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第百二話 ホワイティアより先に見つけなさい
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「四郎は見つかった?」
「はい、いろいろと手は尽くしておりますがまだ見つかりません」
「もう、何やってるのよ。早く見つけ出しなさい」
全く役立たずばかりよね。そんなに遠へ行ってるはずないんだからすぐ見つかるはずよ。どうして見つけ出せないわけ?
私は少し苛つきながらテーブルのブルードラゴンフルーツに手を伸ばした。
「一体どの辺りまで探してるの?」
「はい、東方の町カラミスを捜索中です」
「随分と遠くまで捜してるわね。他にはどこを捜しているの?」
「はい、東方のタンタタの町や東方のリリルルの町も捜索しております」
「東ばかりじゃない!」
「いえ、多方面も怒られない程度に捜したことにしておけと命令しております」
「何なの? その馬鹿正直な報告は!?」
「はい、嘘をつけない性格なものですから」
「首にするわよ」
「申し訳ありませんでした。今後は嘘をつけるよう努力いたします故、どうかお許しを」
「牢屋に入れなさい」
「お姫様~」
本当に碌な家来がいないわね。でも何とかしないと大変なことになるわ。もし、ホワイティアが先に四郎を見つけてしまったらおしまいよ。四郎が無理矢理結婚させられるばかりか小百合達も殺されるわ。どうしたものかしら? そうだ!
「アリア、アリアはどこなの?」
「はい、お呼びでしょうか?」
「四郎達がどこに隠れているか心当たりはないの?」
「残念ながら見当も付きません」
「何か考えなさいよ」
「はい、予想されますのは国外逃亡です」
「そうよ、そうよね。で? どこの国に行くの?」
「一番国境が近いのは青の国です。白の国から一番遠いのは南方の紫の国になります。ですが私なら白の国とも黒の国とも国交のない黄色の国を選びます。でも、土地勘のない者ばかりですので適当に逃げ回っていると思われます」
「わかったわ。だったら今あなたが言った国へつづく道を徹底的に捜しなさい。ホワイティアより早く見つけないと大変なことになるわ」
「それは難しいかと思われます」
「どういうこと?」
「ホワイティアはスパイを各地に侵入させ情報戦を得意としております。恐らくただ単に探し回っている私達よりは有利に見つけ出すことができるかと思います」
「それはまずいわね。どうしたらいいのよ?」
「捜し出すよりホワイティアの行動を見張る方がより確実かと思います」
「ホワイティアを見張る?」
「はい、ホワイティアが動き出すのを待って動くのです」
アリアの言うことって少し難しいのよね。
「ホワイティアが動き出してからじゃ遅くない?」
「動き出す兆候を見逃さなければ大丈夫です」
「そんなことできるわけないじゃない」
「目には目をです。スパイを使ってホワイティアを観察しましょう」
「この国にスパイなんているの?」
「手配します」
そう言うとあアリアは部屋から出て行った。
そして次の日。
「白の国にも負けないスパイを連れてきました」
アリアが指す方向には三人の見慣れない人物がいる。
「何? この黒い服を着た連中は?」
「はい、忍者にございます」
「忍者って昔日本にいた奴?」
「そうでございます」
忍者って本当にいたのね。
「で? この忍者ってどの程度の能力を持ってるの?」
「かなりの能力の持ち主でございます」
「そう」
「右から半蔵、肝蔵、膵蔵でございます」
「ふざけてるとしか思えない名前よね」
「半蔵は聴覚に長けております。肝蔵は嗅覚に優れております。膵蔵は味覚に優れております」
「聴覚はともかく嗅覚と味覚は何の役に立つのよ!」
「はい、食レポをさせれば右に出る者はおりません」
やっぱり予想通り使えないわ。
私がため息をつく中、三人の忍者は部屋を飛び出していった。
「はい、いろいろと手は尽くしておりますがまだ見つかりません」
「もう、何やってるのよ。早く見つけ出しなさい」
全く役立たずばかりよね。そんなに遠へ行ってるはずないんだからすぐ見つかるはずよ。どうして見つけ出せないわけ?
私は少し苛つきながらテーブルのブルードラゴンフルーツに手を伸ばした。
「一体どの辺りまで探してるの?」
「はい、東方の町カラミスを捜索中です」
「随分と遠くまで捜してるわね。他にはどこを捜しているの?」
「はい、東方のタンタタの町や東方のリリルルの町も捜索しております」
「東ばかりじゃない!」
「いえ、多方面も怒られない程度に捜したことにしておけと命令しております」
「何なの? その馬鹿正直な報告は!?」
「はい、嘘をつけない性格なものですから」
「首にするわよ」
「申し訳ありませんでした。今後は嘘をつけるよう努力いたします故、どうかお許しを」
「牢屋に入れなさい」
「お姫様~」
本当に碌な家来がいないわね。でも何とかしないと大変なことになるわ。もし、ホワイティアが先に四郎を見つけてしまったらおしまいよ。四郎が無理矢理結婚させられるばかりか小百合達も殺されるわ。どうしたものかしら? そうだ!
「アリア、アリアはどこなの?」
「はい、お呼びでしょうか?」
「四郎達がどこに隠れているか心当たりはないの?」
「残念ながら見当も付きません」
「何か考えなさいよ」
「はい、予想されますのは国外逃亡です」
「そうよ、そうよね。で? どこの国に行くの?」
「一番国境が近いのは青の国です。白の国から一番遠いのは南方の紫の国になります。ですが私なら白の国とも黒の国とも国交のない黄色の国を選びます。でも、土地勘のない者ばかりですので適当に逃げ回っていると思われます」
「わかったわ。だったら今あなたが言った国へつづく道を徹底的に捜しなさい。ホワイティアより早く見つけないと大変なことになるわ」
「それは難しいかと思われます」
「どういうこと?」
「ホワイティアはスパイを各地に侵入させ情報戦を得意としております。恐らくただ単に探し回っている私達よりは有利に見つけ出すことができるかと思います」
「それはまずいわね。どうしたらいいのよ?」
「捜し出すよりホワイティアの行動を見張る方がより確実かと思います」
「ホワイティアを見張る?」
「はい、ホワイティアが動き出すのを待って動くのです」
アリアの言うことって少し難しいのよね。
「ホワイティアが動き出してからじゃ遅くない?」
「動き出す兆候を見逃さなければ大丈夫です」
「そんなことできるわけないじゃない」
「目には目をです。スパイを使ってホワイティアを観察しましょう」
「この国にスパイなんているの?」
「手配します」
そう言うとあアリアは部屋から出て行った。
そして次の日。
「白の国にも負けないスパイを連れてきました」
アリアが指す方向には三人の見慣れない人物がいる。
「何? この黒い服を着た連中は?」
「はい、忍者にございます」
「忍者って昔日本にいた奴?」
「そうでございます」
忍者って本当にいたのね。
「で? この忍者ってどの程度の能力を持ってるの?」
「かなりの能力の持ち主でございます」
「そう」
「右から半蔵、肝蔵、膵蔵でございます」
「ふざけてるとしか思えない名前よね」
「半蔵は聴覚に長けております。肝蔵は嗅覚に優れております。膵蔵は味覚に優れております」
「聴覚はともかく嗅覚と味覚は何の役に立つのよ!」
「はい、食レポをさせれば右に出る者はおりません」
やっぱり予想通り使えないわ。
私がため息をつく中、三人の忍者は部屋を飛び出していった。
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