面所に向かって顔を洗って歯を磨いてグリュックシュロス高等学園の制服のコバルトブルーの宮廷服のような制服を着て白の膝上まであるプリーツスカートを履いて、ストッキングと学園指定の黒のブーツも履いて、私は自分の部屋を出た。自室から出た瞬間に使用人のヘレーネがドアの前にいてヘレーネは驚きながら私をみて「お、おはようございます。リリアンナ様」とお辞儀をして挨拶をしてくれた。なので私も「おはよう、ヘレーネ」と挨拶を返して私は廊下を歩いて応接間へと向かった。
 応接間に向かうとフリードリヒが朝食作りの手伝いをしていて、フリードリヒは私を見るなり作業を中断して私にお辞儀をして「おはようございます。リリアンナ様。今日は珍しく早いんですね」と笑顔で挨拶してくれたけれど、私は「おはよう、フリードリヒ。あと一言、余計よ」と使用人のフリードリヒに挨拶を返した。
 私が自分の席に座りながら朝食とお父様とお母様を待っていると、お父様とお母様が応接間に現れてフリードリヒはちょうどできた朝食を持って来ながら「おはようございます。リヒテンベルク伯爵。リヒテンベルク伯爵夫人。ちょうど朝食ができましたのでただいまお持ちいたしますね」と挨拶して朝食のことを伝えると、お父様とお母様はフリードリヒに「おはよう、フリードリヒ」と挨拶し返して、お母様は「朝食を持ってきてくださってありがとう。フリードリヒ」と笑顔で感謝の意を述べた。
 そして、フリードリヒによって机に朝食が並べられた。お父様とお母様と一緒に朝食を取りつつ、今日、私がグリュックシュロス高等学園の貴族の女子生徒たちがルイーゼと関わった後にどんな噂話を流されたか聞いてみるよとお父様とお母様に報告すると、お父様は「それは証人と役に立つんじゃないか。さすがだなぁ、リリアンナ」といってくれて、お母様は「まぁ、リリアンナ。なんだかあなた、探偵みたいだわ」と嬉しそうに答えていた。

 朝食も食べ終えて私は自室に戻って自分の部屋にある洗面所に行って歯磨き粉が制服につかないように歯を磨いて洗面所から出て、学校の鞄を持って自分の部屋の外から出て、家の中の廊下を歩いて玄関へと向かった。
 玄関に向かうと使用人のヘレーネとフリードリヒとお父様とお母様が立っていて、お父様は「リリアンナの計画、うまくいくことを願うよ」と笑顔で告げてくれた。そして、お母様も「そうですわ。ハインリヒ王子のためにもなると思いますし」と笑顔で私に伝えてくれて、ヘレーネとフリードリヒはお辞儀をしながら「いってらっしゃいませ、リリアンナ様」と告げて、私は玄関のドアを開けながら「お父様、お母様、ありがとうございます。それではいってきます」といいながら私は家の外へと出た。

 豪華で迫力があるロココ調のグリュックシュロス高等学園の校舎が見えてきて、私はその校門をくぐって校舎に圧倒されつつも建物の中へと入っていた。
 校舎に入ってすぐに幸運なことが起こった。それは目の前にルイーゼに次ぐグリュックシュロス高等学園の女王と女子生徒で噂されているプリンスのヴェロニカがいたから。なので私はつかさずヴェロニカに挨拶をして、恐らくルイーゼから流されたであろう噂話を聞いてみることにした。
 「おはよう、ヴェロニカ」
「あぁ、おはよう。リリアンナ」とヴェロニカは爽やかな笑顔で私からの挨拶を返してくれた。なので私はヴェロニカに「あのー、ヴェロニカ。ちょっと質問して良いかな?」と聞くとヴェロニカは笑顔で「うん。答えられる範囲で良ければ」と答えてくれた。
 「ヴェロニカは、ルイーゼと話したことある?」と質問するとヴェロニカはこれまた爽やかな笑顔で「うん。あるよ」と答えてくれた。私はさらに質問を投げかけた。
 「じゃあさ、ルイーゼと話した後に何かヴェロニカ自身のことについて真実ではない噂話を聞いたことがある?」と私はヴェロニカに質問をすると、ヴェロニカは首を傾げて腕を組んで眉間を皺を寄せながら目を閉じて考えていると、何かを閃いたかのように「そういえば、アーデルハイトとマルレーネに『私の性格は、男性ともっと一緒にいるため、男性に近づくために敢えてやっている』という変な噂があるといっていたような気がする。私の性格は別に男性のために演じているわけじゃないし、社交界ではきちんと女性向けのドレスコードを守っているんだけどなぁ」ともの悲しげにいっていた。そんな姿を見せたヴェロニカに罪悪感を覚えた私はすぐさま「嫌なことを聞いてごめんね。ヴェロニカ」と謝ると、ヴェロニカは爽やかだけど少し無理しているような笑顔で「私は大丈夫だよ。リリアンナ。心配してくれてありがとう」といってくれた。そして、今日は幸運の女神がいるのかと思うぐらい、同じタイミングで眼鏡をかけているアーデルハイトとマルレーネが現れた。
 アーデルハイトは「おはよう、ヴェロニカ。ヴェロニカ、リリアンナと一緒にいるだなんてめずらしいわね」といったので、私はアーデルハイトに「おはよう、アーデルハイト。マルレーネ」と挨拶するとマルレーネは「おはようっ! リリアンナ!」と挨拶を返してくれた。そして、私はチャンスだと思いアーデルハイトに質問をした。
 「ねぇ、アーデルハイト。ルイーゼと話したことある?」
「まぁ、何回かね。それにしても今日のあなた、慣れ慣れしいわね」とアーデルハイトは自分の眼鏡をクイッと上げながら返事をしてくれた。そして、私はアーデルハイトに質問を続けた。
 「じゃあさ、ルイーゼと話した後に自分自身に対する変な噂話を聞いたことがある?」と私はアーデルハイトに質問をするとアーデルハイトは呆れた顔をして「そういえば、『私はいつも本ばかり読んでいるけれど、社交界を裏で知るために色々噂話を嗅ぎ回っている』と噂されたことがあるわ。それはリラから聞いたんだけれど、リラは元々ルイーゼと一緒にいたしリラは噂話が好きみたいだから、リラに聞けば良いんじゃないの?」と私に聞いてきた。それに対して、マルレーネは視線を上に向けながら右斜めに首を傾げて人差し指で顎をさしながら「そういえば、マルレーネは、『マルレーネが猫っぽいのは、男性の貴族に媚びるためにやっている』と噂されたことがあるにゃん」と答えてくれた。そしてマルレーネは付け加えるように「男性受けを狙っているように見えるけど、実際の貴族の殿方には知性がないように見られているのににゃあ……」と不思議そうにいっていた。
 マルレーネは「それじゃあね。リリィ」と手を振って、ヴェロニカはマルレーネとアーデルハイトに「じゃあ、行こうか」といって私に「じゃあ、またね。リリィ」と別れの挨拶をして三人は立ち去っていった。私も「じゃあ、またね」と三人に手を振って別れの挨拶を返した。受け流していたけれど「リリィ」って私のことかな? と疑問に思いつつ、朝から三人の貴族の女子生徒の噂話を聞き取れた! 引き続きお昼休みも噂話の聴き込み頑張るぞと私は意気込んだ。

 朝礼の直前にはヴェロニカとアーデルハイトとマルレーネ以外の貴族の女子生徒にはルイーゼについての話ができなかったので、お昼休みに聞いてみようかと思った。
 そして、今はお昼休みだ。食堂に入ってくる女子生徒たちを注意深く見ていたら、フレイヤとペトロネラとビアンカの三人が食堂に入ろうとしているところを見たので、少し勇気を振り絞ってフレイヤとペトロネラとビアンカに話を話しかけてみた。
 私は笑顔でフレイヤたちに「こんにちは、フレイヤ!」と少し元気よく挨拶してみたら、フレイヤは驚いた顔をして私に「ごきげんよう、リリアンナ。どうしたの?」と挨拶を返した後に私は照れ笑いしながら「ごめん、フレイヤ。実は聞きたいことがあって。あと、ペトロネラとビアンカにも」と告げたら、フレイヤは前のめりで「え? もしかして私たちの慈善活動に興味が湧いたの?」と勧誘のような質問をしてきたけれど、私は「ごめん。そうじゃないんだ。実は、三人に聞きたいのは、ルイーゼと話した後とか自分自身に関する変な噂話をされたことがなかった?」とフレイヤたちに聞いた。するとつかさずペトロネラが少し怒りながら「そういえば、『慈善活動で集めたお金を自分たちの贅沢品に使っている』という噂話をリラから聞いたことあるわ」といっていて、ビアンカは「私たちは無実なのにねえ。それに慈善活動で集めたお金を自分たちの贅沢品に使うほど、私たちの家の財力には困ってないわよねえ、フレイヤ?」とフレイヤに話を振ると、フレイヤは「そういえば、私は『自分の家柄の向上のために慈善活動をしている』と噂されているってペトロネラとビアンカ聞いたことがあるなぁ」と困ったようにいっていた。そしてフレイヤは「話ってこれだけ? じゃあ、私たち昼食を取りにいくから」といってペトロネラとビアンカと一緒に食堂の中へと入っていった。
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