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第一章 私は絶滅危惧種
第十二話 簡単に魔法を覚える方法
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「魔法の絨毯を手に入れたことだし、今日は遠出することにしよう」
「遠出って、どこまで行くの?」
「東の遠くに富士山みたいな高い山があるだろ。あそこさ」
何気ない会話だけど、この後いつものように私が振り回されることになる。
この魔法の絨毯はかなり高性能みたい。スピードの調整ができるタイプでかなり速いスピードが出せるの。しかも魔法による制御で、乗っている人に風が当たらないようになっているみたい。凄いよね! ポチの話では、道具はそれぞれレベルを持っていて同じ道具でも性能の高い物や低い物が存在するとか。私って結構強い運を持ってるみたい。普通こんな高性能のレアアイテムを一回で見つけることはないそうよ。
そうこうしているとあっという間に目的地に到着した。
「ここなの?」
「そうだよ。ここは魔法の書というアイテムを手に入れることができるんだ」
「魔法の書?」
「それを読むだけで魔法が身につく巻物だよ」
「そんなのがあるんだ」
「さあ、行こう。この先に巻物があるという祠があるんだ。(出てくるモンスターはかなり強いけど)そこへ向かうことにしよう」
「わかった」
私はポチについて歩き始めた。でも、さっきから聞いたこともない何かの鳴き声が聞こえたりする。何だろう?
「さっきから聞こえる『キー』とか『ギャー』とか言う声は何? 何か怖いんだけど」
「この辺のモンスターは進化が遅いものが多いんだ」
「進化が遅いというと?」
「君たちの世界で言う恐竜的な存在かな?」
「きょ、恐竜!」
「大丈夫、この辺のモンスターは回り込んだりしないから必死で逃げれば何となるよ」
「何なのよそれ!」
もしかしてここって思いっきり危険な場所じゃないの? 言われてみるとさっきから聞こえる声の主もかなり強そうな感じだし。
「ねえ、帰ろうよ」
「もう少しで祠がある場所に着くよ。ここまで何のモンスターにも会わないなんて奇跡に近いけど」
「ひぇー! もうこんな生活嫌だよ-」
私が天を仰ぐと何か大きな生き物が旋回しながら飛んでいる。
「まずい! 飛竜に見つかった! 早く木の陰に隠れるんだ!」
「ええー!」
私は慌てて木が多く茂っている場所を見つけて走った。飛竜は急降下すると木の枝を折りながら再び空高く飛んでいった。
「ふう。危ないところだったね。飛竜に襲われたら瞬殺だったよ」
「瞬殺って。そんなに強いの?」
「とても強いね。でも、ここにいるモンスターの中では弱い方だけど」
「何て所に連れてくるのよ! 私まだレベル10なんだよ!」
それから私は前後左右をキョロキョロしながら進んだ。モンスターらしきものが見えたら速攻で逃げなきゃ。
「あったよ祠だ」
ポチが見ている方向には神社にある小さな家のような建物がある。ポチが呪文を唱えると戸が開き中にはたくさんの巻物が見えた。
「こんなに巻物があるよ! たくさん魔法が覚えられるね」
「一個しか取れないようになってるんだ」
「ええ、そうなの?」
こんなに怖い目に遭ってるのに一個だけなんて・・・・。私はがっかりして膝をついて座った。
「さあ、一個選ぶんだ。いい魔法が当たるといいね」
「ウォーターバリアの魔法もあるの?」
「あるよ。できれば水系の魔法が当たるといいんだけどね」
私はまるで瞑想をしているかのように目を閉じて祠の中へ手を入れた。たくさんの巻物が手に当たる。いいのを取らなきゃ。たぶんだけど下の方にいいのがあるような気がする。よし、これだ!
「それだね。じゃあ、開けてみるんだ」
私は巻物の紐をほどいて恐る恐る開いてみる。
『クロッシングフラッシュ。着ている衣装が光り相手に1500前後のダメージを与える』
「これって強くない?」
「かなり強力な攻撃魔法だ」
「やったー!」
「でも、これだけで魔法が身についたの? ポロロロンて音のしなかったよ」
「確認しよう」
ポチは例の本を取り出してページをめくった。
「あったよ。ちゃんとクロッシングフラッシュを覚えてるよ」
「良かったー。これで強い敵も倒せるね」
「ああ、これでレベルを上げるのも楽になるよ」
しかし、私はとんでもない表記を見逃さなかった。
「この『クロッシングフラッシュを使った後は着ている全ての服や鎧は消えてなくなるので注意』って何よ!」
「うーん。裸になってしまうみたいだね」
どうしてこうなるの! 私が覚えた全ての魔法を使うと『おならをした後、頭がつるつるになって、素っ裸になる』ってこと? これはダメだわ・・・・
「遠出って、どこまで行くの?」
「東の遠くに富士山みたいな高い山があるだろ。あそこさ」
何気ない会話だけど、この後いつものように私が振り回されることになる。
この魔法の絨毯はかなり高性能みたい。スピードの調整ができるタイプでかなり速いスピードが出せるの。しかも魔法による制御で、乗っている人に風が当たらないようになっているみたい。凄いよね! ポチの話では、道具はそれぞれレベルを持っていて同じ道具でも性能の高い物や低い物が存在するとか。私って結構強い運を持ってるみたい。普通こんな高性能のレアアイテムを一回で見つけることはないそうよ。
そうこうしているとあっという間に目的地に到着した。
「ここなの?」
「そうだよ。ここは魔法の書というアイテムを手に入れることができるんだ」
「魔法の書?」
「それを読むだけで魔法が身につく巻物だよ」
「そんなのがあるんだ」
「さあ、行こう。この先に巻物があるという祠があるんだ。(出てくるモンスターはかなり強いけど)そこへ向かうことにしよう」
「わかった」
私はポチについて歩き始めた。でも、さっきから聞いたこともない何かの鳴き声が聞こえたりする。何だろう?
「さっきから聞こえる『キー』とか『ギャー』とか言う声は何? 何か怖いんだけど」
「この辺のモンスターは進化が遅いものが多いんだ」
「進化が遅いというと?」
「君たちの世界で言う恐竜的な存在かな?」
「きょ、恐竜!」
「大丈夫、この辺のモンスターは回り込んだりしないから必死で逃げれば何となるよ」
「何なのよそれ!」
もしかしてここって思いっきり危険な場所じゃないの? 言われてみるとさっきから聞こえる声の主もかなり強そうな感じだし。
「ねえ、帰ろうよ」
「もう少しで祠がある場所に着くよ。ここまで何のモンスターにも会わないなんて奇跡に近いけど」
「ひぇー! もうこんな生活嫌だよ-」
私が天を仰ぐと何か大きな生き物が旋回しながら飛んでいる。
「まずい! 飛竜に見つかった! 早く木の陰に隠れるんだ!」
「ええー!」
私は慌てて木が多く茂っている場所を見つけて走った。飛竜は急降下すると木の枝を折りながら再び空高く飛んでいった。
「ふう。危ないところだったね。飛竜に襲われたら瞬殺だったよ」
「瞬殺って。そんなに強いの?」
「とても強いね。でも、ここにいるモンスターの中では弱い方だけど」
「何て所に連れてくるのよ! 私まだレベル10なんだよ!」
それから私は前後左右をキョロキョロしながら進んだ。モンスターらしきものが見えたら速攻で逃げなきゃ。
「あったよ祠だ」
ポチが見ている方向には神社にある小さな家のような建物がある。ポチが呪文を唱えると戸が開き中にはたくさんの巻物が見えた。
「こんなに巻物があるよ! たくさん魔法が覚えられるね」
「一個しか取れないようになってるんだ」
「ええ、そうなの?」
こんなに怖い目に遭ってるのに一個だけなんて・・・・。私はがっかりして膝をついて座った。
「さあ、一個選ぶんだ。いい魔法が当たるといいね」
「ウォーターバリアの魔法もあるの?」
「あるよ。できれば水系の魔法が当たるといいんだけどね」
私はまるで瞑想をしているかのように目を閉じて祠の中へ手を入れた。たくさんの巻物が手に当たる。いいのを取らなきゃ。たぶんだけど下の方にいいのがあるような気がする。よし、これだ!
「それだね。じゃあ、開けてみるんだ」
私は巻物の紐をほどいて恐る恐る開いてみる。
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「これって強くない?」
「かなり強力な攻撃魔法だ」
「やったー!」
「でも、これだけで魔法が身についたの? ポロロロンて音のしなかったよ」
「確認しよう」
ポチは例の本を取り出してページをめくった。
「あったよ。ちゃんとクロッシングフラッシュを覚えてるよ」
「良かったー。これで強い敵も倒せるね」
「ああ、これでレベルを上げるのも楽になるよ」
しかし、私はとんでもない表記を見逃さなかった。
「この『クロッシングフラッシュを使った後は着ている全ての服や鎧は消えてなくなるので注意』って何よ!」
「うーん。裸になってしまうみたいだね」
どうしてこうなるの! 私が覚えた全ての魔法を使うと『おならをした後、頭がつるつるになって、素っ裸になる』ってこと? これはダメだわ・・・・
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