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第四章 取り敢えず四天王を倒せ!
第六十三話 大勇者様ブーム
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町は大騒ぎになってきた。
「大勇者様、こちらが会場になります」
なんでも町のみんなに顔を見せて欲しいとかで町長に呼び出されたのだが、どう見ても『アイドルのコンサートか!』とツッコみたくなる雰囲気だ。
「さあさあ舞台にお上がりください」
「キャーキャー!」
若い女性を中心に大騒ぎになっていた。
「こっち向いてー!」
「かっこいい!」
「手を振ってー!」
まだ勇者様が女という認識を持った人は少ないのかしら? どうでもいいけど。
「大勇者様。まずはお名前を教えていただきますか?」
なんかインタビューが始まったし。
「この状況で名乗るのは恥ずかしい名前なのだが・・・・」
「そうおっしゃらずにお聞かせください」
「あああああと言います」
「キャー素敵ー!」
なんでやねん!
「ゾーチャを倒した勝因を教えていただけますか?」
「私の能力で勝てたわけではなく一緒にいたパーティーのメンバーのおかげて勝てたんだ」
「キャーあああああ様凄ーい!」
その反応っておかしいでしょ!
「大勇者様の似顔絵はこっちだよ」
いつの間にか出店まで出てる!
「大勇者まんじゅうはいかが?」
そんなのいつ作ったのよ! 今日始めて会ったんじゃないの?
「凄い人気ですが、大勇者様はお付き合いしている方はいらっしゃるのですか?」
「残念ながらいないな」
「では気になる人とかは?」
「特にはいないが」
あ、そう? 別にいいけど・・・・
「それでは大勇者様の好みのタイプとかを教えていただけますか?」
「私は女だから強い人が好きだな」
「キャー! 私なんかどうですか?」
人の話を聞いとるんかーい!? 女だって言ってるだろうが!
「キャー! こっち向いてー」
「私と付き合って-」
あまりの騒ぎに私は思わず隣にいる若い女性に質問することにした。
「勇者様は女の人ですよ」
「それがどうしたのよ?」
「え? どうしたって・・・・」
「かっこよかったら女でもいいに決まってるじゃない!」
「ええーーー!」
「あなたは宝塚を知らないの?」
そっかー! 宝塚は全員女性だもんね・・・・って! どうして異世界の人が宝塚を知ってるのよ!?
「キャー」
「キャー」
とうとう舞台下まで行って手を伸ばす女性まで出てきた。このままではダメだわ! 私の勇者様が奪われてしまうじゃない。勇者様は私の物よ! 何とかしなきゃ!
あれ? 私って普通の女子高生だよね? いつの間にか女性を愛するキャラになってしまったー!!! このままではこの小説の分野が変わってしまうわ! 何とかしなきゃ!
私は作者と共に頭を抱えて悩むのであった。
「大勇者様、こちらが会場になります」
なんでも町のみんなに顔を見せて欲しいとかで町長に呼び出されたのだが、どう見ても『アイドルのコンサートか!』とツッコみたくなる雰囲気だ。
「さあさあ舞台にお上がりください」
「キャーキャー!」
若い女性を中心に大騒ぎになっていた。
「こっち向いてー!」
「かっこいい!」
「手を振ってー!」
まだ勇者様が女という認識を持った人は少ないのかしら? どうでもいいけど。
「大勇者様。まずはお名前を教えていただきますか?」
なんかインタビューが始まったし。
「この状況で名乗るのは恥ずかしい名前なのだが・・・・」
「そうおっしゃらずにお聞かせください」
「あああああと言います」
「キャー素敵ー!」
なんでやねん!
「ゾーチャを倒した勝因を教えていただけますか?」
「私の能力で勝てたわけではなく一緒にいたパーティーのメンバーのおかげて勝てたんだ」
「キャーあああああ様凄ーい!」
その反応っておかしいでしょ!
「大勇者様の似顔絵はこっちだよ」
いつの間にか出店まで出てる!
「大勇者まんじゅうはいかが?」
そんなのいつ作ったのよ! 今日始めて会ったんじゃないの?
「凄い人気ですが、大勇者様はお付き合いしている方はいらっしゃるのですか?」
「残念ながらいないな」
「では気になる人とかは?」
「特にはいないが」
あ、そう? 別にいいけど・・・・
「それでは大勇者様の好みのタイプとかを教えていただけますか?」
「私は女だから強い人が好きだな」
「キャー! 私なんかどうですか?」
人の話を聞いとるんかーい!? 女だって言ってるだろうが!
「キャー! こっち向いてー」
「私と付き合って-」
あまりの騒ぎに私は思わず隣にいる若い女性に質問することにした。
「勇者様は女の人ですよ」
「それがどうしたのよ?」
「え? どうしたって・・・・」
「かっこよかったら女でもいいに決まってるじゃない!」
「ええーーー!」
「あなたは宝塚を知らないの?」
そっかー! 宝塚は全員女性だもんね・・・・って! どうして異世界の人が宝塚を知ってるのよ!?
「キャー」
「キャー」
とうとう舞台下まで行って手を伸ばす女性まで出てきた。このままではダメだわ! 私の勇者様が奪われてしまうじゃない。勇者様は私の物よ! 何とかしなきゃ!
あれ? 私って普通の女子高生だよね? いつの間にか女性を愛するキャラになってしまったー!!! このままではこの小説の分野が変わってしまうわ! 何とかしなきゃ!
私は作者と共に頭を抱えて悩むのであった。
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