どうして、ただの女子高生が魔王と戦うことになるわけ!?

小松広和

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第二章 旅立ち

第二十一話 別れと旅立ち

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 私はお世話になったおばさんにお別れの挨拶をしていた。
「今までありがとうございました」 
「気を付けて行くんだよ」
「はい」
私はあああああさんのパーティーに加わってこの町を旅立つことになったのだ。

「ねえ、どうして僕をペット用の檻に入れるんだい?」
「辛かったらいつでも帰ってきていいからね」
「おばさん、私とても嬉しいです」
「何だか娘が嫁に行くような気分だよ」
「ねえ、麗華聞いてる?」

「私きっと立派になって戻ってきます」
「ああ、麗華ちゃんならきっとやれると信じてるよ」
「麗華、僕をここから出してくれないか? もう出かけるんだろ?」
「じゃあ、私もう行きますね。ポチのことはよろしくお願いします」
「おい!」
「店の招き猫として使わせて貰うよ」
 別れってとても悲しい(おばさんの方)。でも厄介払いできた(ポチの方)から何か晴れ晴れしてる感じ。

「麗華ちゃん、お別れは済ませた?」
「はい、これからよろしくお願いします」
私は目一杯の笑顔で答えた。勇者様にいい印象を与えておかないとね。だってだって将来のお婿さんになるかもしれない人だし。ああ、私ったら何考えてるんだろ?
「どうしたの? まっ赤な顔をして?」
「な、何でもないです」
私は両手で顔を覆った。

「あれ? 猫ちゃんがいないけど」
いつも明るい魔法使いのアイラが聞いてきた。
「おばさんの店に置いてきたの」
「あの猫ってガイダーでしょ? ガイダーがいなかったらどうなるの?」
このアイラの素朴な疑問に勇者様が答える。

「ガイダーがいないとレベルの上がり方が少なくなるんだ。でも大丈夫だよ。そのうち仕える人を失った野良ガイダーが麗華ちゃんを見つけてやってくるさ」
なるほど。そういう仕組みなんだ。結局ポチはいなくてもいいってことか。

 あれ? さっきからモンスターが私達を避けていく。どうしたのかな?
「どうしたんですか? 麗華さん」
僧侶のクレアが私の様子を見て聞いてくれた。
「モンスターが襲ってこないなって思って」
「ああ、私達のレベルが高いので襲ってこないんですよ」
「そんなのわかるんだ?」
「野生の勘ですね」

 あれ? この場所って以前に来たことのある洞窟だよね。あれ? あそこの地底湖ってやばいとこだったような?
「麗華ちゃんのレベルを上げるために強そうなモンスターと戦うことにしたよ」
え? 目の前にいるのはブルードラゴン!?

「麗華ちゃんは一番後方で身を守ってるんだ。下手に動くと即死だからね」
「ええーーー!!!」
ちょっとちょっと! と言ってる間に戦闘が始まってしまった。

 あああああの攻撃。ブルードラゴンに1325のダメージを与えた。サラの攻撃。ブルードラゴンに987のダメージを与えた。

 凄い! みんな強いよ! ブルードラゴンのブリザードフラッシュ。クレアは魔法のバリアを張って麗華を守った。
「今だ麗華。クロッシングフラッシュを唱えるんだ!」
「え! ポチ? 何でここにいるの?」
「あれくらいの檻なら余裕で抜けられるよ」
計画は失敗したのね。

 私が落ち込んでいる間にブルードラゴンは倒れていた。ピロロロン。物凄い勢いでレベルが上がっていく。
「ガイダーが戻ってきたからレベルがかなり上がったな」
嬉しいやら悲しいやら。みんなは一斉に笑っている。私の気持ちも知らないで、もう。
こうして私は再びポチと旅することになってしまった。短い幸せだったな。
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