知ってるけど言いたくない!

るー

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最終話

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クリフォードは上がった息が収まらない内に、エティにキスをしてそのまま二回目に突入した。一回目と違って余裕ができたクリフォードは繋がった状態でエティをじっくり追い詰めた。クリフォードのモノで迎える絶頂は指とは遥かに違う快感で、エティは何度も気を失いそうになった。クリフォード自身も何度か達すると、さすがに疲れたのかエティを大事そうに抱き締めたまま横になった。


「俺はお前に会ってから変わったそうだ」


クリフォードはおもむろに口を開いた。エティの前髪を低い声と暖かい息がくすぐった。


「誰に言われたの?」

「ハンク。あいつ人の事よく見てるんだな」


クリフォードはエティを迎えに屋敷を出る際に、ハンクから思いもよらない事を言われた。


「以前はよく怒鳴り散らしていたり人に冷たい態度だったりしたのが、エティに恋をしてから優しさを覚えたと」

「こ、恋?」


大きく逞しい身体のクリフォードには似合わない言葉が出て、エティは目をパチパチさせながらクリフォードを見た。クリフォードは照れたように笑うと話を続けた。


「お前に恋をして、愛した。そして切なさや嫉妬、失う悲しみ、限りない幸せなど今まで持っていなかった感情を教えられた」

「それは……私もだわ」


エティは目を見開いて驚いた。クリフォードに紫銀の女と間違えられてから自分の人生が大きく変わったと思っていたが、人生が変わっただけでなく、色々な感情を経験して自分が人として大きく成長したように思えた。

「お前を誰かに奪われそうになったら、俺は
それこそ人が変わったように怒り狂って奪い返す自信があるな。俺がそうならないように頼むぞ」

「……物騒ね」

クスクス笑うエティの頬に擦り寄ったクリフォードはさり気なくエティの上に位置付けた。まさか、とエティは恐る恐る訊ねた。

「フォード……?今おわったばかりよね?」

「朝までやめないと言ったはずだが?」

またまだ余力のありそうな笑みを見せ、クリフォードはエティの唇に熱を注ぎ込んだ。


予告通り朝方までクリフォードに愛されたエティは自分の気怠い身体を癒しの魔力で回復させると、隣で深く眠るクリフォードの顔を覗き込んだ。朝日に照らされたその寝顔は初めて見た時と変わらぬ美しく整った顔立ちだ。

ここはまだエティの生まれた国の宿だ。クリフォードが残りの帰路の体力がなさそうなら力で回復させようと、エティはクリフォードの額に手を当てた。驚いた事にクリフォードは回復させるほど疲れてはいなかった。昨夜あんなにエティを激しく求めたのに、あの体力は一体どこから湧いたというのか。




屋敷に戻るとすぐに中からハンクが外に飛び出して来た。いつもの無表情は崩れ、目の下に隈を作って顔色も悪い。きっと外が見える場所でずっと眠らずにクリフォードとエティの事を待っていたのだろう。
二人の無事な姿を見るなり安堵の息を吐いたハンクに、エティは申し訳ない気持ちで一杯だった。事情を知らないハンクを巻き込んでしまった。

「エティ殿……!ご無事で戻られて何よりです!」

「ただいまハンクさん。色々ありがとう」

細かい事は問わずにエティの身を案じてくれたハンクに、エティは微笑んで頭を下げた後、疲れ切ったハンクの顔に手を伸ばした。

「糸くずが付いてます。取るので少し触れますね」

もちろんそんなのは付いていない。エティはハンクの額に指先で掠めるように触れた。ハンクは条件反射で目を閉じた。

「取れましたよ」

「と、どうもお手数を」

そう言ってエティに礼を告げたハンクはいつもの健康そうな顔色に戻っていた。クリフォードは初めて目の当たりにしたエティの魔女の癒しの力にへぇと目を丸くした。



エティの不在に関してはハンクが上手くやってくれていて、エティが困る事は一切なかった。

翌朝、エティが厨房に行くと “ 花嫁 ” の話題でもちきりたった。エティとアネットがジェームズ家で働いていると聞きつけた街の人は、料理長や女中に紹介してくれと見合い話を持ってきたらしい。
手元の作業を進めながらアネットと二人でなんとか上手く断っているとそこへ突如クリフォードか厨房へ入って来た。


エティが知る限り、クリフォードが厨房に足を運んだのは紫銀の女の件で怒鳴り込んで来た二回だけだ。クリフォードの後ろにハンクの姿はなく、どうやら一人で来たようだ。顔を出すはずのない人物が現れて、料理長や女中などが一気に緊張したのがその場の空気でわかった。

騎士服姿のクリフォードは、先程馬小屋でエティと顔を合わせた時となんら変わりない表情で厨房内を一通り見渡すと、最後にエティを捉えフッと口角を上げた。


なんだか嫌な予感がする……。


エティがそう思った矢先、それは実行された。

「仕事中邪魔してすまない。ここでなら皆んなが揃っているだろうから都合がいい。知らせておく事がある。実は近いうちに結婚する事にした」

「えっ!本当ですか!?」

エティとアネット以外の人物はパアッと顔を明るく変えると「おめでとうございます!」と口々に喜びを露わにしてクリフォードの元へ詰め寄った。

確かにもう隠さなくてもいいと言ったが、こんな形で公表されるとは思っておらず、エティはその場で果物ナイフを握ったまま、ポカンと棒立ちになった。アネットも同様呆気に取られたようにエティとクリフォードを交互に見ていた。

「式はいつですか?お相手は?」

矢継ぎ早な質問にクリフォードは顔を嬉しそうに綻ばせると丁寧に答えた。

「式の日取りはこれから決めるところだ。相手は……あそこでナイフ片手に固まってる奴だ」

クリフォードの視線の先にいるエティに、皆んなのええっ?!っという視線が集まった。エティはちょっと情けない表情で皆んなからの視線から逃れるように顔を背けた。





「もう!あの後大変だったんだから!」


エティの怒りを正面から受けながら、クリフォードはそんな怒ったエティの顔も可愛いとじっくり眺めた。
一日が終わり、エティは文句を言うためにクリフォードの寝室を訪れていた。

あの後とは、もちろん朝クリフォードが爆弾発言をしてそのまま立ち去った後の事た。エティは一日中皆んなから好奇心たっぷりの質問責めにあったのだ。

エティの怒りなど無いものとし、クリフォードは目の前の愛しい人を引き寄せると遠慮なく唇を重ねた。

「それで、いつからこの部屋へ移るんだ?式はいつにする?」

「私を早く部屋に置きたくてやったのね?」

効果がないとわかっていながらも、エティは嬉しさがダダ漏れのクリフォードを軽く睨んだ。そんなのお構いなしにクリフォードはエティに再びキスを降らし始めた。

「ん、……フォード。話がまだ終わってない……」

「時間切れだ。俺が決める」

寝室に来た時の怒りはクリフォードからの甘いキスで中和され、エティはクリフォードの首に手を回した。

結局エティはこの夜からクリフォードの部屋に移った。





クリフォードがエティを妻にすると連れ帰ってから半年経ち、街の外れにある小さな教会でクリフォードとエティの結婚式当日、順調に準備が進んでいた。


「こんなに遅くなるとは思わなかったわ。ご主人様の事だから一日でも早く式を挙げるのかと思っていたのに」

「どうしても式に参列したいっていう人との予定が合わなくて今日になったのよ。これでも普通よりは早い方じゃないの?」


結婚式に着るドレスはエティが “ 花嫁 ” の時のがいいと我儘を言ってもう一度袖を通した。クリフォードは新しいドレスを作りたがっていたが、エティは思い入れがあるこのドレスにこだわった。このドレスでクリフォードの胸に自分を貰ってくれと飛び込んたのた。あの時と変わらない気持ちの自分を彼に貰って欲しい。

最初から花嫁の控え室に同行したアネットは、エティが着飾られていく姿をずっと眺めていた。大切な人の喜びを共有できるのと、少しの寂しさと、エティとの思い出を噛み締めながらアネットは美しい花嫁を見つめた。

「同じドレスでも飾りで印象がかなり変わるのね。とても綺麗よ、エティ」

「本当?ありがとう」

胸元とアップに纏めた紫銀の髪に白い生花を飾り、レースのベールをつけたエティはアネットが見てきたエティの中で一番輝いていた。

「生活自体は今までとそんなに変わらないから、これからもよろしくね、アネット」

「たまには私の部屋にも泊まりに来てくれると嬉しいわ。やっぱり部屋に一人は寂しいのよ」

「アネットがハンクさんの部屋に泊まりに行けばいいでしょう?」

「ま、まだそんな……。お付き合いを始めたばかりよ」

ハンクの情熱的なアプローチで、アネットは最近ハンクと交際を始めた。無表情の時が多いハンクが、アネットの前だとわかりやすく機嫌が良くなるのは、見ているこちらの顔が緩んでしまう。


「エティ!!」

「フォード?!ノックぐらいしてよ。驚いたでしょう!?」

勢いよく控え室に入って来た正装姿のクリフォードはエティの花嫁姿に一瞬で目を奪われた。

「……綺麗だ。独り占めしておきたいな」

「慌ててたみたいだけど、どうしたの?」

「そうだ!お前、参列者に隣の国の王太子がいるじゃないか!聞いてないぞ!」

「参列者リストに名前が入っていたわよ?幼馴染だって教えたじゃない」

「幼馴染……!?」

首を傾げるエティにクリフォードはその時の記憶を蘇らせた。確かに、参列者リストに男の名前があったのを見たクリフォードが、関係をエティに問い詰めた時にそう説明があった。だが、その他は一切聞いてなかったクリフォードは式が始まる前からぐったり疲れる気分になった。

「彼がどうしても参列したいと言うから仕方ないでしょう?ちなみに私の予想だと、そのうち姉さんの恋人になると思うけど」

そういえばエティは生家に帰った際、顔パスで城内に入って行った。父親のアルフォンスは国王の元専属騎士だったし、王太子と交流があったとしてもおかしな話ではない。

そんな環境にいながら、エティはよく今まで誰にも手をつけられなかったものだと、クリフォードはエティの手を取った。
実は影で姉のローズが目を光らせてエティを守って来たことをエティ本人も知らない。

いつもの騎士服とは別の、国の行事などに身につける騎士の正装姿のクリフォードに、エティは改めてこの男は見栄えがするとまじまじ眺めた。いつも雑に纏めてある髪は、綺麗に後ろに流して纏められ、エティが切った前髪だけが少し顔にかかっていた。きっと短い髪も似合うんだろうと想像し、エティはふわりと笑った。

身内と親しい人だけの参列で、大規模にするつもりはなかったのに、女遊びが激しかったクリフォードを射止めた “ 花嫁 ” のエティ見たさに、教会の周りに見物客が集まってしまった。

「何だか違う意味で疲れたわ……」

式が終わった後、エティは控え室でドレスのままカウチソファーにぐったりしなだれかかった。普段から人の目に慣れているせいか、クリフォードは全く疲れた様子もなくエティの頬を撫でてある頼み事をしてきた。

「夜の宴までの時間休ませてやりたいが、ちょっと付き合ってくれるか?」

言われるがままクリフォードについて教会の裏手に行くと、そこにはレオとシロがいた。

「レオ!シロ!来てたの!?」

エティはドレスが汚れるかもしれないのに、すぐに二匹に抱きついてキスをした。早朝に会ったというのにエティのこの喜びよう。クリフォードは二匹とも連れて来て正解だったと微笑んだ。

「教会の裏の森を抜けるといつも行く丘に出る。まだ昼過ぎたばかりで時間はあるから少しだけ行かないか?」

「でもシロのお腹には赤ちゃんがいるから乗れないわ」

先程からドレスを心配しないところがエティらしい、とクリフォードは思いながら提案した。

「レオに二人で乗って、シロは後ろからついてこればいい。できればシロも一緒がいいんだか無理か?」

「ドレスがかさばるけど平気?赤ちゃんがいるからゆっくり進んでくれる?」

「勿論だ。レオ、シロどうだ?」

『ゆっくりならシロもボクも構わないけど……エティは大丈夫?』

「大丈夫よ」

「レオは何だって?」

「了解ですって」

前回このドレス姿でシロに跨いだエティは、さすがに今日くらいは花嫁らしくした方がいいだろうと、大人しくクリフォードに横抱きにされレオに乗った。

ゆっくりと進んで着いた丘は、二人で来たのが久しぶりだった。遠乗りの行き先はいつもクリフォードが決めていて、最近はこの丘と違う場所にエティは連れて行ってもらっていた。

レオから降りたエティは相変わらずいい景色だとら見回して、あるものに気づいた。

「あんな所に小屋が建ってるわよ」

エティ達から少し離れた場所に見覚えのない建物があった。その建物からはきっととても見晴らしの良い景色だろう。いつの間に、と物珍しげに眺めるエティにクリフォードはサラッと答えた。


「意外に中は広いぞ。ベッドもあるし一泊ぐらいなら問題ない」

「…………?」

「知らなかったか?ここはうちの土地だ。あれは俺がエティのために建てたんだ」

「ええっ!!」


その驚いた顔が見たかったとクリフォードは大いに笑ってエティを抱き締めた。

遠乗りはやっぱりここが一番だからと、ゆっくりできるようにクリフォードは小さな家を作った。
ちゃんと馬小屋もあって、思わぬプレゼントにエティはとても胸を震わせた。何よりもエティにとって家族同然のシロを一緒に連れて来て、一緒に立ち会わせてくれたクリフォードの気持ちが嬉しかった。


「ありがとう、フォード。凄く嬉しい……。シロは知らなかったみたいだけど、レオはこの事知ってたの?」

『まあね、エティの赤ちゃんの方は言われなくてもボクが気づいたからだけど、両方の秘密事を持って胃に穴が空きそうだったよ』

レオに人間っぽい事を言われてエティとクリフォードはクスクスと笑った。やがてエティはクリフォードの腕の中で顔を上げてクリフォードの顔を意味深にジッと見た。


「本当はもう少し経ってから教えようと思ってたけど、言っちゃおうかな」

「何だ?」

「私からもプレゼントがあるわ」


エティは笑顔でそう言うと、クリフォードの手のひらをエティのお腹にあて、自分の手をそれに重ねた。
最初意味がわからずキョトンとしていたクリフォードだったが、目を見開いた後声にならない掠れた声を出した。



「本当に……?」

「ええ。さっき赤ちゃんがいるからゆっくりね、と言ったでしょう?」

「あの会話の流れではシロの事だと思うだろう……!!」


クリフォードは堪らずエティを強く抱き締めた。しかしすぐにガバッと身を剥がした。


「いかん、こんなに強く抱いてはお腹の子に障る!」

「大丈夫よ。まだ二ヶ月だからお腹は出てないわよ。それに私の力で護っているから余程の事がない限り無事に産まれるわ。でも、あの……伽ではあまり無理できないから……」

「わかった、……いや、わからん。加減がわからないから触れ過ぎた時は教えてくれ」


クリフォードは手のやり場に困ったようにエティの肩に手を置いた。エティは首を少し傾け、必殺ポーズを使った。


「キスは加減なしで大丈夫よ。フォード」


クリフォードは目を細めて笑うと、エティにたくさんのキスを降らせた。



「ふふ、その前髪が私をくすぐるわ」



くすぐったいと柔らかく微笑むエティにクリフォードは何度も飽きる事なくキスを繰り返した。



Fin
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感想 2

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みんなの感想(2件)

takotako
2017.08.16 takotako

なんとなくタイトルに惹かれて読み始めたのですが、面白いです!止まらなくなりました。
エティは勿論ですが、読み進めるうちにクリフォードも好きになりました(*^^*)二人のやりとりが好きです。レオとシロも大好き。








お知らせしようか迷ったのですが

その48の『クリフォードがエティを暗示ているのが』→案じているのが だと思います。

2017.08.17 るー

takotako さん

感想、コメントありがとうございます!
楽しんでいただけて嬉しいです♪

指摘のあった箇所はさっそく訂正させていただきました。ありがとうございました!

解除
sein
2017.05.31 sein

一気に読ませて頂きました?
エティ可愛い(///∇///)
芯が強くてこんな性格もいいこいたら私も絶対惚れちゃうお休みだったら

2017.05.31 るー

seinさん
感想ありがとうございます!
エティを可愛いと言っていただきとても嬉しいです♪

解除

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