6 / 38
第6話
しおりを挟む
薬草菜園の手入れが終わると、宮廷薬師の仕事に戻って、夕日が差し込む時間まで患者と向かい合った。
「敏感肌用のクリームが欲しいのよ~ん。前に使っていたのは、どこで買ったかわからなくてねぇ~」
マダムの肌荒れ相談を受けている時が、一番平和だと思う今日この頃。とても解決しやすい悩みを相談されている。
どこで買ったかはわからない、と言っている時点で、私から買ったと言っているようなもの。
この簡単な問題を解決するため、机の引き出しから薬用のハンドクリームを取り出すと、マダムの顔がパアッと明るくなった。
「それよ、それぇ~ん。随分と探したのよ~」
「よく言われます。顔と名前は覚えるのではなく、宮廷薬師から買ったことだけを覚えてください」
「あなた、こんなに良いクリームが作れるのに、とても謙虚なのね。心配しなくても、顔と名前くらいはしっかり覚えてあげるわ」
うっふん、と不気味なウィンク攻撃をされてしまったので、ダメージを負わないように全力で体を捻じってかわす。
影が薄い人間にしかできない、鳥肌対策である。
「こちらはバラのフローラルウォーターを混ぜて作った薬用のハンドクリームです。かゆくなる前に塗ってくださいね。念のため、二つ出しておきます」
「あら、やだ。気が利くのね。ちょうど余分に欲しいと思っていたところだったのよ~。ありがたくいただくわ」
このマダム、何かしらの理由で毎月来る常連さんであり、必ず余分に購入する癖がある。
そして、すぐに商品が購入できた喜びで胸がいっぱいになり、一向に私の名前と顔を覚える気配はなかった。
「はぁ~ん、この香りで間違いないわ。私に相応しく、とっても良い香りがするのよね~」
ハンドクリームをスーハーして香りを楽しむこのマダムとは、きっと来月も同じようなやり取りをするだろう。でも、私はなんだかんだでこの人を気に入っている。
純粋に私を覚えられないだけであって、人柄はとても良い。貴族特有の横柄な態度がなく、話すことが好きな優しい方なのだ。
不気味なウィンクと奇行だけは、本当にやめてもらいたいが。
上機嫌になったマダムを見送った後、今日も一日終わったなと思い、グッと伸びをした。すると、アレク様が紅茶の入ったカップを差し出してくれる。
「今日はこれで終わりだな。ご苦労だった」
「私の分もいれてくださったんですか?」
「頑張って仕事した人を前にして、呑気に一人で飲めるわけがないだろ。仕事終わりの紅茶くらいは、何も言わずに付き合ってくれ」
当然のように紅茶のお誘いを受けているが、公爵家ともなれば、普通はメイドや執事がいれてくれるはず。
いくら助手になってくれたとはいえ、アレク様にいれていただいた紅茶を飲むのは、さすがに気が引ける。いや、普通に飲むけど。
ありがたくカップを受け取り、早速紅茶を口にすると……自分でいれたものよりもおいしかった。
「紅茶をいれるの上手なんですね。とてもおいしいです」
「グリムガル領で採れる茶葉でいれただけだ。これくらいなら誰がやっても同じだろう。あと、素直に礼を言うな。気味が悪い」
「私、今までそんなに反抗してます? まだ出会って二日目ですよ」
「自分の胸に聞いてみろ」
なんて失礼な。影が薄い私は、誰とも喧嘩にならないように周囲に溶け込むことを得意とする。自分の胸に聞いたところで、反抗していた事実なんてあるわけが……。
どうしよう! ちょっと思い返すだけで、めっちゃ突っかかってる気がしてきた!
「素直な気持ちを話していたら、反抗していたみたいです。申し訳ございませんでした」
「いや、特に気にしたことはない。変に気を使わず、今まで通りに接してくれ」
本当に気にしていないみたいで、アレク様は優雅に紅茶を嗜んでいる。
私からしたら、反抗は不可抗力みたいなものだ。部屋に不法侵入してくるアレク様のせいであり、突っかかる意思はない。
でも、男爵家の言い分など通るはずがなく、公爵家のアレク様が反抗していたと認めた時点で、私は圧倒的に不利な立場に立たされてしまう。
まだ冗談で済まされているうちはいい。でも、アレク様の逆鱗に触れでもしたら、一瞬で没落しかねない。私みたいな下っ端薬師を解雇するなど、造作もないことなのだ。
それなのに、グリムガル公爵家の領地で採れる茶葉で紅茶までいれさせてしまったなんて!!
「一応言っておくが、弟の婚約者になるかもしれないなら、味を知っておくべきだと思っただけだぞ」
「き、気遣い上手なお兄さんですね」
「変におだてるな。お前を陥れるつもりはない」
「ギクッ。どうして考えていたことがわかったんですか?」
「わかりやすく顔に書いてあったからな」
嘘だ……。影の薄い私から表情だけで心を読み取るなんて、なかなかできることではないのに。
「俺は弟の婚約者に相応しいか見定めに来ただけだ。普通にしていれば、危害を加えるつもりはない」
「じゃあ、お言葉に甘えて、普通にします」
「それでいい。変に気遣われる方が不愉快だ」
ムスッとしたアレク様は、この話は終わった、と言わんばかりに紅茶を口にした。
弟の婚約者候補というだけで、とても親切にしてもらっているのは事実だ。ここまで言ってくださるのなら、今まで通り普通に接するとしよう。
それに、聞きたいことがある。
「気になることがあるんですけど、聞いてもいいですか?」
「改まってどうした。弟との縁談の話についてか?」
「いえ、アレク様はお仕事大丈夫なのかなと」
婚約者に相応しいか見定めに来た、と言っていたが、何日も私を観察する予定はイレギュラーなはず。このままアレク様が魔術師の仕事を休み続けることは、恐らくできないだろう。
時間に制限があるのなら、予め知っておいた方がいい。時間切れで婚約者候補から落とされたら、たまったもんじゃない。
「俺のことは気にしなくてもいい。数か月前に大きな仕事をこなしたんだが、他の魔術師たちがついてこれなくてな。バランスを取るために、一年ほど臨時で有給休暇を取ることになったんだ」
「それは休職の規模ですよ。イジメられているんですか?」
「馬鹿なことを言うな。一人で突出した結果を出せば、国も大きな報酬を出さざるを得なくなる。俺が普通に働こうとしたら、魔術師のレベルが上がるまで待つしかないんだ」
もしかして、国からの提案で有給休暇を取得したのだろうか。
多大なる功績を上げ続けるアレク様は、すでに何度か特別報酬を受け取っていると聞く。更に功績が積み重なったとなれば、国はもっと大きな報酬を渡さなければならない。
そんなことをするくらいなら、魔術師たちの能力を引き上げることに力を注いだ方がいい。特定の個人の功績ではなく、魔術師全体の功績にしてしまえば、軽い臨時ボーナスで処理できるはずだ。
「一人だけ功績を上げ続けると、国が困るというわけですか」
「諸外国にも情報が行きわたるからな。国も見栄を張るしかないんだ。さすがにこれ以上は俺も貰えん」
公爵家とはいえ、納得して身を引くあたりはさすがだ。報酬の一割でもいいから分けてほしいと思う私とは、もはや住む世界が違う。
でも、本当にお金や領地以外に欲しいものはなかったのかな。
他にアレク様に必要なものといえば……。
「ちなみに、報酬で美人のお姉さんとかはもらえないんですか?」
「夢見るオッサンか。普通に考えて、そんなものを記録に残せないだろ」
「ほほお。記録に残らなかったら、報酬で要求していたと?」
今まで通り接してもいいと許可をもらった私は、臆することなく切り込んだ。単純に興味があったから。
アレク様は二十七歳なのにもかかわらず、妙に『愛』と関わる単語に敏感なのだ。思春期の子供みたいに顔を赤く染めることもあり、恥ずかしがる一面を持つ。
その証拠に、やっぱりこういう話は苦手みたいで、私から目線を逸らしていた。
「報酬には、地位や名誉、金や土地が多い。人が関わる場合は、縁談の話を持ちかけるものだ。貴族には貴族のやり方がある」
政略結婚、ということか。
他国の上位貴族と縁談の話が出ている噂は、どうやら本当みたいだ。断り続けているらしいから、女性に嫌な思い出でもあるのかもしれない。
意外に一人の女性に惚れて、振り向いてもらえずに執着してたりして。いや、さすがにそれはないか。
「あまり言いたくないが、ニーナへの縁談話も似たようなものだろ」
「公爵家の後ろ盾を与える代わりに、弟の命を保証しろ、ということですね」
「ついでに幸せも保証してもらおうとしたら、こういう形になった。すでに担当薬師としての腕は買っているし、あとは愛があれば成立する契約だ」
アレク様は簡単に言うが、公爵家の求める愛の定義があやふやすぎる。どうするべきなのか色々と考えていても、まだ何もアイデアが思い浮かばなかった。
弟を愛することが条件……か。
「愛せるように努力はします。でも、私にとっては第一に患者ですから、正しく愛せるかはわかりませんよ」
「構わない。こればかりはどうこう言っても仕方ないだろう。それに、ニーナなら大丈夫な気がする」
「何ですか、急に。こんなところでおだてないでくださいよ。……一応、理由を聞いても?」
「愛情が何かを探す努力をしているからだ。適当に、愛がある、などと答えていれば、すでに縁談の話は破棄している」
ちょ、怖ッ! 知らないところで勝手に審査が行われていたなんて!
クリアしていたからいいものの、過度な期待はやめてください。ハードルは低い方がありがたいので。
でも、ちゃんと見てもらえているというのは、嬉しいことである。影の薄い私が認めてもらえるなんて、滅多にないことだから。
「期待に応えられるようには頑張りますよ。来週は薬師訪問もありますから」
「敏感肌用のクリームが欲しいのよ~ん。前に使っていたのは、どこで買ったかわからなくてねぇ~」
マダムの肌荒れ相談を受けている時が、一番平和だと思う今日この頃。とても解決しやすい悩みを相談されている。
どこで買ったかはわからない、と言っている時点で、私から買ったと言っているようなもの。
この簡単な問題を解決するため、机の引き出しから薬用のハンドクリームを取り出すと、マダムの顔がパアッと明るくなった。
「それよ、それぇ~ん。随分と探したのよ~」
「よく言われます。顔と名前は覚えるのではなく、宮廷薬師から買ったことだけを覚えてください」
「あなた、こんなに良いクリームが作れるのに、とても謙虚なのね。心配しなくても、顔と名前くらいはしっかり覚えてあげるわ」
うっふん、と不気味なウィンク攻撃をされてしまったので、ダメージを負わないように全力で体を捻じってかわす。
影が薄い人間にしかできない、鳥肌対策である。
「こちらはバラのフローラルウォーターを混ぜて作った薬用のハンドクリームです。かゆくなる前に塗ってくださいね。念のため、二つ出しておきます」
「あら、やだ。気が利くのね。ちょうど余分に欲しいと思っていたところだったのよ~。ありがたくいただくわ」
このマダム、何かしらの理由で毎月来る常連さんであり、必ず余分に購入する癖がある。
そして、すぐに商品が購入できた喜びで胸がいっぱいになり、一向に私の名前と顔を覚える気配はなかった。
「はぁ~ん、この香りで間違いないわ。私に相応しく、とっても良い香りがするのよね~」
ハンドクリームをスーハーして香りを楽しむこのマダムとは、きっと来月も同じようなやり取りをするだろう。でも、私はなんだかんだでこの人を気に入っている。
純粋に私を覚えられないだけであって、人柄はとても良い。貴族特有の横柄な態度がなく、話すことが好きな優しい方なのだ。
不気味なウィンクと奇行だけは、本当にやめてもらいたいが。
上機嫌になったマダムを見送った後、今日も一日終わったなと思い、グッと伸びをした。すると、アレク様が紅茶の入ったカップを差し出してくれる。
「今日はこれで終わりだな。ご苦労だった」
「私の分もいれてくださったんですか?」
「頑張って仕事した人を前にして、呑気に一人で飲めるわけがないだろ。仕事終わりの紅茶くらいは、何も言わずに付き合ってくれ」
当然のように紅茶のお誘いを受けているが、公爵家ともなれば、普通はメイドや執事がいれてくれるはず。
いくら助手になってくれたとはいえ、アレク様にいれていただいた紅茶を飲むのは、さすがに気が引ける。いや、普通に飲むけど。
ありがたくカップを受け取り、早速紅茶を口にすると……自分でいれたものよりもおいしかった。
「紅茶をいれるの上手なんですね。とてもおいしいです」
「グリムガル領で採れる茶葉でいれただけだ。これくらいなら誰がやっても同じだろう。あと、素直に礼を言うな。気味が悪い」
「私、今までそんなに反抗してます? まだ出会って二日目ですよ」
「自分の胸に聞いてみろ」
なんて失礼な。影が薄い私は、誰とも喧嘩にならないように周囲に溶け込むことを得意とする。自分の胸に聞いたところで、反抗していた事実なんてあるわけが……。
どうしよう! ちょっと思い返すだけで、めっちゃ突っかかってる気がしてきた!
「素直な気持ちを話していたら、反抗していたみたいです。申し訳ございませんでした」
「いや、特に気にしたことはない。変に気を使わず、今まで通りに接してくれ」
本当に気にしていないみたいで、アレク様は優雅に紅茶を嗜んでいる。
私からしたら、反抗は不可抗力みたいなものだ。部屋に不法侵入してくるアレク様のせいであり、突っかかる意思はない。
でも、男爵家の言い分など通るはずがなく、公爵家のアレク様が反抗していたと認めた時点で、私は圧倒的に不利な立場に立たされてしまう。
まだ冗談で済まされているうちはいい。でも、アレク様の逆鱗に触れでもしたら、一瞬で没落しかねない。私みたいな下っ端薬師を解雇するなど、造作もないことなのだ。
それなのに、グリムガル公爵家の領地で採れる茶葉で紅茶までいれさせてしまったなんて!!
「一応言っておくが、弟の婚約者になるかもしれないなら、味を知っておくべきだと思っただけだぞ」
「き、気遣い上手なお兄さんですね」
「変におだてるな。お前を陥れるつもりはない」
「ギクッ。どうして考えていたことがわかったんですか?」
「わかりやすく顔に書いてあったからな」
嘘だ……。影の薄い私から表情だけで心を読み取るなんて、なかなかできることではないのに。
「俺は弟の婚約者に相応しいか見定めに来ただけだ。普通にしていれば、危害を加えるつもりはない」
「じゃあ、お言葉に甘えて、普通にします」
「それでいい。変に気遣われる方が不愉快だ」
ムスッとしたアレク様は、この話は終わった、と言わんばかりに紅茶を口にした。
弟の婚約者候補というだけで、とても親切にしてもらっているのは事実だ。ここまで言ってくださるのなら、今まで通り普通に接するとしよう。
それに、聞きたいことがある。
「気になることがあるんですけど、聞いてもいいですか?」
「改まってどうした。弟との縁談の話についてか?」
「いえ、アレク様はお仕事大丈夫なのかなと」
婚約者に相応しいか見定めに来た、と言っていたが、何日も私を観察する予定はイレギュラーなはず。このままアレク様が魔術師の仕事を休み続けることは、恐らくできないだろう。
時間に制限があるのなら、予め知っておいた方がいい。時間切れで婚約者候補から落とされたら、たまったもんじゃない。
「俺のことは気にしなくてもいい。数か月前に大きな仕事をこなしたんだが、他の魔術師たちがついてこれなくてな。バランスを取るために、一年ほど臨時で有給休暇を取ることになったんだ」
「それは休職の規模ですよ。イジメられているんですか?」
「馬鹿なことを言うな。一人で突出した結果を出せば、国も大きな報酬を出さざるを得なくなる。俺が普通に働こうとしたら、魔術師のレベルが上がるまで待つしかないんだ」
もしかして、国からの提案で有給休暇を取得したのだろうか。
多大なる功績を上げ続けるアレク様は、すでに何度か特別報酬を受け取っていると聞く。更に功績が積み重なったとなれば、国はもっと大きな報酬を渡さなければならない。
そんなことをするくらいなら、魔術師たちの能力を引き上げることに力を注いだ方がいい。特定の個人の功績ではなく、魔術師全体の功績にしてしまえば、軽い臨時ボーナスで処理できるはずだ。
「一人だけ功績を上げ続けると、国が困るというわけですか」
「諸外国にも情報が行きわたるからな。国も見栄を張るしかないんだ。さすがにこれ以上は俺も貰えん」
公爵家とはいえ、納得して身を引くあたりはさすがだ。報酬の一割でもいいから分けてほしいと思う私とは、もはや住む世界が違う。
でも、本当にお金や領地以外に欲しいものはなかったのかな。
他にアレク様に必要なものといえば……。
「ちなみに、報酬で美人のお姉さんとかはもらえないんですか?」
「夢見るオッサンか。普通に考えて、そんなものを記録に残せないだろ」
「ほほお。記録に残らなかったら、報酬で要求していたと?」
今まで通り接してもいいと許可をもらった私は、臆することなく切り込んだ。単純に興味があったから。
アレク様は二十七歳なのにもかかわらず、妙に『愛』と関わる単語に敏感なのだ。思春期の子供みたいに顔を赤く染めることもあり、恥ずかしがる一面を持つ。
その証拠に、やっぱりこういう話は苦手みたいで、私から目線を逸らしていた。
「報酬には、地位や名誉、金や土地が多い。人が関わる場合は、縁談の話を持ちかけるものだ。貴族には貴族のやり方がある」
政略結婚、ということか。
他国の上位貴族と縁談の話が出ている噂は、どうやら本当みたいだ。断り続けているらしいから、女性に嫌な思い出でもあるのかもしれない。
意外に一人の女性に惚れて、振り向いてもらえずに執着してたりして。いや、さすがにそれはないか。
「あまり言いたくないが、ニーナへの縁談話も似たようなものだろ」
「公爵家の後ろ盾を与える代わりに、弟の命を保証しろ、ということですね」
「ついでに幸せも保証してもらおうとしたら、こういう形になった。すでに担当薬師としての腕は買っているし、あとは愛があれば成立する契約だ」
アレク様は簡単に言うが、公爵家の求める愛の定義があやふやすぎる。どうするべきなのか色々と考えていても、まだ何もアイデアが思い浮かばなかった。
弟を愛することが条件……か。
「愛せるように努力はします。でも、私にとっては第一に患者ですから、正しく愛せるかはわかりませんよ」
「構わない。こればかりはどうこう言っても仕方ないだろう。それに、ニーナなら大丈夫な気がする」
「何ですか、急に。こんなところでおだてないでくださいよ。……一応、理由を聞いても?」
「愛情が何かを探す努力をしているからだ。適当に、愛がある、などと答えていれば、すでに縁談の話は破棄している」
ちょ、怖ッ! 知らないところで勝手に審査が行われていたなんて!
クリアしていたからいいものの、過度な期待はやめてください。ハードルは低い方がありがたいので。
でも、ちゃんと見てもらえているというのは、嬉しいことである。影の薄い私が認めてもらえるなんて、滅多にないことだから。
「期待に応えられるようには頑張りますよ。来週は薬師訪問もありますから」
10
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
なりゆきで妻になった割に大事にされている……と思ったら溺愛されてた
たぬきち25番
恋愛
男爵家の三女イリスに転生した七海は、貴族の夜会で相手を見つけることができずに女官になった。
女官として認められ、夜会を仕切る部署に配属された。
そして今回、既婚者しか入れない夜会の責任者を任せられた。
夜会当日、伯爵家のリカルドがどうしても公爵に会う必要があるので夜会会場に入れてほしいと懇願された。
だが、会場に入るためには結婚をしている必要があり……?
※本当に申し訳ないです、感想の返信できないかもしれません……
※他サイト様にも掲載始めました!
捨てられ令嬢は騎士団長に拾われ、いつのまにか国を救って溺愛されてました ~「地味で役立たず」と婚約破棄された私が、最強騎士様の唯一無二の光に
放浪人
恋愛
伯爵令嬢エレオノーラは、婚約者であるアルフォンス王子から「地味で役立たず」と罵られ、夜会の中、一方的に婚約破棄を告げられる。新たな婚約者として紹介されたのは、王子の寵愛を受ける派手好きな公爵令嬢だった。
絶望と屈辱の中、エレオノーラを庇ったのは、王宮騎士団長カイウス・ヴァレリアス。彼は冷静沈着で近寄りがたいと噂されるが、エレオノーラの隠れた才能と優しさを見抜いていた。
実家からも冷遇され、辺境の叔母の元へ身を寄せたエレオノーラは、そこで薬草の知識を活かし、村人たちの信頼を得ていく。偶然(?)辺境を訪れていたカイウスとの距離も縮まり、二人は次第に惹かれ合う。
しかし、元婚約者の横暴や隣国との戦争の危機が、二人の穏やかな日々を脅かす。エレオノーラはカイウスと共に困難に立ち向かい、その過程で自身の真の力に目覚めていく。
恐怖侯爵の後妻になったら、「君を愛することはない」と言われまして。
長岡更紗
恋愛
落ちぶれ子爵令嬢の私、レディアが後妻として嫁いだのは──まさかの恐怖侯爵様!
しかも初夜にいきなり「君を愛することはない」なんて言われちゃいましたが?
だけど、あれ? 娘のシャロットは、なんだかすごく懐いてくれるんですけど!
義理の娘と仲良くなった私、侯爵様のこともちょっと気になりはじめて……
もしかして、愛されるチャンスあるかも? なんて思ってたのに。
「前妻は雲隠れした」って噂と、「死んだのよ」って娘の言葉。
しかも使用人たちは全員、口をつぐんでばかり。
ねえ、どうして? 前妻さんに何があったの?
そして、地下から聞こえてくる叫び声は、一体!?
恐怖侯爵の『本当の顔』を知った時。
私の心は、思ってもみなかった方向へ動き出す。
*他サイトにも公開しています
婚約者は冷酷宰相様。地味令嬢の私が政略結婚で嫁いだら、なぜか激甘溺愛が待っていました
春夜夢
恋愛
私はずっと「誰にも注目されない地味令嬢」だった。
名門とはいえ没落しかけの伯爵家の次女。
姉は美貌と才覚に恵まれ、私はただの飾り物のような存在。
――そんな私に突然、王宮から「婚約命令」が下った。
相手は、王の右腕にして恐れられる冷酷宰相・ルシアス=ディエンツ公爵。
40を目前にしながら独身を貫き、感情を一切表に出さない男。
(……なぜ私が?)
けれど、その婚約は国を揺るがす「ある計画」の始まりだった。
「地味で無能」と捨てられた令嬢は、冷酷な【年上イケオジ公爵】に嫁ぎました〜今更私の価値に気づいた元王太子が後悔で顔面蒼白になっても今更遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢クラウディアは、婚約者のアルバート王太子と妹リリアンに「地味で無能」と断罪され、公衆の面前で婚約破棄される。
お飾りの厄介払いとして押し付けられた嫁ぎ先は、「氷壁公爵」と恐れられる年上の冷酷な辺境伯アレクシス・グレイヴナー公爵だった。
当初は冷徹だった公爵は、クラウディアの才能と、過去の傷を癒やす温もりに触れ、その愛を「二度と失わない」と固く誓う。
彼の愛は、包容力と同時に、狂気的な独占欲を伴った「大人の愛」へと昇華していく。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
【完結】氷の王太子に嫁いだら、毎晩甘やかされすぎて困っています
22時完結
恋愛
王国一の冷血漢と噂される王太子レオナード殿下。
誰に対しても冷たく、感情を見せることがないことから、「氷の王太子」と恐れられている。
そんな彼との政略結婚が決まったのは、公爵家の地味な令嬢リリア。
(殿下は私に興味なんてないはず……)
結婚前はそう思っていたのに――
「リリア、寒くないか?」
「……え?」
「もっとこっちに寄れ。俺の腕の中なら、温かいだろう?」
冷酷なはずの殿下が、新婚初夜から優しすぎる!?
それどころか、毎晩のように甘やかされ、気づけば離してもらえなくなっていた。
「お前の笑顔は俺だけのものだ。他の男に見せるな」
「こんなに可愛いお前を、冷たく扱うわけがないだろう?」
(ちょ、待ってください! 殿下、本当に氷のように冷たい人なんですよね!?)
結婚してみたら、噂とは真逆で、私にだけ甘すぎる旦那様だったようです――!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる