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第七十七話 ホワイティアからの条件
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ザザー。
「何? このボタンの山」
「通信よ」
「ああ、ボタンを押すと立体映像が出てきて話す奴だね」
芽依がボタンを触りながら言った。
「これって殆どが宣伝なのよね。こんな辺境の地へ宣伝送ってどうするのよ」
「立体映像って何?」
菫が珍しい物を見る目で近寄ってきた。もしかして通信ボタンのこと知らなかったの?
「あなた達の世界で言う手紙のことよ」
「へえ、それで? どうやって見るの?」
「ボタン部分を上にして押してみなさい」
菫は喜んでボタンを押した。
『顔のシミにお悩みのあなた朗報です。美白堂のファンデーションを使えばどんなシミもすぐに消えます。ほらシマウマも一瞬で白馬に。あなたも試してみませんか? 今なら九割引で買えちゃいます。さあ、すぐにご連絡を』
「わー、欲しいなぁ」
「なんでこんなのが欲しいのよ! こんなの顔に塗ったら真っ白になっちゃうわよ。もしかして菫って騙されやすいタイプなの?」
「なるほど。ネットでよく見た宣伝ね」
小百合もボタンをいじりながら言う。
「これってどこから来たのかって見なきゃわからないの?」
「ボタンの側面を見てると頭にどこから来たのかが浮かんでくるわ」
「本当だ! 凄いよ!」
芽依は簡単に見えたらしく、驚きの声を上げている。
「本当に宣伝ばかりね」
ジャラジャラ。
「あら? これってマリーのお父さんからじゃない?」
小百合が一個のボタンを指さして言った。
「え? 本当、パパからだ」
『小百合君、元気でいるかね。君の美しい顔が見られなくなって私は寂しいよ。立体映像でいいから近況を報告してくれたまえ。あと、菫君と芽依君にもよろしく言っておいてくれ」
「どうして私の名前が出てこないのよ!」
「本当に無駄な物ばかりね」
小百合はため息をつきながら言った。
「服の宣伝。化粧品の宣伝。旅行の宣伝。鞄の宣伝。ホワイティア。指輪の宣伝。香水の宣伝もううんざりだわ」
「今、ホワイティアって言った?」
「え!? 敵国の女王ホワイティアからボタンが来てるわ!」
私は慌ててそのボタンを手にして宛先を再確認した。確かに白の国の女王ホワイティアからだ。
「ボタンを押すわよ」
みんなが一斉に注目する。
『お久しぶりねピピプル。元気にしてたかしら? 今日通知したのはあなた達に生きるチャンスを与えるためよ。今から出す私の条件に従えば、あなたの国を攻めたりしないわ。条件は三つ。どれか一つに応じればOKよ。どうかしら? 私って心が広いと思わない?』「何言ってるのよ」
『じゃあ、一つ目の条件よ。無条件降伏して城を明け渡しなさい。そうすれば黒の国民の命は保障するわ。更にあなた達王族は他国への亡命を許可してあげる。凄い条件よね。二つ目は、四郎をこちらに渡しなさい。知っての通り私が四郎と結婚式を挙げているときにあなた方が無理矢理連れて行ったのよ。これっておかしくない? 四郎を返してくれたら今までの無礼は水に流してあげる。どう? これもいい条件でしょう』
「ふざけないでよ!」
「そうだよ。お兄ちゃんは絶対に渡さないからね」
私達は一斉にホワイティアを非難した。といってもこれは立体映像だからホワイティアに聞こえているわけじゃないんだけど。
『最後に三つ目よ。ピピプル・クレタ・ビチャ・ウン○。あんたが自害したら今回の攻撃は見送るわ。あなたが四郎を奪おうとしてる元凶なんだから当然よね。あなたさえ決心すれば国民も両親も友人もみんな助かるのよ。どう? いい条件でしょう?』
「何わけのわからないこと言ってるのよ。みんなもそう思うでしょ?」
なぜか誰も言葉を発しない。ちょっと、どういう意味よ!
『猶予は三日。三日だけ待ってあげるわ。決心がついたら連絡をちょうだい。連絡がなかった時は条件に従う意思がないものと見なして総攻撃を開始するわ。いい返事を待ってるわね』
「あれ? このボタン」
小百合がとんでもないことを発見する。
「一週間以上前に出された物よ」
「じゃあ、もう期限の三日をとうに過ぎてるじゃない。何で攻撃をしてこないのよ」
こうして、謎に満ちたボタンメッセージはお蔵入りするのであった。
「もう何で返事が来ないのよ! 本当に攻撃しちゃうわよ! でも四郎がいる国を攻撃して四郎にもしものことがあったらまずいし・・・・」
悩めるホワイティアなのであった。
「何? このボタンの山」
「通信よ」
「ああ、ボタンを押すと立体映像が出てきて話す奴だね」
芽依がボタンを触りながら言った。
「これって殆どが宣伝なのよね。こんな辺境の地へ宣伝送ってどうするのよ」
「立体映像って何?」
菫が珍しい物を見る目で近寄ってきた。もしかして通信ボタンのこと知らなかったの?
「あなた達の世界で言う手紙のことよ」
「へえ、それで? どうやって見るの?」
「ボタン部分を上にして押してみなさい」
菫は喜んでボタンを押した。
『顔のシミにお悩みのあなた朗報です。美白堂のファンデーションを使えばどんなシミもすぐに消えます。ほらシマウマも一瞬で白馬に。あなたも試してみませんか? 今なら九割引で買えちゃいます。さあ、すぐにご連絡を』
「わー、欲しいなぁ」
「なんでこんなのが欲しいのよ! こんなの顔に塗ったら真っ白になっちゃうわよ。もしかして菫って騙されやすいタイプなの?」
「なるほど。ネットでよく見た宣伝ね」
小百合もボタンをいじりながら言う。
「これってどこから来たのかって見なきゃわからないの?」
「ボタンの側面を見てると頭にどこから来たのかが浮かんでくるわ」
「本当だ! 凄いよ!」
芽依は簡単に見えたらしく、驚きの声を上げている。
「本当に宣伝ばかりね」
ジャラジャラ。
「あら? これってマリーのお父さんからじゃない?」
小百合が一個のボタンを指さして言った。
「え? 本当、パパからだ」
『小百合君、元気でいるかね。君の美しい顔が見られなくなって私は寂しいよ。立体映像でいいから近況を報告してくれたまえ。あと、菫君と芽依君にもよろしく言っておいてくれ」
「どうして私の名前が出てこないのよ!」
「本当に無駄な物ばかりね」
小百合はため息をつきながら言った。
「服の宣伝。化粧品の宣伝。旅行の宣伝。鞄の宣伝。ホワイティア。指輪の宣伝。香水の宣伝もううんざりだわ」
「今、ホワイティアって言った?」
「え!? 敵国の女王ホワイティアからボタンが来てるわ!」
私は慌ててそのボタンを手にして宛先を再確認した。確かに白の国の女王ホワイティアからだ。
「ボタンを押すわよ」
みんなが一斉に注目する。
『お久しぶりねピピプル。元気にしてたかしら? 今日通知したのはあなた達に生きるチャンスを与えるためよ。今から出す私の条件に従えば、あなたの国を攻めたりしないわ。条件は三つ。どれか一つに応じればOKよ。どうかしら? 私って心が広いと思わない?』「何言ってるのよ」
『じゃあ、一つ目の条件よ。無条件降伏して城を明け渡しなさい。そうすれば黒の国民の命は保障するわ。更にあなた達王族は他国への亡命を許可してあげる。凄い条件よね。二つ目は、四郎をこちらに渡しなさい。知っての通り私が四郎と結婚式を挙げているときにあなた方が無理矢理連れて行ったのよ。これっておかしくない? 四郎を返してくれたら今までの無礼は水に流してあげる。どう? これもいい条件でしょう』
「ふざけないでよ!」
「そうだよ。お兄ちゃんは絶対に渡さないからね」
私達は一斉にホワイティアを非難した。といってもこれは立体映像だからホワイティアに聞こえているわけじゃないんだけど。
『最後に三つ目よ。ピピプル・クレタ・ビチャ・ウン○。あんたが自害したら今回の攻撃は見送るわ。あなたが四郎を奪おうとしてる元凶なんだから当然よね。あなたさえ決心すれば国民も両親も友人もみんな助かるのよ。どう? いい条件でしょう?』
「何わけのわからないこと言ってるのよ。みんなもそう思うでしょ?」
なぜか誰も言葉を発しない。ちょっと、どういう意味よ!
『猶予は三日。三日だけ待ってあげるわ。決心がついたら連絡をちょうだい。連絡がなかった時は条件に従う意思がないものと見なして総攻撃を開始するわ。いい返事を待ってるわね』
「あれ? このボタン」
小百合がとんでもないことを発見する。
「一週間以上前に出された物よ」
「じゃあ、もう期限の三日をとうに過ぎてるじゃない。何で攻撃をしてこないのよ」
こうして、謎に満ちたボタンメッセージはお蔵入りするのであった。
「もう何で返事が来ないのよ! 本当に攻撃しちゃうわよ! でも四郎がいる国を攻撃して四郎にもしものことがあったらまずいし・・・・」
悩めるホワイティアなのであった。
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