控えなさい! 私はマリーよ!

小松広和

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第八十一話 小百合の悩み

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 さっきから小百合が腕組みをしながら部屋中をうろついているわ。どうしたのかしら?
「このままではダメだわ」
四郎は元にもだったし、もう考えることなんてないんじゃないの?

「このままじゃダメなのよ」
「よくわからないわね。何がダメなのよ」
「マリーには私の気持ちはわからないでしょうね。私は全てのことを把握してるの。何も考えてないあなたと一緒にしないで」
「益々わからないわ」
そしてまた小百合は歩き回る。

 何も知らない芽依がこの部屋に戻ってきて小百合に話しかけた。
「小百合さん、お兄ちゃんが元に戻って良かったね。でも、いつまたホワイティアが攻撃してくるかわからないから油断できないよね」
「それよ!」
突然小百合が大声を上げる。
「ホワイティアがどうかしたの?」
「そこが問題なのよ!」
要するに小百合はホワイティアの攻撃の的になってるんじゃないかと不安に思ってるのね。まあ、私にとっては好都合という気もするけど、ここは一つ安心させてあげるか。

「小百合、心配することは何もないわ。ここは黒の国の本拠地。いくらホワイティアでもここまでは来られないはずよ。それにここには異世界一強いお姉ちゃんがいるんだから、安心していいわよ」
「別にホワイティアなんてどうでもいいわ。今の私には無関係よ」
「え? じゃあ、何を悩んでるのよ?」
「うーん」
また小百合は部屋中を歩き始めた。

「だから何なのよ。気になるじゃない!」
「私はあなたと違って大きな悩みを抱えているのよ!」
何かさっきから腹が立つわね。

 そこへ大浴場に行っていた四郎が部屋に入帰ってきた。
「今聞いたんだが、俺達が再び前線へ行くのは当分延期らしい。危険すぎるそうだ」
「やっぱり! 四郎君はおかしいと思わないの?」
「え?」
四郎がきょとんとした顔をしている。私にも小百合の言いたいことがさっぱりわからないんだけど。

 小百合はテーブルの前に立つとバンと大きな音を立ててとテーブルを叩き、
「このままじゃダメなのよ!」
と、もう一度言った。
「だから何がダメなのか言いなさいよ」

「みんな、よく考えてほしいの。この小説は一話読み切りのギャグ小説なのよ。それがホワイティアの宣戦布告以来ストーリーが続いているわ。これってダメなんじゃなくって!?」
「あんたは作者か!」
「ギャグマンガで始まってストーリーマンガになっていくなんて、週刊連載ではよくあることだよ」

「ダメよ! このままでは『どうして、ただの女子高生が魔王と戦うことになるわけ!?』に人気を奪われてしまうわ!」
「何一部の人にしかわからないことを言ってるのよ!」
この小百合の言葉は一人の人物(作者)にだけは強く響くのであった。
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